北見市 来夏までに供用開始へ

2025-07-08 掲載

(北見市/社会)

新たな大型防災備蓄倉庫の建設始まる

 北見市の新たな防災備蓄倉庫の建設が、市泉町のNiCC芸術文化ホール駐車場横の市有地で始まっている。ひかり野にある防災備蓄倉庫の代替施設で、延床面積は現在の4倍に広がるほか、災害時には各地から送られてくる受援物資の受入体制が向上。来年夏までの完成・共用開始を予定している。

水害リスク少なく、受援体制も向上
スペースは現施設の4倍に

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 ひかり野の防災備蓄倉庫は2015年の水防法改定により「千年に一度の大雨」に見舞われた場合、浸水想定区域内に位置づけられた。

 新たな備蓄庫が建設される泉町の市有地(約2千平方㍍)は、千年に一度の雨でも浸水を免れる場所。また、災害時に緊急自動車や物資搬送車両の通行を確保する「緊急輸送道路」(国道39号など)や市役所本庁舎、市上下水道局などの主要施設に近接するなど地理的条件も良い。

 建物は鉄骨造2階建で延床面積は730平方㍍。ひかり野の倉庫に比べ4倍の広さとなる。1階と2階の備蓄スペースには、発電機や石油ストーブ、毛布、段ボールベッドなどを保管。空調設備があるため、ひかり野の倉庫では保管できなかった水や液体ミルク、栄養補助食品などの保存も可能になる。

 また、1階と2階で物資を昇降させるホイストやシューターも設置。建物内に中型トラック2台分の駐車スペースを確保し、荒天時でも受援物資の搬入がしやすくなる。

 ひかり野の倉庫は備蓄品の移設後、市の水防拠点施設として引き続き利用される。

 市は2026年夏までに共用を始めたい考えで、防災危機管理室は「備蓄品が充実するほか、被災リスクが低く、受援体制が整うなど新たな防災備蓄倉庫の意義は大きい」としている。 (柏)

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