ホクレン農産事業本部によると、試験的輸出は9月から始めた。これまで道産の百合根や長いもなど台湾料理に使われる農産物を供給した実績があり、その販売ルートを生かし、玉ねぎを売り込む考え。
まだ、量は少ないながら、すでに輸出は始めており、道内の玉ねぎ生産量がほぼ確定する11月初旬に輸出量を決める考え。同課は「今年は競合する中国や米国の玉ねぎも豊作で、その動向や台湾側の反応を見ながら、さらにアプローチしたい」という。
輸出に至った背景には台湾からの道内ツアーが好材料となっている。旅行で道内を訪れた際、サケやホタテ、ジャガイモなど「農水産物に対する信頼感や北海道産という"ブランド・イメージ"が高い」(同課)と話す。
網走支庁によると、道内の18年玉ねぎ生産量は約62万トンで、管内はその56%に当たる35万トン。19年産のJAきたみらいの収穫見通しは23万トンを見込んでいる。
2年前には中国産玉ねぎが大量に入り、国内の価格が暴落した経過がある。JAきたみらいは「加工用では外国産の価格にかなわないが、生食用なら品質が安定し、見た目も美しい北見産玉ねぎに分がある。台湾の主婦にどれだけ受け入れられるか、がカギ。販路が広がれば、世界的な価格変動の影響を抑えられる」と話している。 (澄)
写真…収穫を終えた19年産北見玉ねぎ(北見市端野町)