同センターによると、ガの種類はノメイガ科の「ヘリキスジノメイガ」で体長は1.5〜2センチ。本来、北見地方にはいない種類のガで9年ぶりの確認。夜行性で夜の街路灯や水銀灯に集まり、日中は白い住宅の壁(写真)や植物などに集まっている。
市への苦情は雨が上がった5日に春光町やひかり野から寄せられ、7日には中心市街地からも寄せられ、環境課が受けた件数は6件。苦情はこのほかの部署にも寄せられ、ガの飛来は自治区全域に広がっているという。
苦情は夜の街路灯などに集まった大量のガが翌朝、付近の白い壁などに付着し「虫がきらいで気持ち悪い」「害はないのか」「お客さんが気持ち悪がり、悪影響がある」など。同課は「ガに害はなく、放っておいても心配ない」と電話対応に追われている。
ガは大陸で大発生した後、上空の強い気流に乗って北海道に飛来するが、通常は大雪山を越えられず、北見での確認は9年ぶりという。4日に小清水でも同様のガが飛来し、管内の広い範囲に及んでいるようで、夜が明るい都市部や住宅街に集まっている。
同センターの学芸員は「週末には若干減ったようだが、いなくなったわけではなく、さらに雨後に別の群が飛来する可能性もある」と話す。
また、一方で「このガの生態は解明されておらず、北見で産卵する可能性もある。その場合、幼虫はヨモギなどキク科植物の葉を食べるため、菊栽培への影響を見守る必要がある」と話している。(澄)
写真上…民家の壁に張りついたガ