見つかった黄金のサケはオス。特に背中の部分が黄色い成魚で、同漁協は死んでいたものの同センターに運び込んだ。
9月に黄金のサケが発見された際、研究者らは外敵の多い海を回遊するサケが黄色い状態で成魚となってそ上したことに驚いた。20年以上にわたりオホーツクのサケを観察してきた同大アクアバイオ学科の鈴木淳志教授は「極めて珍しい」と興奮した。
"奇跡"の黄金のサケが相次いで見つかり、魚体が良好な状態で同センターに運び込まれたことで、変色の原因解明に弾みがつきそうだ。
1匹目の黄金サケが見つかった当初、メラニン色素の少ない「アルビノ説」が有力だった。しかし、同大アクアバイオ学科の松原創講師はサケの頭部に注目。脳の上あたりに打撲痕があり、「体色をコントロールするメラニン凝縮ホルモンの作用がおかしくなったのでは」との仮説を立てていた。
2匹目の捕獲が、その仮説の信ぴょう性をさらに高めた。1匹目と同様に、頭部に打撲痕があったためだ。松原講師は「2匹とも生まれた後の何らかの事故による黄色変異と考えられる」。同学科では今後、冷凍保存している2匹を解剖し、詳細を調べる。
松原講師は「黄金のサケを発見してすぐに同センターに運んでくれた網走漁協に感謝したい。網走のような産学の連携が強いまちは珍しいと思う。今後も協力をお願いしたいです」と話している。(大)
写真…捕獲された黄金サケ
写真…頭部には打撲痕が…