※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。
2024-12-24
その他
北見
イトーヨーカドー北見店閉店
39年の歴史に幕 最終日には多くの市民が集まり
イトーヨーカドー北見店が今年8月、39年間の歴史に幕を閉じた。
同店は1985(昭和60)年にオープン。生鮮食品や惣菜をはじめ日用品や衣料品など、多彩な商品が揃う地域の総合スーパーとして地域経済の一翼を担ってきた。
しかし首都圏重視を掲げるイトーヨーカ堂(東京)の地方店舗見直しにより、道内の店舗も再編。帯広店に続き、北見店も閉店の運びとなった。
最終日には多くの買い物客が足を運び、営業終了後の閉店セレモニーにも大勢の市民が参加して別れを惜しんだ。
北見
休日夜間急病センター供用開始
当番医制は廃止、軽症の救急搬送も一部受け入れ
北見市の新たな休日夜間急病センター(北3東1)が10月1日、供用開始された。
新センターの延床面積は、旧施設の約2倍で、診察室は従来の1室から3室に拡充。一般の患者と感染症患者の動線を分けるなど感染防止にも配慮したつくりとなった。
新センターの供用開始に伴い、休日(日曜・祝日)昼間の当番医制を廃止、センターでの診療に一本化し、夜間は内科と小児科、休日昼間は内科、小児科、外科の診療に対応。2次、3次医療機関の負担軽減に向け、新たに軽症の救急搬送患者の一部受け入れを開始した。
北見
秋の新たなイベント「北見秋祭〜オホーツクマルシェ2024」
既存の3イベントを集約…多くの市民で賑わう
北見の秋の新たなイベント「北見秋祭〜オホーツクマルシェ2024」(北見市観光協会、北見市主催)が10月11日〜13日、北見芸文ホール駐車場など北見駅周辺で開かれた。
きたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約して初開催。同駐車場にはキッチンカーや飲食を提供するテントがずらりと並び全国の地ビールやカクテルなども振る舞われた。中央プロムナードを中心に菊花が飾り付けられ、駅南多目的広場ではハロウィーンカボチャが展示され、多くの市民で賑わった。
北見
敬老事業大幅見直しへ
敬老会の来場記念品など廃止
北見市は財政健全化計画アクションプランの一環として、敬老事業の大幅な見直しを提起した。
計画によるとこれまで敬老会の来場者に配布してきた記念品と喜寿(数え77歳)や白寿(同99歳)などへの長寿祝い金を廃止。また、100歳以上に贈呈する長寿祝品の対象者を100歳の1回に限定する。
少子高齢化などを背景に、敬老事業の経費削減を図る。
北見
相内小、相内中学校の義務教育学校への移行白紙に
生徒数減で3学級維持できず
北見市は11月25日、9年制の義務教育学校への移行を目指していた相内小学校と相内中学校について、校種変更を白紙とすることを市議会総務教育常任委員会に報告した。
市は地域住民やPTAとの協議を経て相内小学校と相内中学校を統合し、義務教育学校とすることに合意。2023年4月の定例市教委で校種変更を決定し、2027年度の義務教育学校開校を目指していた。
しかし、中学校の生徒数が29年度以降、当初見込みよりも大幅に減少し、学級数も当初見込みの3学級を維持できないことが判明。学級数の減少により、専科指導の教員が不足するなどの事態となるため、校種変更を白紙とした。
北見
財政健全化へアクションプラン提示
7分野172項目の見直しなど計画 市民生活への多大な影響懸念
北見市は、深刻な収支不足解消に向けた財政健全化計画の基本方針を策定。11月に大幅な歳出抑制策を盛り込んだアクションプランを示した。
アクションプランでは、具体策として「事務事業の見直し」「公共施設の見直し」「負担金・補助金の見直し」「人件費の見直し」「使用料・手数料等の見直し」など7分野で計172項目を設定。見直し事業は施設の統廃合や事務事業の廃止・縮小、人員削減、補助金見直しなど多岐にわたり、市民生活への多大な影響が懸念されている。
2024-12-20
社会
秋の叙勲で瑞宝単光章を受章した、置戸町雄勝の元置戸消防団分団長、松岡精一さん(77)に対する伝達式が9日、町役場で行われた。妻、都子さん(73)とともに出席し「身に余る感激です。皆さんのご指導により、かけがえのない宝物を頂くことができました」などと喜びを語った。
興部町出身。1972年、結婚を機に妻の故郷である置戸に移住した。74年に置戸消防団・秋田分団に入団。境野分団から秋田分団が独立した年で、地域のためにと訓練などにも積極的に取り組んだ。副分団長を経て1999年に分団長に就任、2010年に退団した。
平成に入ってからは「火事はそれほど多くはなかった」と振り返るも、酪農家の乾燥ロールが火元となった火災では「ロールの中が発酵して高温になっていた影響からか、消火したと思っても水を運んでくる間にまた火勢が戻り、終わりが見えなかったことが記憶に残っている」。36年にわたる団活動に区切りをつけた時は「寂しかった」と言う。
伝達式では深川正美町長が松岡さんに表彰状を手渡し「何事も人のためにと行動してくれる方だと思う。影ながら活動を支えた奥様も大変だったのでは」と言葉を掛けた。
内助の功で支えた都子さんは「出動した時はお風呂を沸かして、温かく迎えられる準備をしていました。帰りを待って眠れない日もありました」と当時を振り返った。(理)
2024-12-19
社会
日本善行会北見地区支部の善行表彰受賞者合同祝賀会が15日、ホテルロイヤル北見で開かれた。同地区支部から秋季善行表彰に選ばれた男性(57)ら4個人1団体のほか、春の特別表彰金章の女性(92)と銀章に選ばれた3人が出席し、関係者とともに受章を祝い合った。
祝賀会では受章者に、黒澤猛支部長から表彰状、関係者から花束などが贈呈。黒澤猛支部長は「善行は人の輪。コツコツ長い間、世のため人のために尽くして広がっていくものです。健康あっての善行ですので、無理せずに続けていただきたい」と激励した。
受章者を代表して男性が「明治神宮での表彰式に出席し、改めて受章はたくさんの方々の力の結集の賜物であり、さらにこれまでの人生の誇りの一つとなったことを強く感じました」と謝辞を述べた。
引き続き出席者は、互いの活動に敬意を表しながら家族らとともに祝杯をあげた。
2024-12-12
社会
北見商工会議所は、10月に北見市内中心部で実施した歩行者通行量動態調査の結果をまとめた。調査した3日間の歩行者総数は6341人で前年の5921人に比べ420人、7・1%増加した。期間中、北見秋祭が開催されたほか、3日間を通じて天候に恵まれ、人流の増加につながった。
調査は10月11日の金曜日から13日の日曜日までの3日間、中心市街地の大通、北1条通、北2条通、銀座通、中央通の5カ所で実施。3日間とも午前9時~午後6時20分に1回20分の調査を10回行い曜日別、街路別など項目別に集計した。天候は金曜日が曇りのち晴れ、土曜日と日曜日が晴れ。
3日間の歩行者総数は6341人で前年比7・1%増加し、これで3年連続で前年を上回った。2021年の市役所新庁舎完成以降は右肩上がりの傾向が続く。
曜日別では金曜日が1945人(前年比18%減)、土曜日が2391人(同19・6%増)、日曜日が2005人(30・4%増)と金曜日が減少したのに対し、土曜日と日曜日が増加した。
今回はきたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約した北見秋祭の初開催が調査期間と重なり、好天も手伝って土日の歩行者増につながったとみられる。
街路別では大通が2199人(前年比4・0%増)、北1条通が614人(同4・2%増)、北2条通が863人(8・8%増)、銀座通が1274人(同12・5%増)、中央通が1391人(同7・7%増)といずれも前年を上回った。(柏)
2024-12-09
スポーツ・教育
スポーツの全道、全国規模の大会で活躍するなどした美幌町内の中高生への奨励金交付式が11月29日、役場で行われた。
大きな大会で活躍したり、競技団体の強化指定を受けた選手に奨励金を交付する「未来のアスリート応援事業」。2020年度から春と秋の年2回実施している。
今回はクロスカントリースキー、ラグビー、銃剣道に取り組む中高生8人が対象。金額は5万円または10万円。平野浩司町長がそれぞれに認定証と交付金を手渡し「皆さんの活躍に勇気をいただいています。目標に向かってこれからも進んでください」とエールを送った。
美幌ラグビー少年団の高橋虹翔(ななと)くん(北中3年)は「高校でもラグビーを続けます。スパイクを買いたいです」と話した。(浩)
2024-11-29
社会
北海道出身の直木賞作家、河﨑秋子さんの講演会「北海道の直木賞受賞作家は一人の羊飼いだった!!」が23日、北見市立中央図書館で開かれた。
同図書館が主催し、当初の定員120人を大幅に上回る200人ほどの聴講者が詰めかけた。
国産の羊肉に感動、本場に渡り飼育学ぶ
河﨑さんは根室管内別海町生まれで北海学園大学経済学部卒。2014年、「颶風(ぐふう)の王」で三浦綾子文学賞を受賞し、これを機に作家デビュー。24年「ともぐい」で第170回直木賞を受賞した。「ともぐい」は、明治時代の北海道を舞台に、主人公の猟師が、山の中で獲物と対峙しながら生きる物語。河﨑さんは現在も北海道に住みながら作品を書き続けている。
河﨑さんは大学を卒業後、食肉用の羊を飼育。羊飼いとして働きながら、30歳を機に本格的に小説家を目指した。講演会では幼少時代から小説家として一人立ちするまでの半生を語った。
大学時代、国産の羊肉を初めて口にし「こんなにおいしい肉をなぜもっと生産しないのか」と疑問に感じ、本場ニュージーランドの農場で飼育方法を学んだ。「本来の私は石橋を叩いて壊してしまうほど慎重な性格だが、人との出会いもあり、面白いんじゃないか、やってみようと思った」と振り返った。
北海道で作家活動を続けることについて「よく『東京に出ないの』と聞かれるが、今はウェブ会議システムで打ち合わせをしたり、国会図書館のデータをネットで入手できる環境になり、都市と地方の格差がなくなってきた。また、顔や実名など公表したくない情報は伏せたままSNSなどで自分の作品を世に出すこともできる。今後はインターネットネイティブ※の世代からすごい作品が出てくるのではないか」と私見を述べた。
また「オホーツク地方は、光り輝く歴史や伝統が雪の中に埋まっているかもしれない。ぜひ、それらを掘り起こして作品に昇華し、発信してほしい」と呼びかけた。(柏)
※インターネットネイティブ=幼少期からインターネットなどのIT環境が身近にあり、日常的に使いこなす世代。
2024-11-22
社会・文化
芸術の秋。無料でアートが楽しめる北見市内のスポットの一部をちょっと紹介します。何気なく通り過ぎている場所にも、素敵な作家の芸術作品があるかもしれません。日々の癒しや心の栄養に、気軽に芸術に触れてみませんか。
屋外展示作品
「北風賛歌」北見市民会館前 作家・坂 坦道
作家の坂氏は、札幌羊ヶ丘展望台の「クラーク像」などの代表作を持つ彫刻家。1979(昭和54)年に北見市が人口10万人を達成した記念に建立されました。台座には当時の寺前武雄市長の揮毫(きごう)による碑文が刻まれています。
「五島慶太像」北見工業大学キャンパス内 作家・菊池 一雄
菊池氏の代表作は広島・平和公園の「原爆の子の群像」や東京・千鳥ヶ淵の「自由の群像」、東京・三宅坂の「平和の群像」など。五島慶太氏は東急電鉄の社長などを務め、北海道開発の鉄道・バス事業部門にも寄与しました。北見工大の開学に多額の寄付をしたことで大学キャンパス内に銅像が置かれています。また、揮毫は吉田茂氏によるものです。
「豊かな実りのために」富里ダム入口 作家・小川 研
現在、市内にアトリエをかまえている小川氏。今作は1988(昭和63)年、富里ダム建設で4戸が湖底に沈むことになり、記念碑として建立。揮毫は当時の市長・久島正氏。
屋内ギャラリー
北網圏北見文化センター内ラウンジギャラリー
主に月替わりで地元作家やグループの絵画などを展示しているミニギャラリー。11月は絵画グループ「虹色の会」の作品展を開催中です。椅子とテーブルが用意され、食べ物を持ち込むことも可能なほか、併設されている喫茶「プラネ」では、コーヒーなどの飲み物や軽食も楽しめます(営業時間は午前10時~午後4時半)。
コミュニティプラザ「パラボ」3階市民ギャラリー
主に市民の発表の場として週替わりで地元の作家やグループによる作品を展示。絵画や写真、陶芸など、時々で幅広い作品を楽しむことができます。11月は押し花や写真の作品展が予定されています。
時間は午前10時~午後6時半。火曜日定休日。
NHK北見放送局内NHKぎゃらりー
週替わりで地元の作家やグループによる作品展が行われています。
展示時間は主に午前9時半~午後5時半(最終日は午後2時まで)です。
彫刻・彫像は身近で触れられる貴重な芸術作品。紹介していない作品もまだまだありますので、街中を探してみてはいかがでしょうか。また、今回は無料で楽しめる北見市内のギャラリーを紹介しました(作品を展示していない期間もあるので注意)。このほか、喫茶店でお茶を楽しみながら作品を見ることができる画廊喫茶もあります。自分好みの心落ち着けるスペースを見つけて、アートを楽しんでみては。
2024-11-22
スポーツ
網走初の男子中学生を対象にしたバレーボールのクラブチームが誕生した。市内中学校から姿を消したバレーボール部の受け皿として、保護者が奮起し立ち上げた。先日、設立から初めてとなる公式戦での勝利を収めた。(大)
男子中学生のクラブチーム「網走 VONDS(ボンズ)」。今年4月に発足し、現在、市内と北見市常呂町の中学1年生14人が、週5日の練習に励んでいる。
競技人口の減少から、網走市内の中学校に男子バレーボール部はない。一方、少年団は活動を続けており、メンバーの一部から「中学生になってもバレーボールを続けたい」との声が上がっていた。
昨年11月、少年団メンバーの保護者数人が中心となり、クラブチームの発足準備を開始。趣旨に賛同してくれた市民からの寄付金などを資金に、ボールやユニフォームなどを揃えたほか、練習会場の確保に奔走した。
練習会場は、市内の小中学校やコミセンなどの4カ所。曜日によって会場が変わるが、保護者は選手の送迎などをサポートする。
指導者は、他地域で児童を教えた経験のある市立南小学校の平川拓也教諭に打診し、快諾を得た。発足当初のメンバーは経験者の6人だけだったが、活動を続けるうちに未経験者も仲間に加わるようになった。
クラブチームの運営団体「網走 VONDS 育成会」の体制を整備した上で、日本バレーボール協会などへの加盟手続きも済ませた。
代表は「発足したばかりのクラブチームが公式大会に出場できるのか不安でした」と振り返る。
11月2日に市内で開催された網走地区中学校秋季大会。「網走 VONDS」にとって2戦目となる公式戦で、斜里・小清水町の合同チームに勝利することができた。そして、全道各地の優勝チームが集結する「第2次ジュニアキャンプ」(1月5~7日、芦別市)への出場権を得た。
キャプテン(二中1年)は「バレーボールを続けることができて嬉しい。VONDSのメンバーと一緒にもっと強くなりたい」と声を弾ませる。
同育成会は「バレーボール人口を増やしたいと思う方がいれば協力してほしい」と呼びかけている。
メンバーも募集中で、対象は来春中学生になる男子。
2024-11-21
社会
置戸町と町自治連絡協議会主催の「まちづくり移動町長室」が13日から28日にかけて秋田、境野、置戸、勝山の町内4各地区会場で開かれている。深川正美町長が地域に出向き、置戸の将来について住民と活発に意見を交わしている。
移動町長室は、全地区共通で「生ごみの分別方法」「置戸高校の現状」「公共施設の再編と使用料・手数料の見直し」の3テーマについて町が説明した後、各地区から事前に出されていた要望事項に町長らが答えた。
「安心して通える環境づくりが大事」
15日の置戸地区会場には町民25人ほどが参加。地区要望では、深川町長がかねてから公約に掲げている児童館建設に関して「子ども達がどんどん減っていく中で、20年後も施設を十分に活用できるのか」などと、新規ハード事業に対する不安の声が上がった。
深川町長は「子どもが少ないから建てるのはもったいない、ではなく子どもが安心して通える環境をつくることが大事」と述べ「子どもが少なくなってきている今のうちしか整備ができない、とも思っている」と率直な気持ちも明かした。
児童館建設は小学校にほど近い町有地に新築を計画しており、今年度は実施設計に着手。2026年度中の供用開始を目指すもので、総事業費は6億5千万円程度を見込んでいる。(理)
2024-11-20
話題
晩秋を迎え、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきた北見市内。北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館の前庭では、いまだに葉を茂らせる一部のハーブ類に霜が降り、朝日に照らされ輝きを増している。
冷え込み厳しい朝に花咲く、フロストフラワーならぬ「フロストハーブ」と本紙は呼んでいる。葉をこすると人肌で氷の結晶が解け、スーッとした香りがかすかに漂う。今年も氷点下の魔法によって青々と葉を茂らせる夏とは違った美しさを放っている。(理)
2024-11-19
行事・文化
「芸術の秋」を飾る第77回きたみ市民芸術祭、第43回総合芸術祭が北見市民会館で開かれた。大ホールではさまざまなジャンルの演奏や歌、踊りの発表が、小ホールやホワイエなどでは展示、お茶会がそれぞれ行われ、来場者を楽しませた。
2024-11-19
話題
紅葉のフィナーレを飾るように各地でカラマツが黄金色に色付き、晩秋を告げる。
トドマツやアカエゾマツ、イチイなど、ほとんどの針葉樹が冬でも葉を付けたままの常緑であるのに対し、カラマツは秋になると葉が黄色くなり、落葉する。春を迎えると再び緑の葉が顔を出し、季節を感じさせる。
写真は北見市広郷で撮影。成長が早く、畑の防風林としても多く植栽されており、農地の多い郊外の何気ない風景も目を見張る紅葉スポットとなっている。(理)
2024-11-15
文化
この秋、置戸町のオケクラフト作り手養成塾の研修を終えた永井悠太さん(39)と河越義雄さん(49)。2022年秋に入塾し、自分らしいモノづくりを模索しながら木工の基礎や製作技術などを学んできた。ともに年内にも独立工房を構え、職人としての歩みを本格化させる。
永井さんは境野地区で工房開設準備中
「地域に根を張り頑張りたい」
永井さんは岡山県出身。これまで北見市役所やアウトドアメーカーなどに勤務した。北見に住んでいたころからオケクラフトを愛用しており、自分でも作りたいと入塾を決めた。幼少期に陶芸家の母親と食器を作り、愛用していた思い出から自分が作ったものを子どもに使わせたいと感じていたという。
趣味はアウトドア。2人の子どもがいる父親の永井さん。今の暮らしが製品づくりのヒントとなり、アウトドア用の金属の器「シェラカップ」に重ねて収納できる器や、子どもでも扱いやすいよう置いた時の安定性などに配慮した食器などを製作している。
境野地区で「やませみ工房」の開設準備を進めている。一部の地域では渡りをせずにその地にとどまり繁殖するヤマセミのように「地域に根を張って頑張りたい」と意気込んでいる。
河越さんも年内の工房開設目指し
「10年後、一人前と言える作り手に」
河越さんは空知管内芦別町出身。木工製品の中でも特に木軸ペンに魅せられ、1年ほど悩んだ末に「好きなことを仕事にしたい」と会社を辞め、養成塾に入った。
研修期間の2年間はあっという間だった。
特に木工ろくろの技術習得には時間を費やしたそうで「難しい反面、作る楽しさや面白さを感じることができました。自分でお椀を作った時は感動しました」と振り返る。
木材によって多様な表情を見せる木軸のボールペンやリム皿を中心に製作するほか、来年3月に控える卒塾展に向けて、クルミのこぶ材を使った大きなボウルの製作にも挑戦したいと語る。
年内に工房「craft440(ヨンヨンゼロ)」の開設を目指しており、まちの振興の一役を担うオケクラフトの職人として勉強を重ねながら「10年後に胸を張って一人前と言える作り手に成長していきたい」と話している。(理)
2024-11-15
話題
北見市内の高栄まつの木公園の一角に積み上げた落ち葉の山に小学生が何度も飛び込み、全身で秋を楽しんでいる姿をキャッチした。
遊んでいたのは市高栄児童センターを利用する小学生達。センターでは外遊びを積極的に取り入れていて、小学生と職員が協力して公園内の落ち葉を1カ所に集め、ふかふかの山にした。
小学生は少し高さのあるところから落ち葉の山を目がけてジャンプをしたり、寝転がったり、ただ座ってくつろいだり、時には葉っぱをかけ合ったりしてきゃっきゃと声をあげる。たかが落ち葉、されど落ち葉―。遊び方は無限大だ。(理)
2024-11-13
話題
「冬の使者」として知られるオオハクチョウの小さな群れが北見市豊地の畑に姿を見せた。本格的な渡りのシーズンを迎え、鳥インフルエンザへの警戒感が高まる人間達とは対照的にのんびりと穏やかな時間を過ごしている。
例年10月ごろから繁殖地の極東ロシアから飛来する。本州まで南下する個体のほか、濤沸湖やサロマ湖など管内の湖などにねぐらをとり、水辺で餌をとるほか、秋や春先には周辺の農地などでも採食する様子が見られる。
刈り取りを終えたデントコーン畑で落ちた実をついばむオオハクチョウの群れの中には、初めての長旅だったであろう灰褐色をした幼鳥も数羽おり、親鳥が優しげに寄り添う姿がほほ笑ましい。
10月上旬には同じく豊地の畑に国の天然記念物のタンチョウ2羽が姿を見せていた。餌を探したり、羽づくろいをしたりと、農地は食料生産だけでなく、野生動物の生息を支える環境の一つになっている。(理)
2024-11-13
社会
北見白樺ライオンズクラブは8日、北見赤十字病院小児科に18万2302円を寄付した。同クラブの三谷勝利会長らが同院を訪れ、安藤明子第二小児科部長に目録を手渡した。
寄付金は、先月開催された北見秋祭で実施したレモネードスタンドの売上と募金箱に集まった献金の一部。同クラブは日ごろから地域に根ざした奉仕活動を行っており、特に小児がん支援活動「ヘアドネーション」に力を入れている。より支援を充実させるべく、今回の活動を実施した。
三谷会長は「今回ご協力いただいた皆様に心より感謝を申し上げます」と語り、「私達クラブは小児がん支援活動に強く力を入れてきました。今回の寄付により、少しでもがんと戦う子ども達とそのご家族に寄り添えたら」と込めた思いを語った。
安藤部長は「貴重な寄付金をいただきありがとうございます。子ども達のために大切に活用させていただきます」と感謝の言葉を述べた。
今回集まった募金総額は21万2302円。同病院への寄付金を除く3万円は、子ども用の医療ウィッグを無料提供している団体「NPO法人HERO」に寄付する。(結)
2024-11-12
社会
こども家庭庁が定める毎年11月の「秋のこどもまんなか月間」に賛同する北見市は、関連する取り組みを展開しています。
同庁の「こどもまんなか月間」は、社会全体で子どもや子育て中の人たちを支える機運を醸成する狙い。「秋の―」は昨年11月に定められました。
北見市は今回、「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」などに関連する取り組みを集中的に実施しています(※関連事業の一部は表の通りです)。
問い合わせは、市子ども支援課(0157-25-1137)へ。(大)
ヤングケアラーの実態把握を
北見市は、ヤングケアラー(※MEMO)の実態などを探るため、市内の中高校生らを対象にしたアンケート調査を進めています。「ヤングケアラー」にテーマを絞ったアンケートは初めてです。調査の対象者となる、高校生に相当する年齢であるものの高校に在籍していない市民にも配慮し、回答はWEB限定としました。回答期間は今月30日までで、市子ども支援課は「年度内には結果をまとめたい」としています。
若者の〝リアルな声〟聞き今後の支援策に反映へ
アンケートは、市内中学校の生徒約2600人、高校の約2700人のほか、高校生に相当する年齢の市民を対象に実施。ヤングケアラーの実態や認知度をはじめ、学校や家庭生活の中で抱える悩み・困り事などを把握し、今後の支援策に反映させる狙い。
市は調査を実施するにあたり、事前に市内中学校と高校を通じてアンケートの趣旨を説明。高校に在籍していない調査対象者もいることから、回答方法はWeb回答のみとし、市の公式HPからも答えられるようにしました。
アンケートの「中学生用」の質問は30項目あり、主に選択方式。ヤングケアラーについては、「家族の中に高齢や病気、身体が不自由、幼いなどの理由により、お世話(食事や着替えなどの身の回りのお手伝い、病院への付き添いな気遣いなど)が必要な人はいますか?」などとの質問を用意しています。
市は中学生と高校生が答えやすいよう、調査票には「あなたの回答が家族や友達に知られたり、家族に連絡が入ったりすることはありません」などとの説明文を添えています。市の担当者は「子ども達がどのような場面で回答するのかを想定した上で、設問の内容や順番にも配慮したつもり」としています。
今回のアンケートは、こども家庭庁の定めた「秋のこどもまんなか月間」(毎年11月)や関連キャンペーンの趣旨に賛同した形で実施。北見市においてのヤングケアラーの実態を、〝子ども目線〟の回答から浮かび上がらせるという前例のない試みとなります。
市子ども支援課は「単純な集計結果とはせず、しっかりと分析をした上で今後の支援策に反映させたい」とし、来年3月末までには調査結果をまとめる考えです。
MEMO
本来〝大人〟が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども・若者のこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうこともある=こども家庭庁のサイトより=
2024-11-12
スポーツ
第9回北見リレーマラソンが10日、北見市民スケートリンクの敷地内で開かれた。
実行委員会が主催。地元の北見をはじめ釧路や網走、遠軽、富良野から12チーム、約90人が参加した。1周500㍍のコースをチーム内のメンバーが交代で走り3時間で走破した距離を競う。以前はフルマラソンの42・195㌔を交代で走る方式で行われていたが、昨年から現在の方式に切り替えた。
参加者の年齢は13歳~66歳。全力で優勝や記録更新を目指すチームもあれば、仮装をして走りをエンジョイするチームもあり、参加者はそれぞれのペースでコースを周回。好天にも恵まれ、心地良い汗を流していた。上位成績は次の通り。
①Fun Running(釧路市)50・6㌔
②SOKUSEKI(同)50・4㌔
③コンサンドーレ(遠軽町)47・9㌔(柏)
2024-11-11
社会
きたみ菊まつり用菊花の栽培を担ってきた北見市若松の市菊花試験栽培センターだが、市は現在、閉鎖に向けて業務委託先の北見園芸協会と協議を進めているという。今年スタートした北見秋祭でも、多くの菊花が中央プロムナードや北見駅前を彩ったが、同センターの閉鎖により来年はスケールダウンするかもしれない。
同センターは1995(平成7)年、市緑ケ丘に開設。2007年には北見フラワーパラダイスに隣接する現在地に移転した。5棟のハウスで大菊や小菊などを栽培し、菊まつりに出品してきた。
まつり用菊花の大半は北見地方花卉生産出荷組合と同センターが栽培。2022、23年の同まつりでは各1万鉢が展示され、このうち同センターが4千鉢を提供した。
今秋にスタートした北見秋祭は、きたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約し、それぞれの魅力を継承する形で開催。まつり会場の中央プロムナードや北見駅前広場、市役所などに色とりどりの大小7千鉢が展示され、来場者の目を楽しませた。
全体を見直し
市観光振興課によると、センターの閉鎖は「新たな祭りの開催に伴う全体的な見直しの一環」という。新たな祭りは「食」をメインとするイベントに生まれ変わったが、「菊を楽しみにしている人も多く、何らかの形で菊の展示は続けていきたい」としている。(柏)
2024-11-08
行事・文化
第77回きたみ市民芸術祭第43回総合芸術祭の舞台発表が3日、北見市民会館で開かれた。歌や踊り、演奏など13団体が日ごろの練習の成果を披露した。
NPO法人北見文化連盟と北見市教委が主催し、「文化の日」に合わせて毎年開催している。
北見オホーツク太鼓「青虎天真」は、「けんか太鼓」など2曲を披露。気迫のこもった演奏で会場を魅了した。このほか、舞踊やフラ、民謡、大正琴、カラオケと、さまざまなジャンルの発表が行われ、来場者を楽しませた。
また、別会場のホワイエでは写真やハーブなどの作品展やお茶会、小ホールでは華道展も開かれ、参加者は芸術・文化の秋を満喫した。(菊)
2024-11-07
話題
北見市内で10月に撮影。秋晴れの空と白い雲、少し色づき始めた山と黄色いひまわりのコントラストが美しい北海道ならではの風景が広がる。
オホーツク地方でも緑肥用のひまわり栽培は盛んに行われており、この時期には黄色の絨毯があちこちで見られる。(柏)
2024-10-31
話題
2024-10-31
社会
秋から冬にかけて、乾燥の季節に突入。夏に受けた紫外線ダメージなどで肌が疲れている今こそ、スキンケアが大切です。そこで、北見市内の薬局併設の化粧品コーナーで美容部員として働く女性(41)に効果的なスキンケア方法や乾燥対策に有効な成分などについて話を聞きました。(結)
プチプラでも効果アリ
肌のお手入れをしたくても仕事や子育てで忙しく、「自分なんかにお金も時間もかけられない」という女性の皆さん、大丈夫です。手に取りやすい価格(プチプラ)の基礎化粧品でも使用方法や成分次第で大きな効果が得られます。代表的なものはこちら
コラーゲン
肌のハリや弾力を保ちます。
セラミド
肌のキメを整え、バリア機能を強化します。
ヒアルロン酸
肌に潤いを与え、シミ、シワ、たるみ改善が期待できます。
これら3つは保湿だけではなくアンチエイジングケアもできる優れもの。成分表示は要チェックです
あなたは大丈夫?乾燥につながるNGスキンケア
やってしまっていた…という方も大丈夫。今日の夜からでも気軽に取り入れてみてください。肌に触れる時は「思いやりを持って優しく」を意識しましょう
乾燥やテカリなど「肌悩み」に合わせたスキンケア一例
【乾燥】化粧水をたっぷりと。パックなどの使用もおすすめです。クリームや乳液で水分を逃がさないようしっかり肌を守りましょう。
【テカリ】基本的なケアは乾燥肌と同じ。テカリやすい額から小鼻(Tゾーン)はクリームなどをつけすぎないようにしましょう。
ひとりで悩まず気軽に相談を
今はネットで色々調べたり、購入もできますが、成分が合わず「肌荒れしてしまった」と相談に来る人もたくさんいます。店にあるテスターなどで試してみることも大切だと思います。また、私達美容部員に相談していただければ専用機器を使った『肌診断』で油分・水分の比率など、お肌の弱点を見つけて的確なお手入れや必要な成分をおすすめすることもできます。興味があればぜひ気軽に話しかけてください
2024-10-30
社会
北海道ガス北見支店(小野田禎久支店長)と北ガス労働組合北見支部(愛澤大輔支部長)の共同イベント「クリーン・ウオーク」が26日、北見市内中心部で行われた。
地域貢献活動の一環として初めて実施。この日は組合員の家族を含む43人が参加した。
コースは同支店を出発し、中央大通や夕陽ケ丘通、北4条通などを巡る4・5㌔。参加者は道端に落ちているごみを丁寧に拾い集めながら、健康促進と環境美化を兼ねた秋のウオーキングを満喫した。(柏)