
サケモデル構想は北見工業大学との連携によりスタートし、首都圏のIT企業誘致を進めた。その結果、これまでに3社が市内にサテライトオフィスを開設。首都圏の企業に在籍しながら北見で働いている。
北見工大卒で、カーリング選手としても活躍する平田さんは2017年に入社し、翌年の平昌オリンピックでは男子カーリング日本代表として出場した。現在も市内のカーリングチーム「KiT CURLING CLUB」に所属し、競技と仕事を両立しながら活躍を続けている。
平田さんは「カーリングは競技ができる場所が限られ、東京では打ち込める環境がなかった。今の働き方のおかげで、仕事と競技の両立ができていることに感謝している」と話す。
東京での暮らしや働くことへの憧れもあったというが、「東京の企業に就職すると、将来地元に戻る際の選択肢が狭まってしまう。北見に戻る環境が整っているからこそ、都市部での経験を地元に還元できる」と語る。
平田さんは、コワーキングスペース「KITAMI BASE」の運営管理のほか、RPA業務(パソコン作業自動化)にも携わっている。「北見市以外の仕事もあるが、地元に戻ったからこそ任せてもらえている仕事もある。生まれ育ったまちで働くやりがいと充実感は、ここでしか味わえない」と話す。
後輩たちに向けては、「東京で経験を積んで地元に戻りたい人だけでなく、北見で働きたいが選択肢が少ない人にもサケモデル(テレワーク)を一つの選択肢として考えてほしい」と呼びかけた。
同社では現在、テレワークを活用し約10人の社員がオホーツク地域で働いている。なかには、東京に行かず北見で採用されるケースもある。
市産業立地労政課の杉本聖弥さんは「テレワークを通じた企業・人材誘致を進め、北見で多様な働き方が実現できる環境づくりに、今後も取り組んでいきたい」と意欲を示している。 (知)