連載 考える大停電
連載 考える大停電
2018/09/14掲載(北見市/社会・本紙連載)
北見市内のコンビニ ドラッグストア
停電直後から大混雑
水や食料、電池など求めて…
店外まで行列ができたローソン高砂町店(6日午前8時撮影)
停電が発生した6日、北見市内のコンビニやドラッグストアは水や食料を買い求める市民でごった返した。
ローソン高砂町店は停電でレジが使えなくなったため、手書きによる会計で対応した。最初に水が完売し、そのままで食べられる弁当やパンもすぐに完売。電池やカップ麺が飛ぶように売れた。
店長によると、最大で40人ほどの行列ができたため、混乱を避けるため入場制限措置を取った。暗くなったため閉店する夕方まで行列が続き、すぐに商品棚が空になった。1人で1万円以上使う人も多かった。
セイコーマート美山店も停電直後から、来店客がひっきりなしの状態になった。この日は暗くなる午後6時まで営業。水や食料品の商品棚がすぐに空になった。
店長は「お酒類、たばこ、コーヒーなどは在庫があったので、翌日も販売できました。電気の復旧の見通しが立っていなかったためか、カップ麺など非常食を求める人が多かったです」と言う。
水や食料品を販売するドラッグストアも、同様の状況に。懐中電灯用に電池を購入した60代の男性は「コンビニやドラッグストアを4、5軒回って、ようやく単3電池を4本見つけた。用意しておけば良かった」と疲れ切った様子だった。 (匡)