「100年に1度の大雪」から20年 ①

2024-01-15 掲載

(北見市/社会)

2004年北見豪雪

 171㌢㍍。2004年1月中旬、北見で積もった雪の深さの最大値(最深積雪)は今も塗り替えられていない。寒さは厳しいが、雪は少ないはずの北見を突如襲った大雪。「100年に1度」「北見豪雪」などの言葉を生み、20年前の当時、日本中から北見が注目された。あの脅威の3日間は何だったのか。気象、災害、物流、市民生活など忘れ去る前に、もう一度当時の本紙記事や各機関の資料を基に振り返り、今後の備えとしたい。(寒)

季節外れの暖かさから一変
防災を考える

車道が見えなくなるほど雪が積もった北見市中心商店街のアーケード == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
車道が見えなくなるほど雪が積もった北見市中心商店街のアーケード

最深積雪171㌢は今も塗り替えられず

 例年1月中旬の北見の最深積雪は、気象庁のアメダスデータによると38~40㌢が平年値。2004年1月13日は前の日から7㌢減って63㌢だったと記されている。その日の深夜から天候が一変する。

 日本海西部で発生した低気圧が発達しながら北東に進んできた。一方、本州南岸のもう一つの低気圧が発達しながら三陸沖を北上し、14日朝には根室市の東の海上で中心気圧964ヘクトパスカルと猛烈に発達した。

 当初は季節外れの雨模様だった。

 1月14日の北見の最低気温はマイナス3・7度(平年マイナス14・4度)で最高気温はプラス0・4度(同マイナス2・9度)。この時期としては極めて暖かく、雨からみぞれへと変化した。圧雪面だった道路は雪が解け、深さ20~30㌢のザクザク面となって車のハンドル操作は困難を極めた。駐車場の車に積もった雪を払っても払っても、最初のところがまた数㌢積もるという繰り返しだった。<つづく>

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