美幌町議会は19日、副町長に矢萩浩教育長(60)を選任、教育長に小室保男議会事務局長(58)を任命する人事案に同意した。就任はともに4月1日付。髙﨑利明副町長は3月31日付で退任する。

　矢萩教育長は美幌町出身で、1987(昭和62)年に役場入り。建設水道部長、経済部長などを務め、2019年に教育長に就任した。選任後「町民の皆さんが安全安心で、活力ある美幌町でいつまでも暮らし続けることができるよう、平野町長の補佐役として全身全霊をかけて力を尽くす」とあいさつした。

　小室議会事務局長は津別町出身で、1985年に役場入り。総務部長などを経て2023年から現職。選任後「重要な決断を迫られることがあろうかと思うが、子どもたちの未来のため、生涯学習に取り組む皆さんのために教育関係者の皆さまと力を合わせて施策、事業の推進に努めたい」と述べた。

　町議会は同日、2025年度各会計予算案などを原案通り可決。美幌を含む1市5町が進めるごみ処理の中間処理施設建設予定地が白紙撤回されたことで、平野浩司町長の4月の給料を10%減額する条例改正案を原案通り可決し閉会した。白紙撤回については、検証委員会が「関係市町すべての首長に政治的責任がある」と報告していた。　(浩)