ギャラリースペース「幹」オープン
ギャラリースペース「幹」オープン
2020/09/16掲載(訓子府町/文化)
訓子府・堰代 大幹さん(83)「気楽に見に来て」
北成建設訓子府支店事務所内に
息子と甥がサプライズで用意
訓子府町の堰代大幹(せきしろ・ひろみき)さん(83)の絵画作品を展示するギャラリースペースが、同町栄町の北成建設訓子府支店事務所内にオープンした。北成建設の理解を得て、息子と甥がサプライズで用意したギャラリーで、堰代さんは「若返りのためにと作ってくれた。うれしいよ」と顔をほころばせている。
小学生の時から美術部に所属し、現在もオホーツク美術協会(前全北見美術協会)の創立会員として精力的に描き続けている。
事務所のある建物は堰代さんと弟の父の持ち物で、2階を堰代さんがアトリエとして利用していた。1階の事務所は、訓子府町で仕事がある時しか使用していなかったたため、息子と甥は会社の許可を得て、空きスペースに柱や壁を設置。約1カ月半かけてギャラリーに改装した。
東京で暮らす娘のもとに何度も通って描いたというM500号の油彩画大作「暮れゆく都心」をはじめ、オホーツク美術展に出品した100号の油彩画や新作水彩画など、現場と質感にこだわって描いた21点を並べた。
兄弟7人とも絵や写真に取り組んでおり、兄弟の作品も展示したいと、男兄弟5人の名前に入っている漢字から、ギャラリースペースを「幹」と命名。父が写した写真も展示し、自らの作品は新作が完成し次第、入れ替えていく予定だ。
堰代さんは「これまでの作品を展示することで、さらに創作意欲が出てきました。気楽に見に来てもらえたらうれしいです」と話している。
入場無料。常駐していないため、堰代さんに連絡してから来場を。 (菊)