網走市の大規模断水…
2010/02/08掲載
(網走市/社会)
前例なき導水管溶接部の破断
網走市の大規模断水は、5日午前の発生から約20時間後には一般家庭への通水を再開できた。水源地から水を運ぶ導水管の溶接部分の破断という、前例のない事故。破断した原因について、6日の時点ではまだ判明していない。断水中、大きなトラブルは起きなかったものの、いくつかの課題が浮き彫りになった。
気温の低さが影響? 原因解明は今後
大きな混乱なく「20時間」しのぐも
効果的な周知策が今後の課題に
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| 懸命の復旧作業。溶接作業員3人が約2時間かけ、太い導水管をつないだ(5日午後2時40分、網走市稲富) |
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2ヵ所が破断した導水管は、埋設から42年が経過している。市によると、耐用年数は50年。昨年からは微弱の電気による耐久診断を行っており、破断区間は今夏にも実施する計画だった。
水道行政に関わって30年近くになる、市水道部の部長は「溶接部の破断は経験がない」。これまでの導水管の破損は、管に穴が空くといったケースが大半だった。
今回、2ヵ所目に破断した導水管の溶接部は、外周のすべてが5〜7ミリ開いた状態で、最大で1時間あたり120トンほどが漏水した。破断の原因について、部長は5日夕の時点で、「わからない」。ただ、推測ではあるが、気温の低さが何らかの影響を及ぼした可能性もある。市は今後、原因を解明していく。
約1万1600世帯が断水となる前後、市は広報車で対象区域を巡回して周知。しかし、断水後、市役所へ寄せられた苦情の多くは「知らなかった」だった。
以前、網走市へ津波警報が発令された際と同様のケースで、市民への効果的な周知策が課題として残っている。
断水してからしばらくの間、市役所の電話はパンク状態。ホームページにもアクセスが殺到し、一時はページが開かない状況だった。
対策本部設置(5日午前9時)から約2時間後、臨時給水所を7ヵ所に設置。仮設トイレは午後2時過ぎから順次設け、断水中に大きな混乱はなかった。病院への給水も順調に進み、網走厚生病院は「病院に貯水タンクはあるが、市からの給水は助かった」と話していた。 (大)