「多様な学び」テーマに

2025-07-28 掲載

(北見市/社会)

北見自治連が青少年活動研修会

学習支援2団体が講話
踏み出す一歩を手助け

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 北見市北見自治会連合会の青少年活動研修会がこのほど、北見市内のサンライフ北見で開かれた。「多様な学び」をテーマに、北見夜間中学副代表の河野晃さん、事務局長の佐生雅子さんとNPO法人ワークフェアの河口まゆみさんがそれぞれ講話を行った。

 河野さんは、代表の斉藤満幸さんが民間の同中学を立ち上げた経緯などを説明。活動は3年目になり、不登校の中学生や学び直したいというシニア世代が通っていること、年々参加者が増加していることなどを紹介した。

 中学生とシニアの合同授業も行っており、シニアは臆せずにどんどん質問するなど真摯に学んでいるため「そういった方々と中学生が共に学ぶことはとても意義があると思います」とした。

 課題は指導するスタッフが不足していること。現在は退職教員や北見工大の学生が指導にあたっているが、まだ足りていないため「ぜひお手伝いをしていただきたい」と呼びかけた。

 ワークフェアの「子ども事業部」は、生活保護世帯、就学援助を受給する、市内の小中高生が対象の学習支援事業「えぞりす」(市の委託事業)と管内対象のオホーツク学習センター「ふくろう」(道の委託事業)、管内の不登校の児童・生徒対象の「シマエナガ」の3事業を実施している。

 河口さんは、えぞりす利用者の昨年の高校進学者は14人で、進学希望者全員が第一希望校に合格できたことなど、各事業の利用状況や内容を説明。それぞれ個別支援を行っているほか、3事業合同の交流会を行い、ペタンク体験やパン作りなど、子ども同士の交流の機会も設けていることを話した。

 最後には、それぞれの個性に合わせた支援を行うことで、利用終了や通信制高校入学など、一歩踏み出すことが出来た3人の子ども達の支援事例を紹介した。

 参加者からは夜間中学を中心に質問が挙がった。 (菊)

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