合計特殊出生率の目標値を達成するために掲げた施策の一つに「出会いの場の創出」がある。
戦略には「若い世代の出会いの場を創出するため、街コンや交流会などの開催を支援する」と記され、カップル成立数の目標値も掲げられる。
街コンや交流会などの開催支援は、第二期戦略にも盛り込まれており、市は、20(令和2)年~23年の4年間で8組のカップルが成立したとするが、その根拠は「交流会主催者からの報告のみ」(担当者)で、実態は不透明な部分が多い。
第三期戦略では、「子育てがしやすいと感じる」割合を29年には65%とする目標を立てた。基準値の23年の割合は59・3%で、6ポイントほど上昇させる考えだ。
第二期戦略でも同様の目標が掲げられ、24年に「65%」とした。しかし、その割合は減少しているのが実情だ。
目標を設定するためには、「子育てしやすいと感じる」割合が減少傾向にある要因を探ることが必須だ。しかし、そうした調査が行われた形跡はないのが実態だ。
(※15~49歳の全女性の年齢別出生率を合計した人口統計の指標)