伝書鳩アーカイブズ

※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。

テーマ:美幌町

全国障害者スポーツ大会出場

2024-10-22

スポーツ

美幌町身体障害者福祉協会
柴田 利治会長(78)
植松 幸廣さん(73)
いざ全国へ

「力出し切りたい、自己ベスト更新を」
砲丸投とソフトボール投で
平野町長を表敬、抱負述べる

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌町身体障害者福祉協会の柴田利治会長(78)と植松幸廣さん(73)が、26日から佐賀県で開かれる第23回全国障害者スポーツ大会陸上種目の砲丸投とソフトボール投に出場する。2人は16日、役場の平野浩司町長を訪ねて抱負を述べた。

 2人は9月、釧路市で開かれた北海道障がい者スポーツ大会に出場。脳出血の後遺症で左上・下肢に障がいを抱える柴田さんは砲丸投で4㍍48、仕事中の事故による頸椎症性脊髄症で車いすを使う植松さんはソフトボール投で9㍍54を記録し、全国大会への出場権を得た。全国大会は1人2種目に出場できるため、柴田さんはソフトボール投、植松さんは砲丸投を選んだ。

 競技で使う砲丸より重い砲丸で練習しているという柴田さんは「力を出し切ってきます。美幌のこともPRしてきたい」と抱負。自宅の駐車場で練習を重ねる植松さんは「自己ベストを更新したい」と意欲をのぞかせた。

 平野町長は「緊張せずに持てる力を出し、大会を楽しんできてたください」とエールを送った。(浩)


美幌陸上クラブの小中学生が活躍

2024-10-22

スポーツ

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美幌陸上クラブの中学生5人 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
美幌陸上クラブの中学生5人

道中学校新人大会

4種目で入賞…雪辱誓う「次は優勝を」

 美幌陸上クラブの中学生5人が、9月に帯広市で開かれた北海道中学校新人陸上競技大会の4種目で入賞した。

 金兵希空(きら)さん(網走第三中2年)、佐藤莉埜さん(美幌北中2年)、長谷川蓮奈さん(同1年)、田中杏心(あこ)さん(同)の4人が女子4×100㍍リレーで準優勝。田中さんが1年女子100㍍、曽我奏斗くん(大空東藻琴中1年)が1年男子100㍍でそれぞれ6位、佐藤さんが2年女子100㍍で7位に入った。

 このうちリレーは出場47チーム中2番目となる50秒86で予選を通過。決勝では51秒01だった。

 スピードに乗った状態でバトンを受け渡せるよう練習を重ねて臨んだ。4走にバトンが渡った時点ではトップだったが、1位チームのアンカーの快走の前に涙をのんだ。

 金兵さんは「1位が良かった。くやしい」、長谷川さんは「トップでバトンを渡せて良かった」、田中さんは「ラスト50㍍で抜かれたのがくやしい」とそれぞれにレースを振り返る。佐藤さんは「次は優勝できるよう、冬の間走力、体力などを上げたい」と雪辱を誓った。

 曽我くんは「優勝が目標だったのでくやしい。スタートで少し出遅れたので練習します」と話した。(浩)

南部忠平記念大会

6種目で優勝含む入賞…土屋くんは大会新で頂点に

 美幌陸上クラブの小学生7人が、9月に函館市で開かれた第37回南部忠平記念陸上競技大会6種目で優勝を含む入賞を果たした。

 土屋真成斗くん(美幌小6年)が男子6年100㍍で、12秒56の大会新記録で優勝。上山瑠乃さん(東陽小6年)、土屋くん、曽根楓太くん(美幌小5年)、影山大瀬さん(同6年)が男女混合4×100㍍リレーで3位に入った。

 このほか、城奏志くん(東陽小4年)が男子4年1500㍍、石川知奈さん(美幌小6年)が女子5・6年共通走高跳でそれぞれ6位。曽根くんが男子5年100㍍で7位、山辺智紗紀さん(東陽小6年)が5・6年共通ジャベリックボール投で8位に入った。

 土屋くんは風速1㍍の向かい風の中での新記録。「向かい風の中で良いタイムが出せました。7月の大会でスタートに失敗してくやしかったので、うれしいです」と笑顔を見せる。

 腕の振り方などコーチに与えられた課題にこつこつと取り組み、タイムを縮めてきた。現在の自己ベストは12秒44。「今は12秒2が目標。切れたら11秒台が見えてくると思います」と話した。(浩)

美幌陸上クラブの小学生7人 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
美幌陸上クラブの小学生7人

「美高うどん」なまらうまいね!

2024-10-22

教育

生徒が生産した小麦使用

学校給食で好評

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 美幌高校の生徒が生産した小麦でつくる「美高うどん」が15日、美幌町内の学校給食で提供された。

 美高うどんは、高校産の小麦「きたほなみ」を使い、町内の製めん会社が製造したうどん。2017(平成29)年から給食の食材として使われている。

 この日は、学習発表会の振替で休校の美幌小学校を除く小中学校4校のほか、小麦を生産した美幌高校の生徒にもうどんを味わってもらいたいと、食育推進事業として約220食が提供された。

 高校では生徒たちがそれぞれの教室でうどんを味わった。未来農業科1年女子生徒は「めんがもちもちしておいしい。高校産の小麦が使われていると聞くと、よりおいしく感じます」と味わっていた。(浩)


心に響く演奏で金賞を

2024-10-21

教育・文化

いざ全国へ

 美幌小学校金管バンドと美幌東陽小学校ブラスバンド部の児童でつくる「美幌小・東陽小合同バンド」が、26日に札幌市で開かれる第43回全日本小学生バンドフェスティバル(ステージパフォーマンス部門)に出場する。10日、東陽小の白戸希実さん(6年)=コルネットなど=と美幌小の石井樹くん(6年)=同=が役場を訪問。矢萩浩教育長らに「目標は金賞です」と抱負を述べた。

全日本小学生バンドフェス出場
美幌小・東陽小合同バンド

左から白戸さん、小野寺教諭、石井くん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
左から白戸さん、小野寺教諭、石井くん

 合同バンドは金管バンド9人、ブラスバンド部29人の計38人。北見地区予選を経て、9月に苫小牧市で開かれた北海道小学生バンドフェスティバルで金賞を受賞し、出場21団体中2団体に与えられる全日本への出場権を得た。全日本は昨年に続いて2年連続の出場になる。

 曲はマルク・ジャンブルクアンの「ダブリン・ピクチャーズ」。アイルランドの首都ダブリンの祭りや風景がイメージされている。

 石井くんは「全体的にみんな上手になってきています。皆さんの心に響く演奏をしてきたいです」、白戸さんは「全日本までまだ2週間あるので、演奏を深めていきたい。金賞を取りたいです」と抱負を述べた。

矢萩教育長らを表敬、抱負語る

 バンドを指導する東陽小の小野寺翼教諭(26)は「児童たちが、音の出し方などについて互いに話し合って決めていて、すごいなと思います」と自主性を評価。矢萩教育長は「聴衆の皆さんに響く演奏ができるよう、自信を持って臨んでください」と激励した。(浩)


道小学生相撲優勝大会で活躍

2024-10-21

スポーツ

いざ全国へ

美幌町相撲スポーツ少年団 津別相撲少年団
4人が優勝含む入賞果たす

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 美幌町相撲スポーツ少年団と津別相撲少年団の選手4人が、9月に北広島市で開かれた第7回北海道小学生相撲優勝大会で優勝を含む3位以内の入賞を果たした。このうち、6年生の部で優勝した津別の池田湊くん(津別小)は、12月に東京・両国国技館で開かれる第37回全日本小学生相撲優勝大会に出場する。

 大会には道内から24人が出場。池田くんのほか、4年生の部で美幌の廣畑敬太くん(美幌小)が優勝。1年生の部で津別の増田翔大くん(津別小)が2位、5年生の部で美幌の梅田桜佑くん(美幌小)が3位に入った。

優勝の津別・池田 湊くんは全日本へ
「家族や仲間のおかげ、入賞目指したい」

 池田くんは4年連続優勝で、全日本大会は2年連続。「優勝は応援してくれた家族、一緒に練習してくれている仲間たちのお陰です。全日本大会では入賞を目指します」と笑顔を見せた。

 廣畑くんは2年連続優勝。全日本の代表決定戦では惜しくも敗れた。「代表決定戦で負けてしまいくやしいです。来年こそは全日本大会に出場したい」と雪辱を誓った。

 選手を指導、引率した白尾聡さんは「日頃の努力が実を結び、良い結果でした」と4人をたたえた。池田くんについては「全日本はそう簡単に勝てるわけではないので、勝ち負けにこだわらず、もてる力を発揮してくれたら」と期待している。(浩)


KCT絶景「すごい」

2024-10-21

話題・行事

屈斜路カルデラトレイル

美幌峠でオープニングイベント

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 5日に開通した屈斜路カルデラトレイル(KCT)の体験会が12日に開かれ、町内外から参加した約30人が屈斜路湖などの眺めを楽しみながら歩いた。翌13日には美幌峠レストハウスでアウトドアガイドらのパネルディスカッションが行われ、KCTの魅力や今後の展望を語り合った。

 美幌峠魅力発信実行委員会が、KCTのオープニングイベントとして企画した。

 体験会は、藻琴山―美幌峠―津別峠の全長約25㌔のルートのうちの約4㌔を設定。美幌峠から津別峠側にバスで移動し、美幌峠を目指して外輪山を歩いた。

 美幌町を拠点にするアウトドアガイドの滝川朗正さんが屈斜路カルデラの成り立ちや地形などを説明。参加者は目の前に広がる湖やその先の稜線に「うわー」「すごい」などと歓声を上げていた。

 体験会には翌日のパネリストたちも同行。パネリストの1人で、秀岳荘に勤務する外崎裕子さんは「ふかふかの道。これから多くの人が歩き、踏み固められていくのが楽しみ」と感想を述べた。

 そのパネルディスカッションには約50人が参加。滝川さん、外崎さん、日本山岳ガイド協会認定ガイドの双樹智道さん、美幌峠の雑貨店「可/不可」を運営する株式会社dona代表取締役の熊坂卓さんがトークを繰り広げた。

 双樹さんはKCTを含む道東の自然について「北海道を代表する、日本ばなれしたスケールの眺めがそこらじゅうに広がっている」と評価。首都圏から札幌市に移住し、スノーボードなどを楽しむ熊坂さんも「道東こそが本当の北海道だと感じています」と語った。

 滝川さんはKCTについて「山を歩いていて一番楽しい『稜線歩き』を満喫できるルート。歩きに来る人と、地元の人のかかわりが生まれる道になってほしい」と話した。(浩)

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スポーツ振興の功労者…全国で活躍した選手たたえ

2024-10-21

スポーツ

美幌町スポーツ協会
スポーツ賞授賞式

3団体、25個人に…宇津木 妙子さんの講演も

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌町スポーツ協会(伊藤善啓会長)のスポーツ賞授賞式が11日、町民会館で行われた。スポーツ振興の功労者、全国大会で活躍した選手ら3団体、25個人が表彰を受けた。

 美幌町パークゴルフ協会役員として長年、指導や普及に尽くした大前英晃さん、大久保巌さんが功労賞を受賞。全日本マスターズスキー選手権志賀高原大会で女子総合優勝を果たした篠永久美子さん、北海道中学校駅伝競走大会で優勝した北中学校女子駅伝チームなどが優秀賞を受賞した。それぞれに伊藤会長から表彰状を受け取った。

 伊藤会長は「活動と活躍に元気をいただいています。今後ますますの活躍を」とあいさつ。受賞者を代表して大前さんが「今後も所属する協会の発展に力添えしていくことを誓います」と謝辞を述べた。

 式後はソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子さんが講演した。(浩)


草の根活動続け防犯栄誉銅章

2024-10-21

社会

美幌地区防犯協会会長・岡崎孝吉さん(74)

自らの体験談交え注意呼びかけ
特殊詐欺防止など今後も力尽くしたい

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌地区防犯協会会長の岡崎孝吉さん(74)が、全国防犯協会連合会から2024年度全国防犯功労者等表彰の防犯栄誉銅章を受章した。

 岡崎さんは自治会の防犯部長を務めたのを機に、美幌町自治会連合会防犯部会の会長などを歴任。防犯協会では2013(平成25)年に副会長になり、24年に会長に就任した。

 全国地域安全運動、歳末警戒運動などをはじめ、ふるさとまつりや、年金支給日などさまざまな機会に防犯を呼びかける。パソコンがウイルスに感染したように見せかけて金銭をだまし取ろうとする「サポート詐欺」については、自らの経験談も交えて注意を呼びかけるなど草の根の活動を続けている。

 10日、美幌警察署で伝達式が行われ、髙田良一署長が岡崎さんに表彰状を手渡した。岡崎さんは「周りの皆さんのサポートのお陰。今後も全力を尽くしたい。被害が多い特殊詐欺は重点的に注意を呼びかけたい」と話した。

 髙田署長は「住民皆さんの安心、安全のために尽くしてこられた。警察としても連携して犯罪を防いでいきたい」と活動をたたえた。(浩)


これからもお元気で

2024-10-18

社会

美幌町元町自治会
町内会ホットライン

長寿祝い赤飯配る

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌町元町自治会が11日、75歳以上のお年寄り151世帯206人に赤飯を配った。

 赤飯は、高齢者へのお祝い品として例年、配っている。この日は自治会に組織されているたすけあいチームの役員16人が手分けして対象世帯を訪ねた。

 女性(98)宅では、役員が「これからもお元気で」と赤飯を差し出し、女性が笑顔で受け取った。

 数え年で白寿を迎えた現在も杖を使って歩き、テレビで国会中継などを見るのが好きだそう。三食はしっかり食べ、三升漬けやキムチなど辛い食べ物が好物。赤飯は「さっそくお昼にいただきます」と喜んだ。(浩)


20日に記念演劇・けい古に熱

2024-10-17

行事・文化

法人化50周年の美幌町社協

 美幌町社会福祉協議会(染谷良会長)の創立73周年と法人化50周年を記念する式典が20日(日)午前10時から、しゃきっとプラザで行われる。式典後には記念公演として、町内を拠点に活動する演劇集団「タカクト」(熊﨑崇朗代表)と協議会合同の演劇「シャキョーハート!~Shake Your Heart」を上演。染谷会長をはじめ出演する役職員が本番に向けて連日、けい古を重ねている。

「シャキョーハート!」
染谷会長らも出演

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 演劇を通じて社会福祉協議会が担う役割の一端を知り、関心を持ってもらいたいと企画。タカクトが快諾して実現した。

 熊﨑代表が脚本と演出を手がけ、タカクトのメンバー7人、協議会の染谷会長、中川能典副会長、理事の采女博安さんら役職員5人、びほーる演劇ひろばで活動する小学生2人の計14人が出演する。

 協議会の役割は多岐にわたるが、今回は「成年後見」「相続」「終活」の3つにテーマを絞った劇になる。

 9月から出演者同士が集まって、けい古を開始。染谷会長は「若い人が社協にかかわってくれることがうれしい。相続や成年後見などは若い人にも知ってもらいたい。セリフは大変ですが、本番までに何とかしたい」と意気込む。

 熊﨑さんは「テーマをどう脚本に落とし込むか、むずかしさもありました。困ったときは相談しよう、頼ろう、支え合おう、というメッセージを伝えられたら」と話している。

 美幌町社会福祉協議会は1951(昭和26)年に創立。74年4月に法人化された。式典には総勢約120人が出席。役員らの勤続表彰も行われる。

 演劇は午前11時半開演。観覧無料。会場が満員の場合は、2階会議室のモニターで中継する。問い合わせは協議会(0152-72-1165)へ。(浩)


万が一に備えよう ヒグマが出たぞー!

2024-10-11

社会・教育

美幌で訓練

美幌署や猟友会美幌支部などが協力
避難から駆除までの流れ確認

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌高校へのヒグマ出没を想定した訓練が9月27日、高校で行われた。万が一の事態に備え、生徒の避難、けが人の救急搬送、ヒグマの駆除までの流れを確認した。

 ヒグマが市街地に出没し、死傷者が出るケースが増えていることから、美幌警察署が中心になり、高校、美幌消防署、北海道猟友会美幌支部の協力で行った。

 全校生徒がグラウンドで活動している時に、警察署員扮するヒグマの親子2頭が出没する想定。生徒の避難をはじめ、襲われてけがをした教員の救助、猟友会メンバーが猟銃で駆除するまでを訓練した。

 大勢がいる場所にヒグマが出没した時は、かたまってゆっくり後ずさりしてその場を離れるのが良いとされているが、この日は生徒の集団が分断した。美幌警察署の地域・交通課長は「引き続き訓練を重ねることで練度を高めたい」と話した。(浩)


連載 合意形成の根拠パート1 ㊦

2024-10-11

社会

東藻琴に焼却施設

 網走市や美幌町など1市5町の広域ごみを処理する焼却施設の建設予定地に選ばれた、大空町東藻琴地区。今月2日に同地区で開かれた住民説明会では、疑問・不満の声が相次いだ。松川一正町長は質問者に〝逆質問〟を試みて、疑問・不満の核心を探ろうとしたが、互いの距離は縮まらなかった印象だ。(大)

松川町長が逆質問 疑問・不満の核心探るも…

質問に答える松川町長 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
質問に答える松川町長

住民説明会で質問者に

■〝逆質問〟

 説明会で松川町長は、質問者の「(焼却施設は)マイナス」や「(広域ごみを受け入れることで)負担があるのは東藻琴」などとの発言に対し、〝逆質問〟を3回試みた。

 具体的なやり取りの一例を紹介する。

 …………………

【6人目の質問者】「負担があるのは東藻琴~中略~東藻琴になんのメリットがあるのか?」

【松川町長】「『こんなことが負担なんだ』というのがわかれば~中略~具体的に言ってほしい」

【6人目の質問者】「毎日のゴミを持ってこられて嬉しい人はいないです」

 …………………

 記者の取材経験に基づくと、この種の住民説明会で首長が住民に対して〝逆質問〟するのは異例だ。

 松川町長は、逆質問して質問内容の核心を見い出し、具体的な解決策を探ろうとしたとも考えられる。参加した男性は「あれをやられると住民は質問しづらくなる」と話していた。

■よそのゴミ

 広域ごみを処理する焼却施設の工事は、2026年度に始まる予定。網走市などの処分場は満杯期限が近づく。

 なぜ、このタイミングで東藻琴住民の一部からは不満・疑問が噴出したのだろう?

 7人目の質問者は「網走・美幌・清里・小清水・斜里の全部のごみが集まるという文章(住民が9月に作成したチラシの新聞折り込み)を見て、『え、そうなの』という感じだった。町民はきっと、知らなかったというか気付いていなかったから、こんなことになったではないか」とマイクに向かっていた。

 …………………

町「合意得た」住民「もう少し話を」
互いの距離は縮まらず

 松川町長は本紙取材に対し、「住民との合意を得た」とした。説明会でも、予定通りに整備を進める考えを示していた。

 10月2日の説明会は午後6時半に始まった。8時40分ころ、町側は「時間もだいぶ長くなってきている。もう1人の質問を受け付けて、今日は終了したい」と告げた。住民からは「もうちょっとやろうよ」「まだまだできるよ」「バカにするな」などとの声が上がっていた。 

 「整備を進める」とする松川町長。「もうちょっとやろう」と求める住民。この議論の行く末は?

10月2日の説明会「発言録」(本紙作成) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
10月2日の説明会「発言録」(本紙作成)

特殊詐欺食い止める

2024-10-10

社会

網走信金美幌支店の女性行員気づき

救いの手たたえ警察感謝状

 特殊詐欺を未然に防いだとして、網走信金美幌支店の女性行員(28)が4日、美幌警察署の髙田良一署長から感謝状を受けた。

 女性行員は9月12日、支店の窓口で、オホーツク管内在住の60代女性から「(預金)通帳に振り込み入金がないか」と相談を受け、詐欺ではないかと気づき、上司に引き継いだ。上司が110番通報した。

 警察署によると、女性は「臨時支援金5億8千万円を入金する。入金手数料1万円を電子マネーで支払ってほしい」という内容のメールを受けて来店。被害を食い止めることができた。

 支店では、高齢者が高額の払い出しをする場合に用途を聞き取るなど、日頃から詐欺防止のための声掛けに力を注いでいる。女性行員は「未然に防ぐことができて良かったです。詐欺が身近にあるとあらためて感じました。今後も積極的に声かけをしていきたい」と話した。

 髙田署長は「被害に遭っていたかもしれない方の人生に救いの手を差し伸べていただいた。署としても関係機関と連携して防止に努めたい」とたたえた。     (浩)


原料のビート続々

2024-10-10

社会

日甜美幌製糖所 今季の操業開始

グラニュー糖など5万㌧生産見込む

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 日本甜菜製糖株式会社美幌製糖所が4日、今季の製糖作業を始めた。来年1月中旬まで24時間体制で稼働し、かっ斑病に苦しめられた昨季に比べ約7千㌧多い5万㌧の産糖量を見込んでいる。

 美幌製糖所は主にグラニュー糖を生産。今季のビートは美幌町、津別町、大空町東藻琴、北見市常呂町の4地区合わせて474戸、4778㌶で栽培された。

 昨季は高温多湿などで引き起こされるかっ斑病の影響で、受け入れる原料、産糖量ともに苦戦。今季は戸数、作付面積とも前季よりさらに減ったが、平年並みの生育を達成できたことで、受け入れる原料は約1万㌧増の約34万㌧、産糖量は約7千㌧増の5万㌧を見込んでいる。

 製糖所には3日以降、各地区のビートが大型トラックで搬入され、洗浄後に工場内に運ばれている。ピーク時には1日600台のトラックが訪れるという。

 所長は「今季は生産者の皆さんの協力でかっ斑病を抑え込むことができ、平年並みの原料を確保できそうです。生産者、作付面積の減少など深刻な課題もあるが、おいしい砂糖をお届けしたい」と話した。(浩)


いつまでも、お元気で

2024-10-10

社会

百寿迎えるお年寄りに美幌町が祝状や記念品届け

今年度の対象は10人

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌町は、2024年度中に100歳を迎えるお年寄りに、内閣総理大臣からの祝状や記念品を届けている。

 3日は髙﨑利明副町長が女性(100)方を訪問。総理大臣祝状と記念品の銀杯を伝達し、町からは記念品としてオーガニック綿毛布を手渡した。髙﨑副町長が「いつまでもお元気で」と声をかけると、女性は「たくさんいただいて。誠にありがとうございます」とほほ笑んだ。

 日頃から自宅内を意識的に歩いて筋力維持に取り組み、週1回はボランティアとともに自宅周りの散歩や体操を楽しんでいる。デイサービスにも週2回通っている。以前はカラオケを楽しみ、今もテレビで歌番組を見るのがお気に入りという。

 24年度中に100歳になる町内のお年寄りは10人。101歳以上は15人。最高齢は106歳になる。        (浩)


連載 合意形成の根拠パート1 東藻琴に焼却施設㊤

2024-10-10

社会

なぜ東藻琴に?住民から疑問の声

 1市5町(網走市、美幌町、大空町、小清水町、清里町、斜里町)の広域ごみを処理する焼却施設(メタン化施設と併設)の建設予定地に選ばれた、大空町東藻琴地区。今月2日、同地区での説明会に参加した住民からは、「なぜ東藻琴が選ばれたのか?」などの声が相次いだ。本紙取材に対し、松川一正町長は「町民の合意は得た」とし、説明会でも予定通りに整備を進める考えを示した。      (大)

10月2日の説明会、最多の60人参加
住民の要望受け再開催
松川町長「町民の合意得た」予定通り整備推進へ

10月2日の住民説明会 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
10月2日の住民説明会

■再開催

 今月2日夜に東藻琴地区で開かれた住民説明会。参加人数は、本紙記者のカウントで62人。町側からは、松川町長や副町長、東藻琴総合支所長らが出席し、質問に答えた。

 11人の質問者からは、「どうして東藻琴に決まったのかが不透明」「『説明会』という中で『決定』という形で押し付けている」「町長は『大空町のため』と言うが、負担があるのは東藻琴」「(建設予定地を東藻琴に決めるまでの)時間が短すぎてみんな不信感を持っている」などの疑問や不満が寄せられた。

■説明会

 1市5町による「斜網地区廃棄物処理広域化推進協議会」は昨年10月、大空町から「住民の合意を得た」との報告を受け、焼却処理施設の建設予定地を東藻琴とする方針を固めた。

 広域協議会が方針を固める前までに、大空町が東藻琴で開催した住民説明会は7回。このうちの4回は、建設予定地周辺の自治会を対象にした説明会となっており、東藻琴全体に参加を呼びかけた説明会は3回だった。

 広域協議会が方針を固める前まで、町は住民説明会のほか、広報誌でも5回にわたり広域ごみ処理などについて説明。こうした経緯を踏まえ、町は東藻琴を焼却施設の建設候補地とすることについて、住民の合意を得たと判断したようだ。

 一方で、広域協議会が焼却施設の建設予定地を東藻琴とする方針を固めた昨年10月以降、東藻琴全体に参加を呼びかけた住民説明会は、昨年12月から今年8月に計5回開催された。

 今年7月と8月の全体説明会では、建設予定地として東藻琴が選ばれたことに対しての質問や意見が出されたが、「十分な回答が得られなかった」(男性町民)ため、住民側は改めての開催を要望。結果、今月2日の説明会が実現したという形だ。

 …………………

 次回は、松川町長の答弁内容の〝ポイント〟などを紹介する。

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絶景を望み歩く道 屈斜路カルデラトレイル

2024-10-09

話題

KCT開通

弟子屈で北海道東トレイル式典

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 藻琴山(標高千㍍)─美幌峠(同525㍍)─津別峠(同947㍍)をつなぐ全長25㌔の自然歩道「屈斜路カルデラトレイル(KCT)」が5日、開通した。釧路市─根室管内羅臼町をつなぐ全長410㌔の「北海道東トレイル(HET)」の一部。初日は釧路圏摩周観光文化センター(釧路管内弟子屈町)でHETの開通式典が行われた。KCTは午前中、小雨に見舞われたが、午後には晴れ、国内最大のカルデラの雄大な景色が見られた。

 KCTは、藻琴山(銀嶺水)─美幌峠間の「北コース」が14・2㌔、美幌峠─津別峠間の「南コース」が10・8㌔。美幌、津別、大空の3町の観光(物産)協会、自治体でつくる美幌地区三町広域観光協議会が数年をかけて笹を刈るなどして新たにルートを開削し、関係機関と協議を重ねて開通にこぎつけた。

 HETの開通式典には来賓、住民ら約130人が出席。環境省国立公園利用推進室の佐々木真二郎室長があいさつし「開通は関係者のご理解、ご協力の賜物。ロングトレイルは地域活性化につながる。式典が新たなスタートラインになれば」と述べた。

 釧路湿原、阿寒摩周、知床の3つの国立公園をつなぐ道であることから、関係する14市町の首長らが壇上に上がり、手をつないでHETの充実と発展を誓った。式典に続いてシンポジウムが開かれた。

 一方、KCT中間地点の美幌峠は午前中、小雨が降り、霧に包まれたが、午後には快晴に。屈斜路湖をはじめ、斜里岳など周辺の山々を見ることができた。(浩)

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KCTから見た屈斜路湖 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
KCTから見た屈斜路湖

短期の留学でも英語力上げられる

2024-10-09

社会・教育

美幌で高校生4人、ケンブリッジからの帰町報告

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 美幌町の友好姉妹都市ニュージーランド・ケンブリッジに短期留学した高校生4人の帰町報告が9月30日、役場で行われた。

 4人は美幌高2年、美幌高2年、北見北斗高2年、北見緑陵高2年。7月29日から8月18日までケンブリッジ高校に留学した。留学中はホームステイをし、現地の生活や文化にも触れた。

 帰町報告には髙﨑利明副町長、戸澤義典町議会議長らが出席。4人それぞれが写真などを交えて留学のようすを紹介した。

 このうち美幌高2年生徒は、高校がとても広く、移動に時間がかかるため授業開始時刻に間に合わないことがあることや、ケンブリッジの水道水が飲めること、魚が真空パックで売られていたことなど現地のさまざまな情報を紹介。英会話については「英会話は同じ時制で話すよう心掛けました。現地の生徒と積極的に話すなど正しく留学生活を過ごせば、英語力はとても上げられると感じました」と報告した。  (浩)


ベルト持ってきます

2024-10-04

社会

全日本プロレスの綾部蓮選手が美幌来町

11月、障がい児・者100人を招待
戻ってくる時を楽しみにして

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 全日本プロレスの綾部蓮選手が9月26日、美幌町を訪れ、11月2日にサニーセンターで開かれる興行「ジャイアントシリーズ2024」に障がい児・者100人を招待した。

 興行は、町内のプロレス愛好会「BWF」(永澤寛樹代表)の熱心な誘致で実現。26日はしゃきっとプラザで贈呈式が行われ、美幌えくぼ福祉会のメンバーらが出席。綾部選手が美幌町手をつなぐ連絡協議会の牧野泰乘会長に目録を手渡した。

 綾部選手は身長2㍍の体格を生かしたレスリングで台頭。10月22日に全日本プロレス三冠ヘビー級王座への挑戦を控えており「(11月に)戻ってくる時はチャンピオンベルトを持ってきます。楽しみにしていてください」と呼びかけるとえくぼのメンバーたちは「頑張って」などと声援を送っていた。(浩)


屈斜路カルデラトレイル

2024-10-04

社会

利用者の安全を祈願

12日と13日には記念イベント予定

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 5日に開通する自然歩道「屈斜路カルデラトレイル(KCT)」の開削に携わった有志による安全祈願祭が3日、美幌峠─津別峠間で開かれた。

 トレイルを歩く人たちの安全を祈るとともに、笹刈りなど開削に伴う喜びや苦しみをともにした有志たちの〝区切りの場〟として企画した。

 関係者13人が参加。美幌峠から津別峠方向約4㌔の地点にある一本松(通称・ちょんまげ松)の近くで神事を行い、玉串を捧げて安全を祈った。

 中心になって今回の祈願祭を企画した津別町内のNPO森のこだまの職員は「良いスポットを探して冬に津別峠から美幌峠まで歩いたり、倒木処理で大変な思いをしたことなどを思い出しました。抽象的な表現になるが、ルートで見られる景色に加え、雲海、星空など地球の強さ、美しさ、それをつくった神のすごみを感じられるトレイルだと思います」と話した。

 KCTは藻琴山(銀嶺水)─美幌峠間14・2㌔、美幌峠─津別峠間10・8㌔の計25㌔。12日(土)と13日(日)には記念のイベントが予定されている。(浩)


災害想像ゲームで万が一に備え

2024-10-03

社会

2日後に台風が直撃した…

美幌警察署協議会
防災意識高める

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 美幌警察署の警察署協議会(長岡敬幸会長)が9月27日、警察署で開かれた。委員7人が災害想像ゲーム(DIG)を通じて災害時に求められる行動を考えた。

 協議会は、警察業務への住民の要望や提案、苦情などを業務に反映させる目的。道内64警察署全てに設置されている。

 美幌警察署協議会は年4回開かれ、2回目のこの日は9月の防災月間にちなんでDIGに取り組んだ。

情報共有の大切さ話し合う

 委員たちはハザードマップで身近な緊急避難場所を確認。「2日後に台風が直撃します。事前に何をしますか」「避難生活では何に気をつけますか」など警察署員が出す質問に「家の周りの飛びそうなものを片づける」「家族と連絡を取り合う」などと答えを考えた。

 署員は「家族が忙しくてテレビやスマホを見ず、情報を得ていない場合も考えられるので、共有はとても大切。話題を投げかけるだけでも共有につながります」などと緊急時に求められる行動について話した。(浩)


身近なもので人は運べます

2024-09-30

社会

美幌町防火管理連絡協が防火技術講習会

 美幌町防火管理連絡協議会の防火技術講習会が24日、美幌消防庁舎で開かれた。

 町内15の事業所から約20人が参加。通報、避難、消火器での消火、負傷者搬送などの実技訓練に取り組んだ。

 負傷者搬送では、応急的な搬送の方法を学習。長い棒2本に毛布を巻きつけて応急的な担架をつくる方法、毛布の両端を棒状に丸めて4人でつかみ上げて運ぶ方法を学んだ。

 担架の作り方では、長い棒に丈夫な上着やズボンの裾を5着ほど通して担架代わりにする方法も学習。搬送を体験した人は「思った以上に丈夫で安心感がある。もしもの時に備えて覚えておきたい」と話していた。(浩)


「スズランの森」元気に育てよう

2024-09-25

社会

ニッテン美幌製糖所が植樹式

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 日本甜菜製糖㈱美幌製糖所と美幌町の森林整備協定に基づく植樹式が17日、栄森の町有林(FSC認証林)「ニッテンスズランの森」で行われた。

 協定は日甜が町有林1㌶にカラマツ2千本を植え、下刈りや間伐など20年間の管理費用を負担する内容で、6月に締結。締結は今回で4回目になる。

 植樹式には製糖所の梶明宏所長ら役員、美幌町の平野浩司町長や職員らが出席。梶所長は「環境保全は当社にとって重要な課題。苗木が元気に育ち、保全に寄与することを願います」とあいさつし、平野町長は「多大な貢献に感謝したい。未来の子どもたちへの贈りものとして森をしっかり管理したい」と述べた。

 梶所長と平野町長らはこの後、植樹作業に汗を流した。スコップで穴を掘り、苗木に丁寧に土をかぶせて成長を願った。(浩)


バリアフリー もっと前へ

2024-09-25

社会

美幌町身障協と連合商店会が歩き調査

誰もが利用しやすい商店街目指し意見交換

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 美幌町身体障害者福祉協会(柴田利治会長)と美幌町連合商店会(佐藤修三会長)が19日、商店街を歩いて調査し、バリアフリーについて意見を交わした。

 障がいがあっても商店で買い物を楽しめることを広めようと、初めて企画した。両会の会員、町や社会福祉協議会の職員ら15人ほどが参加。眼鏡店、洋品店、郵便局、銀行、文房具店、花き店などを巡った。

 入り口の段差を越えたり、店内の通路を車いすで通ることができるかなど、店主とともに調べた。美幌郵便局、北洋銀行美幌支店では、営業時間内はトイレを使えることを確認。移動時には、歩道の舗装状況や傾斜なども確認した。

 調査後は、しゃきっとプラザで意見交換。人工股関節の女性は「店の方の配慮もあり、思っていた以上に車いすなどでも行けるお店が多かった」と感想を述べた。

 歩道については意見が多く出た。車いすの男性は「傾斜がきついと片手でブレーキをかけながら進まなければならないので大変」、義足の男性も「転びやすくなってしまう」と指摘。電動車いすの女性は「インターロッキングはガタガタ揺れて通りづらい。通常の舗装がありがたい」と打ち明けた。

 町の担当職員は「傾斜は冬場のスリップにもつながる。改修の際は今後も改善に努めていきたい」などと答えた。

 福祉協会は今後も車いすの体験会などを通じてバリアフリーの普及を図る。(浩)