北見北斗高校吹奏楽局1、2年生のサクソフォーン(サックス)奏者でつくる五重奏団が、全国大会の第22回アンサンブル・コンクール(日本サクソフォーン協会主催)で金賞に輝いた。局内でサクソフォーンパートを担当する5人。「仲が良くって、本選の演奏でもしっかりと音を合わせられたのが良かった」と口を揃え、充実した笑みをみせている。
同局の堀内あずさん(テナー、2年)、川瀨すみれさん(バリトン、同)、中島桜さん(アルト、1年)、松田妃央さん(テナー、同)、水島和香菜さん(ソプラノ、同)による五重奏団。3年生引退の昨秋、残ったサックスパートの全5人で編成。全体練習の後に、時間を作って5人で音を合わせてきた。
音源による1月の1次審査を道内で唯一突破。2月、神奈川県相模原市での演奏審査による本選に、全国25組の中の一つに選ばれた。
統一感ある音色で
自由曲による選曲で5人はジェローム・ノレ作曲「ATOUT SAX(切り札はサックス)」を選んだ。最初の部分は軽快なリズムで、メンバーは「イントロの印象が大切だと思い、聴く人を引き付ける、エネルギッシュな演奏を心がけた」。
審査員からは「地区、全道、全日本と3回聴いた中で一番良かった。音色に統一感があり、いいアンサンブルだった」と高い評価を得た。
昨夏の吹奏楽コンクールでは全道大会金賞を獲得しているが、現局員による全国規模の大舞台の壁は高かっただけに、顧問の佐野竜矢教諭は「気持ちの面を含め、よくお互いを支え合った」と5人の活躍をたたえる。
5人は「アンサンブルは少人数なので緊張した。これまで悔しい思いもしていたので、認められてうれしい」と自信をつかんだ様子。「4月からの新入局員とも高め合っていければ」と良い伝統にしていきたい考えだ。 (寒)