
訓子府町立居武士小学校の5、6年生7人が6日、地域の米農家のサポートを受けながら自分達で育てた稲の穂先から籾(もみ)を分離する脱穀作業などを体験し、精米までの工程を見学しながら稲作について理解を深めた。
同校では授業の一環で20年近く、米の栽培を行っている。今年は水田ではなく、学校の畑を使った陸稲(りくとう)栽培でのコメづくりに挑戦。町日出の米農家、島貫亨さんのアドバイスを受けながら5月30日に「ななつぼし」の種をまき、10月6日には鎌を使って収穫した。
児童達は島貫さん方を訪れ、収穫した稲をモーター式の脱穀機にかけた後、籾とわらくずを手で選別していった。今ではコンバインで稲刈りと脱穀が同時に行えるとあり、昔は当たり前だった農家の苦労を体験した。
脱穀後、島貫さんが籾すり機、唐箕(とうみ)、精米機にかける様子を紹介。玄米が見慣れた白い米になると児童達は「わぁ」と声をあげ、感動した様子だった。
後日、調理実習で試食「食べるのが楽しみ」
6年生の日並柚羽さんは「玄米が緑色っぽくて不安になりましたが、精米すると白いお米になって、食べるのが楽しみになりました。自分達で育てたお米なのでおいしいと思います」と話していた。
授業をサポートした島貫さんは「何気なく食べているものでも手間が掛かっていることを知り、食べ物のありがたみを実感してもらえたら」と話していた。
精米した米は後日、調理実習を兼ねて試食するという。 (理)
