北海道財務局北見出張所は、2021年度の財政融資資金の貸付状況をまとめた。オホーツク管内への新規貸付は208億2千万円で前年比1億9千万円(9・2%)増加。貸付残額は2300億7千万円で同13億1千万円(5・7%)減少した。
財政融資は、国債の一種の財投債を発行して調達した資金を財源に、国が地方公共団体に貸し付ける制度。
21年度の新規貸付額の内訳は、住民の生活向上などに役立てる過疎対策事業が全体の約半分を占める101億8千万円で、前年比2億2千万円減少。主な活用事例として北見市の留辺蘂住民交流センター、史跡常呂遺跡の整備、美幌町の屋内多目的運動場の整備などに充当された。
このほか臨時財政対策債が35億2千万円で5千万円減少、下水道事業が16億6千万円で1億8千万円減少、上水道事業が14億7千万円で5億9千万円減少するなどほとんどの事業区分で減少したが、辺地の施設整備などに充てる辺地対策事業は9億2千万円で3億9千万円増加した。
※過疎対策事業=「過疎地域」に指定された市町村が行う公的施設整備や地域活性化事業への融資。 (柏)