シアターボイスは北見の映画文化の底上げを目指し法人化され、18年3月にオープンした。上映作品は地方の映画館では上映されない、世界の隠れた名作やDVD化が見送られた作品などを毎月2〜3本のペースで上映を続けている。オープンから20ヵ月間の入場者は約1万5千人。
同店の10月閉店の表明を受け、移転などの選択肢についても協議しているが、理事は「移転は設備の新規購入や移転費用の捻出など、不可能に近い」とし、すでに9月の臨時理事会で現状での運営継続を決めている。
北見市内の42歳の主婦は「よい映画を上映してくれ、北見になくてはならない存在です。存続が私達夫婦の願いです」。56歳の会社員は「あのこじんまりしたシアターボイスの雰囲気が好きでした。支持していた市民は決して多くはないけど、人の思いやりが通い合う北見らしい映画館。他の要因でなくなるのは残念」と話す。
いったん休館した後の再開は、作品の配給などの準備が必要で、少なくとも2ヵ月以上はかかるという。
理事は「会員の方を含め、支持していただいたファンの方には申し訳なく思います。ただ、何とか継続が可能になるよう関係者にお願いしたい」と語っている。 (澄)
写真…29日が休館前の最後の上映日となるシアターボイス