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連載 水谷市長の給料パート2 (4)

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2020/02/06掲載(網走市/政治・本誌連載)

~静かなる変更~

 水谷市長が自身の給料月額を76万円から95万円に戻したことについて、本紙の疑問点は (1)議論の少なさ (2)95万円に戻す根拠の乏しさ (3)厳しいまちの台所事情-だ。今回は (3)について、自治体財政に詳しい人の意見などを紹介する。市民間においての議論の“材料”になれば幸いである。          (大)

減額から戻す余裕は
厳しさ増す台所事情

「広報あばしり」12月号より

「広報あばしり」12月号より

■おさらい

 水谷市長は昨年10月の本紙の取材に対し、95万円に戻した理由について次のように返答してくれた(書面回答)。

 「4次にわたる財政改革の取り組みを行い、これまで実施してきた一般職員の給料の減額措置を平成28年3月に終了し、この間の取り組みが一定の成果を得たものと考えております」

■0.8ポイント悪化

 公表された、2018(平成30)年度の網走市の実質公債費比率(地方自治体の収入に対する借金の比率。数値が高いほど台所事情は苦しい)は「17.2%」。前年より0.8ポイント悪化している。

 「17.2%」は決して楽観視できない。簡単に言うと、網走市は人口減少などを背景に、「まちに入ってくるお金が減っている」ということだ。

 現在、市役所の新庁舎建設に向けた準備が進んでいる。市側は建設費を50億円程度と見込んでおり、新たな借金を抱える可能性は高い。

■2ポイント悪化

 次は経常収支比率(地方税や普通交付税など毎年の収入に対し、人件費や扶助費など決まった支出が占める割合)を見てみる。18年度の網走市の数値は「97.4%」で、前年より2ポイント悪化している。

 こうした状況について、市の財政課に勤務した経験がある複数の市職員OBに取材した。

 Aさん「これほどまちの財政が悪いと思っていなかった」

 Bさん「なぜ、これほど(財政が)悪化したのか知りたい」

 記者が示したデータだけでの判断だが、市職員OBが口をそろえたのは「網走市の台所状況は苦しい」だ。

 Cさんの解説が分かりやすかったので引用する。

 「経常収支比率が悪化すれば、市の各種事業に充てるお金が減っていくということ。様々な面で市民生活に影響が出るでしょう」

 -・-・-・-

 網走市の一般会計の収入は240億7千万円で、支出は240億円(18年度決算)。赤字ではないものの、人口減少に歯止めがからず、伴って地域経済が上向く要素が少ない現状を見ると、まちの将来は決してバラ色には見えない。本紙の指摘する根拠の乏しさは、この点にある。

 水谷市長や副市長ら幹部職員は、こうした財政状況を踏まえて、市長の給料月額を95万円に戻したのだろうか?