※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。
2023-03-16
文化
オホーツク地方のシルクスクリーンの第一人者として管内の現代美術界をけん引し、昨年12月に92歳で亡くなった田丸忠さんの遺作展が、NHK北見放送局内ぎゃらりーで開かれている。田丸さんが遺したシルクスクリーン作品42点を展示している。20日まで(最終日は午後2時まで)。
田丸さんは北見市生まれ。オホーツク美術協会の創立メンバーで、北見の美術集団「GROUP斜面」の代表を務めたほか、後進の指導、個展などにも積極的に取り組んだ。
「斜面」のメンバーや美術仲間、生徒、地域住民らが集まり、遺作展の実行委を結成。オーストリア・ウィーン在住の息子が北見に滞在する5月までの開催をめざし、奔走した。
色と形の面白さが際立つ額入りの作品と、同じ版を使うことでさまざまな組み合わせができるシルクスクリーンならではの作品を、2つの展示室に分けて展示。田丸さんの意向を仲間達が汲んだり、過去の作品展の写真を参考にするなどして並べた。
実行委は「息子が北見にいるうちに開催できてよかった。田丸さんは年齢を重ねても、つねに新しいことに取り組み、挑戦し続けていた人。(遺作展で)足跡を感じてもらえるとありがたいです」と偲んだ。息子は「芸術家の仲間のつながりはいいなと思いました。ウィーンでも作品展ができたら」と話していた。(菊)
2023-03-16
文化
置戸中学校の1年生が制作した「手づくり絵本展」が置戸町立図書館で開かれている。森、川といった自然環境を背景に、物語性や絵の表現が素晴らしい出来栄えの力作15点が揃った。19日まで。
ふるさと学習で「地域社会の探究」をテーマに制作した木や山を題材とした9冊とさかなや川が内容の6冊。
このうち「きのともだち」は、校庭の木のウッドくんと一緒に夢の中へ冒険する物語。「ちいさなきからまるたごや」は小さな苗の主人公が、大きくてかっこいいお兄さん木、お姉さん木に憧れるお話。やがて森にいなくなったと思ったら「木を卒業して家になった」と物語が展開する。
「RINGOの木をそだてる」「さかなまん」などは子ども目線で創作していて楽しい。町のこどもセンターどんぐりで先日、幼児を対象に読み聞かせを披露し好評だった。(寒)
2023-03-13
文化
「サムホール」という小さめサイズの作品を展示する「第18回サムホール展」が、北見市美芳町の絵のあるカフェ「シンチャオ!」で開かれている。水彩画や油彩画など、それぞれが思い思いに描いた作品が展示されている。31日まで。水・木曜日定休日。
大きさやジャンルなどを問わない作品展「北美展」(6月13〜18日、北網圏北見文化センター)を前に、作品を展示する楽しさを知ってもらいたいと、主催の北方美術協会が毎年開いている。
前期と後期で作品を入れ替え、17日までの前期には20人の20点を展示。風景、静物、動物をはじめ、カッティングシートや厚紙を使って質感の面白さを表現した貼り絵も並ぶ。
同会の会長は「いろいろな方の作品が楽しめるのがサムホール展の魅力。小さな画面に表現を収める難しさはありますが、それぞれの切り取り方が素敵だと思います」と話している。(菊)
2023-03-08
文化
北見の写真サークル「北映」の第66回写真展が、NHK北見放送局内のNHKぎゃらりーで開かれている。管内の四季折々の風景を中心にした、10人の43点を展示している。13日まで。
市内常呂で冬の灯台を撮影した「波高し」をはじめ、小公園のイルミネーション、野付牛公園、北見ハッカ記念館といった身近な風景や、野生動物、花など、それぞれ自由に撮影した作品を出品。また、先月亡くなった漫画家の松本零士さんに感謝と追悼の思いを込め、ふるさと銀河線の「銀河鉄道999」のラッピング列車を写した作品も並べた。
代表は「新人も入会し、みんなますます一生懸命撮影しています。それぞれの感性で切り取った作品を見てもらえたら」と話している。(菊)
2023-02-22
文化
北見で放課後等デイサービスなどを運営するNPO法人「こばと」による作品展が、北見市内のまちきた大通ビルコミュニティプラザ「パラボ」3階市民ギャラリーで開かれている。同法人の4事業所を利用する、子どもから大人まで約60人の工作や手芸などを展示している。26日まで。
今年度から各事業所で3カ月に一つ制作しているという共同制作では、人気キャラクターやひまわりの花、春の川といった貼り絵の大作がずらり。
ひなまつり、ハロウィーン、クリスマスなど四季に合わせた工作をはじめ、子ども達が地域を散歩しながら作ったという「ウォーキングマップ」やCDと風船で作ったホバークラフト、玉ねぎ染め、アロマキャンドルといった作品と活動内容も紹介している。
また、来場者プレゼントとして、手作りキャンドルやシールなどを用意している。(菊)
2023-02-22
文化
第38回オホーツク児童木工作品コンクールの作品展が、北見市泉町のオホーツク木のプラザで開かれている。子ども達の想像力とアイデアが詰まった力作271点が展示されている。26日まで。
木工制作を通じて、物を作る楽しさや創造性をはぐくむことを目的に、オホーツク森林産業振興協会が主催し、毎年開催している。
今年は、管内22の小学校から275人(団体含む)が出品。どんぐりや松かさ、さまざまな木の枝といった自然の素材を使い、ストーリーを感じさせる風景を立体的に作り上げた置戸小学校6年の作品「未来行きの汽車」が大賞に選ばれた。このほか、椅子、ランプシェード、おもちゃなど、木のぬくもりが感じられる楽しい作品が並んでいる。
2023-02-21
文化
きたみ市民芸術祭『KITAMIオンライン展示』(掲載期間2月28日まで)で公開されている作品の一部を紹介します。※同展示は北見市のHPを介して見られます。
2023-02-14
行事
美幌町内の小中学生の冬季作品展が美幌博物館で開かれている。冬休み中に制作した見ごたえのある工作や研究などが並んでいる。 絵画、書道、手芸、工作、自由研究など小学生285点、中学生94点の計379点を展示。小学生の作品では、白いTシャツをタイダイ染め(絞り染め)で黄色と紫色に染めた作品や、昨年のサッカー・カタールW杯で「ブラボー」が流行語になった日本代表・長友佑都選手を紙粘土でつくった人形などが目を引く。脚が200本近くあるムカデを丹念に描いた作品もある。
中学生では、石を削り、木の枝にしばりつけた「石おの」などの力作が並んでいる。
作品展のみの観覧は無料。3月5日まで。 (浩)
2023-02-13
文化
きたみ市民芸術祭『KITAMIオンライン展示』(掲載期間2月28日まで)で公開されている作品の一部を紹介します。※同展示は北見市のHPを介して見られます。
2023-02-08
文化
きたみ市民芸術祭『KITAMIオンライン展示』(掲載期間2月28日まで)で公開されている作品の一部を紹介します。※同展示は北見市のHPを介して見られます。
2023-02-07
文化
北見市美芳町の絵のあるカフェ&カレーショップ「シンチャオ!」で、花をテーマにした作品を来店者が自由に展示する「花に因(ちな)んで」が開かれている。絵や写真など、思い思いに持ち寄った〝花々〟が店内を華やかに彩っている。28日まで。
同店が今月14〜20日に休業となるため、通常実施している個展やグループ展ではなく、スペースを開放し、誰でも参加できる企画展として開催した。
ボールペンと色鉛筆でシクラメンを描いた「待春花」や水彩画の「牡丹」、七宝焼の「午睡の夢」をはじめ、ミズバショウやスズランといった花々の写真も。出品時期は自由なため、今後も作品が増えていく見込み。
店主の篠木輝子さんは「あっという間にこんなに作品が集まり、また内容も充実していて驚いています」と話していた。 (菊)
2023-01-26
文化
北見書道連盟の第49回「新春会員展」が、NHK北見放送局ぎゃらりーで開かれている。臨書や仮名、迫力ある大字など、41点が展示されている。30日午後2時まで。
20〜90代の会員41人が出品。紙からはみ出さんばかりの躍動感で余白の白の美しさを追求した近代詩文をはじめ、甲骨文字や漢字を絵のように表現した作品など、それぞれ取り組んでいる成果が並んでいる。
会長は「大作が多く、また型にはまらない作品もあり、見ごたえのある作品展になっているのではないでしょうか」と話している。 (菊)
2023-01-24
文化
北見絵手紙サークル「きたみっころ」の初めての年賀状展が、北見市内の北網圏北見文化センターラウンジで開かれている。今年の干支(えと)の卯(うさぎ)をモチーフに温かなメッセージとともに描かれた年賀状など約160点が展示されている。31日まで。
日本絵手紙協会公認講師の山本幸子さんが指導する、4つの絵手紙サークルによるグループ展。50〜80歳代の約30人が出品した。
生徒達と山本さんが交わした年賀状や扇型、羽子板型の画仙紙、カレンダーが並ぶ。作品にはうさぎ、だるま、まねき猫といっためでたい絵柄に1年の健康や感謝、幸運を祈る言葉などが添えられている。
山本さんは「1年間の集大成。年賀状を受け取るのはうれしいですし、誰一つ同じものを描いてないところが素晴らしいと思います」と話している。(菊)
2023-01-24
文化
北見の絵画講師・石川孝司さんの油彩画展が、北見市北9東1のこだわりの挽きたてコーヒーが楽しめる店「Café clover(カフェ・クローバー)」で開かれている。風景や静物画など、5点を展示している。
石川さんは、日展系美術公募団体「示現会」の会員で、道展では13回入選している。昨年11月、同店の客だった石川さんの作品展を見た店主が声を掛けたのをきっかけに、同店で初めての絵画展が実現した。
緑が基調の店内に、何気ない街角や果物などをモチーフにした、存在感ある油彩画が並ぶ。石川さんは「アットホームなお店の雰囲気や内装に合うように、6号以下のサイズのカラフルな作品を選びました」と話している。
作品展は2月10日まで(日曜・祝日定休)。
2023-01-13
教育・文化
第13回北見ライオンズクラブ若獅子新春こども書き初め大会がこのほど、北見市立体育センターで開かれた。幼児から高校生まで89人が参加し、北見書道連盟の会員から指導を受けながら書き初めを行った。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催。参加者は配布された2枚の書き初め用紙を使い、課題の文字をのびのびと書いていった。
市内の小学6年生の女の子は「楽しかった。太い筆を使うのが難しかったので、もうちょっと書きたかったです。また参加したい」と話していた。
北見ライオンズクラブの田丸月香会長は「開催でき、たくさん参加してもらえてうれしいです」、北見書道連盟の加藤東虹会長は「子ども達が元気に書いていてくれてよかったです」とそれぞれ話していた。
参加者による作品展はNHK北見放送局内ぎゃらりーで14日まで、表彰式は15日(日)に北見市民会館で開かれる。
2023-01-12
文化
2022童話村たきのうえ「芝ざくらと渓谷のまちファンタスティック写真大賞入賞作品展」が、北見市内のまちきた大通ビルコミュニティプラザパラボ3階市民ギャラリーで開かれている。入賞作品31点などを展示している。15日まで。
芝ざくらの部と渓谷のまち部の2部門で写真を募集。今回は写真展に向け、一般対象の撮影会や小中学生向けの写真教室も実施した。
会場には、芝ざくらの部で金賞に選ばれた「幸せのカタチ」(富良野市)、渓谷のまち部金賞の「一瞬の幻想」(湧別町)をはじめ、滝上町の美しさや魅力を表現した作品がずらり。
また、入賞作品によるカレンダーを先着20人に配布しているほか、昨年10月に行われたコスプレ写真イベント「たきロケ!」の写真も合わせて展示している。 (菊)
2022-12-15
文化
北見の絵画グループ「虹色の会」の作品展が、北網圏北見文化センターラウンジで開かれている。講師を含めた9人による油彩画など、15点を展示している。25日まで。
同グループは、NPO法人オホーツク文化協会の主催で5年間実施された絵画教室の参加者により、昨年10月に結成。現在は月2回集まり、教室に引き続き冨沢裕子さんを講師に活動している。
会場には、風景、静物、人物をはじめ、模写や胸像のデッサンなど、それぞれ自由なテーマで描いた作品が並んでいる。
代表は「ほとんどが初心者から始め、教室の5年を経た(現在の)作品を見てもらえたら」と話している。(菊)
2022-12-08
行事・文化
NPO法人北見文化連盟など主催の第75回きたみ市民芸術祭、第41回総合芸術祭がこのほど、北見市民会館で開かれた。舞台発表では大正琴や太鼓、詩吟など16団体が出演。ロビーと小ホールでは北見ハーブの会「香音」、北見趣味の押花会、北見華道連盟と川柳・俳句・短歌の市民文芸の作品展も行われ、市民らは「芸術の秋」を満喫した。
2022-12-08
文化
北見の美術集団GROUP斜面の第566回作品展が、北見市美山町南の珈琲工房ばんかむで開かれている。長年指導者や作家として活躍する7人の油彩画など、11点を展示している。15日まで。
1969年に結成。現在メンバーは8人で、およそ3カ月に1回のペースでグループ展を開いている。
展示しているのは、田丸忠さんのシルクスクリーン大作「譜」をはじめ、勝谷明男さんの油彩画「行く秋の里」、冨沢裕子さんの抽象画「MeMoria」など。それぞれ追求してきた、個性際立つ作品が並んでいる。(菊)
2022-12-07
文化
北見の陶芸サークル「自己満足」の第10回作陶展が、北見市内のまちきた大通ビルコミュニティプラザ「パラボ」3階市民ギャラリーで開かれている。会員20人が自由な発想で作り上げた約200点を展示している。11日まで。
現在、会員は24人で、陶芸指導者の柳原光代さんを講師に週1回活動している。2年毎に作品展を開いていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になり、4年ぶりの開催。
会場には、皿や茶碗、コップといった日用雑貨をはじめ、クリスマスリースやポスト、オカリナ、動物のオブジェなど、アイデアいっぱいの楽しい作品がずらりと並んでいる。
会長は「コロナに負けず、みんなで楽しく、前を向いて頑張って作った成果を見てもらえれば」と話している。 (菊)
2022-12-05
教育
租税教育推進校としてこのほど、北見中央小学校が札幌国税局長表彰、北見豊地小学校が北見税務署長表彰を受けた。小川径弘北見税務署長が両校を訪れ、各校長に表彰状を手渡した。
北見中央小学校は、「税に関する作品展」の書道コンクール、絵はがきコンクールの出品と、租税教室に17年間取り組んでいる。管内から同局長表彰を受けたのは5年ぶり。
表彰状を受けとった小野祥秀校長は「とても光栄。少しずつ取り組んできたことが認められてうれしく思います。(表彰を受けたことを)子ども達に紹介して、身の回りの暮らしにある税について伝えていきたい」と話した。
北見豊地小学校は、2012年から「税に関する作品展」の書道コンクールに作品を出品しているほか、昨年、一昨年は5、6年生を対象にした「租税教室」を実施した。
畠山淳校長は「子ども達に税について学ぶ機会をいただけて、とてもありがたいです」と感謝していた。 (菊)
2022-12-05
文化
北見のいのこはるきさん(74)の抽象画展「額に入れてみました!!」が、北見市美芳町の絵のあるカフェ&カレーショップ「シンチャオ!」で開かれている。油彩やアクリル絵の具をはじめ、クレヨン、キッチンペーパーといったさまざまな画材を使用して描いた13点を展示している。28日まで。水・木曜定休。
絵の具をしたたらせるドリッピングなどの技法を使い、赤、黄、青などの色で思うままに表現した作品が並ぶ。
固定観念をなくしたいと、作品はすべて無題。作品を直接壁に貼る展示が多かったため、久しぶりに額に入れたという。いのこさんは「描いていて心地よいものを選びました。感じ方はいろいろだと思います。自分の視覚を信じて見てもらえたら」と話している。(菊)
2022-12-01
文化
北見の絵画教室に通う人達によるグループ「絵画同心」のアート展が、北見市内のまちきた大通ビルコミュニティプラザパラボ3階市民ギャラリーで開かれている。20〜70代の8人による油彩画、ペン画、絵手紙、シルクスクリーンなど49点を展示している。4日まで。
市内の三原它休身絵画教室に通う成人メンバーによる初の作品展。
油彩画を始めて3カ月という生徒は、ペットの文鳥やシマエナガなど、大好きな鳥の絵を中心に5点を出品。このほか、日本神話を元に世界の始まりを想像し、5枚の油彩画で表現した「天地開闢(かいびゃく)」、水彩画で躍動感あふれる姿を描いた「リーチ・マイケル」など、それぞれ自由にのびのびと表現した作品が並んでいる。(菊)
2022-11-25
文化
置戸町出身の画家・小林勝さん(93、日高管内新ひだか町)から寄贈を受けた油彩画などを展示する「小林勝寄贈絵画展」が置戸町図書館で開かれている。
1929年置戸町の生まれで、さまざまな職歴を重ねながら、絵を描き続けてきた。全国公募の日輝会会員。
女性の美を追究した独特のタッチの心象画が特徴で、海外でも高い評価を受けている。なかでも日仏友好160周年文化事業への出展などを通じ2019年には、両国の架け橋としてフランス芸術文化賞を受賞している。
所蔵する中から30点を2004年に置戸町図書館に寄贈している。
1985年に描いた油彩画「カルマ(髪を床に垂らした女性)」は青を基調に激しく絵筆を走らせた作品。2010年の油彩画「火炎菩薩」は赤い色の背景が美しい女性の内面を際立たせている。同展では3枚の自画像を含め19作品を展示した。
同図書館は「ぜひこの機会に多くの人に鑑賞してもらえれば」と話している。観覧無料。開館午前10時〜午後6時(月曜休館)。12月4日まで。 (寒)