北見市議会、混迷する市政と議会
2009/07/04掲載
(北見市/政治・行事)
日赤への敷地譲渡巡り認識の違い噴出
北見市議会は3日午後、一般質問での市長答弁を巡り紛糾。質疑が止まったまま延会となった。問題になったのは北見赤十字病院に提供する市庁舎の敷地に関して、小谷毎彦市長と市議会で認識に大きな違いがあったためだ。午前中に会期延長を決定し8日に補正予算案などを採決する予定だったが、開会後わずか3時間余りでまた審議が中断。北見市政と市議会は混迷状態に陥っている。
市長答弁でまたもや質疑中断
質問をしたのは桜田真人議員(会派みらい)で、市庁舎敷地の譲渡に関する2日の市長答弁を受け「庁舎敷地を全て譲渡する考えか確認したい。3案は白紙になったと考えてよいか」と質問。
これに対し小谷市長は「病院改築計画を協議する中で、3案についても同様に協議していきたい」と答弁した。
3案は、4月の都市再生整備特別委員会で市が示した市庁舎と同病院の配置案で、いずれも現庁舎敷地にコンパクトな新市庁舎を配置している。
このため、小谷市長の答弁は「今のところ庁舎敷地の全てを譲渡する考えではない」と全議員に受け止められた。
2日の市長答弁は、同病院に譲渡する敷地の範囲を特定しない“玉虫色”の答弁だが、野党会派は「現庁舎が建っている敷地全部」との認識で代表質問の再開を了承。資料要求していた田中稔浩議員もその要求を取り下げた背景がある。
このため、「3案についても同様に協議する」との市長答弁で議場が騒然となり、田中議員が休憩をとるよう動議の採決を求めたが、沢合正行議長は採決せず休憩。そのまま、延会となった。
質問した桜田議員は「確認する意味で聞いたのだが、3案を協議するという答えが返ってくるとは思っていなかった」と話している。
野党会派の議員達は「これでは市を信頼することはできない」。与党会派の市民・連合クラブにも「認識に違いがあるのは知っているが、こうした答弁になるとは思っていなかった」と話す議員も。
市議会の質疑が中断したことで、新たに設定した8日の会期末までに審議を終えて採決するのは難しい情勢となっている。
傍聴した市民の中には「何がなんだかわからない」「これでは審議も議論もできる状態ではない。市民はどうなるの」と議場を後にする人も。 (粟)