美幌町出身の絵本作家、山崎由貴さん=東京都在住=の2作目となる絵本「ねりものハウス」が株式会社スールから発売された。かまぼこやはんぺんなどの「ねりもの」達が暮らす家に、新しい仲間がやってくる特別な日を描いた物語。個性豊かなキャラクター達の姿を通し「新しい出会いの喜びや迎え入れる楽しさを感じてもらいたい」と作品に込めた思いを語る。
山崎さんは、北見北斗高、武蔵野美術大学を卒業。2023年に「おすしアイドル」で第12回MOE創作絵本グランプリを受賞し、翌年、同作で絵本作家としてデビューした。
今作は「小さな子でも楽しめるよう、体で感じる面白さや心地良さを意識しました」。キャラクターのポーズをまねして遊べるよう、シンプルなページ構成を心掛け、前作同様、食材の持つ特有の質感にこだわりながら個性的なキャラクター達を躍動的に描いている。
山崎さんは作品を通じ「生きる上で大切な『食』に興味を持ってもらえたら嬉しい。疲れた時にページを開くと気持ちの充電ができる―そんな1冊になれば」と話している。 (理)