※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。
2025-11-13
社会

置戸町と町自治連絡協議会主催の「まちづくり移動町長室」が11日にスタートした。今年度は14日までに深川正美町長が町内4地区に出向き、住民と地域課題を共有しながら意見を交わす。
初日は勝山と秋田の2地区で行われた。勝山では移動町長室として初めて日中に開かれ、地域住民ら20人が参加した。深川町長は、あいさつで「地域の方々が不便なく、みなさんからの声も取り入れながら町政を発展させていきたい」と述べた。
移動町長室では、全地区共通で「北見バス置戸勝山線とハイヤー利用料金助成事業」について町が説明した後、事前に各地区から出された要望事項に担当課職員が答えた。
勝山地区からは、町安住の勝山駐在所廃止後の建物について質問が上がった。勝山駐在所は来年4月に置戸駐在所に統合される計画で、建物の利活用について「町で具体的に活用する計画はないが、地域から購入などの具体的な要望があれば道警と協議を進める」と回答した。
また、カラスによる芝被害が深刻な勝山パークゴルフ場は、今年に引き続き来シーズンも芝の育成のため一部エリアを立ち入り禁止とする。こうした現状を踏まえ、今後のコース維持や利用について、町から意見を求められた住民達は「駐車場で車中泊をしている人もいる。一部をキャンプ場にするなど、ほかの使い道も考えてみては」「観光資源の観点から早急に対応してほしい」などと声を上げた。
移動町長室は今後、境野地区が13日(木)に境野公民館、置戸地区が14日(金)に中央公民館で開かれる。時間はいずれも午後6時半から。申し込み不要。 (理)
2025-11-13
社会
置戸町は、町内を運行する3路線のバスのうち利用の少ない勝山線を来年秋に廃止する方針で、運行事業者の北海道北見バスと協議を進めている。
11日にスタートしたまちづくり移動町長室で住民に報告した。
北見バスターミナルから勝山温泉ゆぅゆまでを結ぶ勝山線の利用状況について、町が実施した冬(2月3日~同9日)と夏(6月2日~同8日)の乗降調査では、利用率は1便あたり1人~2人未満で、調査期間中は置戸から勝山行きを利用する人はゼロだった。
勝山線の収支状況は、運賃収入から運行経費を差し引くと、2024年度で約2700万円の赤字となっている。国と道からの補助金で補てんし、不足分を沿線自治体が負担しており、町の負担分は484万円だった。
廃止時期については「来年9月もしくは11月いっぱい」で、ダイヤ調整などが必要なことから運行事業者と協議の上、決定する。置戸高校や訓子府高校への通学に関しては、スクールバスへの同乗を検討していくとした。
また、町民の移動手段確保に向けて町は来年4月からハイヤー料金助成制度を拡充する考え。乗降1回につき500円の利用料を300円に引き下げる。
勝山地区の移動町長室の中で深川正美町長は「住民の皆さんにとって廃線はショッキングなことですが、(ハイヤーの利用で)置戸までつなぐ道を利便よくしてもらいたい」と理解を求めた。 (理)
2025-11-12
社会
蒸気とともに施設いっぱいに広がるシソの香り―。北見市端野町北登で、今年も青シソから香料用の油を抽出する蒸留作業が行われた。作業にあたる生産者達が蒸留釜いっぱいに乾燥させた青シソを次々と詰め込み、慌ただしさ増す季節の作業を見させてもらった。
北登蒸留施設は1967年、ハッカの蒸留施設として建設された。現在はハッカに代わってシソの蒸留に使用されており、今年は10月23日~11月2日にかけて蒸留作業が行われた。
JAきたみらい管内では香料用の青シソを市端野町北登、二区、川向の農家7戸でつくる端野町シソ耕作組合が11㌶で作付け。5月上旬ごろに種をまき、9月上旬から中旬にかけて収穫・はさ掛け(乾燥)を行い、10月下旬から蒸留作業に入る。香料用青シソは手間のかかる作業が多く、生産者は減少しているが高収益作物としての期待も高まっている。
施設内には直径3㍍、深さ4㍍ほどの蒸留釜が3基並ぶ。ハッカ蒸留と同様、乾燥させた青シソを釜に詰め、高温の蒸気を通すと香り成分を含んだ蒸気となる。これを冷やすことで水と油が分離され、比重の違いによって油が抽出できる仕組みだ。
3基の釜がフル稼働
10月31日は平川千春さん(60)方が蒸留作業を実施。午前7時から午後4時ごろまで3基の釜をフル稼働させ、全15回の蒸し作業を行った。釜の中に乾燥した青シソを敷き詰めるように入れていくと、あたりに粉塵が舞い、慌ただしさが加速する。青シソに蒸気が効率的にあたるよう、6~7人が釜の中で一斉にジャンプをして踏みならす。それを数回繰り返し、釜いっぱいにする。
肌寒い季節に行われる晩秋の作業。釜に乾草を詰め、次の蒸留に控えて乾草を用意し、そうしている間に別の釜の蒸留が終わり、また乾草を入れる―。作業にあたる人達は切れまなく続く作業に「汗が止まらない」「寒さを感じる暇はない」と言う。
蒸すこと1時間半。釜の蓋が開けられると湯気が一気に広がる。蒸し終えた青シソの塊がワイヤーで持ち上げられ、トラックの荷台へと運ばれていくさまは圧巻の光景だ。平川さん方では蒸し終えた青シソを堆肥化して利用するという。
高温小雨、今年の出来は「まずまず」
抽出された油は淡い黄金色よりもやや緑がかって見えた。水が混じらぬように手作業で一斗缶へと注ぎ、ろ過作業を経て出荷される。組合全体では例年だと約380㌔の油が採取できるそうで、平川さんは「今年は雨が少なく、暑かったが、それが適度な刺激となったのか生育はよく、油の出方もまずまず」と手応えを語った。
シソ油は香料の原料として出荷されており、私達が日ごろ何気なく口にしている食品の香りづけに、きたみらいのシソ油が使われているかもしれません。 (理)
2025-11-12
話題

訓子府町日出実践会の役員らが、地域の神事に用いるしめ縄作りを行った。「どこでもやってた」と語られる当たり前の光景だが、今では町内でも珍しくなっている。
同実践会は春と秋の地鎮祭に合わせて、道道北見置戸線沿いにある「豊受大神」のよりしろと家畜報恩碑に新しいしめ縄を飾っている。
日出の米農家、島貫亨さんが収穫した稲わらを使い、水上勝彦会長ら5人が作業にあたった。作り方は口伝の技として誰ともなしに地域の中で受け継がれ、年2回の作業は毎回、手を動かしながら記憶をたどる感じだ。
片手で握ることができるほどの太さに束ねたわらを3つ束ね、3人がかりでねじりながら力強く締め上げ、2㍍以上の長さに仕上げていった。
水上会長は「なんとかうまく形になったと思う」と安堵の表情。しめ縄作りは「農家も減っているし、いつまでこの形で続けられるかは分からない」と話していた。 (理)
2025-11-12
文化

北見市民謡協会主催の第52回歳末助け合い「北見民謡歌謡チャリティーショー」がこのほど、北ガス市民ホールで開かれた。会員達が練習の成果を披露し、来場者を楽しませた。
会員全員による「秋田大黒舞」で開幕。遠藤孝陽さんが三味線の弾き語りで披露した「佐渡おけさ」(写真)をはじめ、全国各地の民謡を三味線や尺八、太鼓に合わせて子どもから大人までが次々と発表。来場者は、手拍子をするなどして民謡の世界を楽しんだ。
益金の一部などを「歳末たすけあい」として北見市共同募金委員会に寄付することを目的に毎年開催しており、これまでの寄付金額は累計850万円を超えている。会場には募金箱も設置し、来場者に協力を呼びかけた。 (菊)
2025-11-11
教育

訓子府町立居武士小学校の5、6年生7人が6日、地域の米農家のサポートを受けながら自分達で育てた稲の穂先から籾(もみ)を分離する脱穀作業などを体験し、精米までの工程を見学しながら稲作について理解を深めた。
同校では授業の一環で20年近く、米の栽培を行っている。今年は水田ではなく、学校の畑を使った陸稲(りくとう)栽培でのコメづくりに挑戦。町日出の米農家、島貫亨さんのアドバイスを受けながら5月30日に「ななつぼし」の種をまき、10月6日には鎌を使って収穫した。
児童達は島貫さん方を訪れ、収穫した稲をモーター式の脱穀機にかけた後、籾とわらくずを手で選別していった。今ではコンバインで稲刈りと脱穀が同時に行えるとあり、昔は当たり前だった農家の苦労を体験した。
脱穀後、島貫さんが籾すり機、唐箕(とうみ)、精米機にかける様子を紹介。玄米が見慣れた白い米になると児童達は「わぁ」と声をあげ、感動した様子だった。
後日、調理実習で試食「食べるのが楽しみ」
6年生の日並柚羽さんは「玄米が緑色っぽくて不安になりましたが、精米すると白いお米になって、食べるのが楽しみになりました。自分達で育てたお米なのでおいしいと思います」と話していた。
授業をサポートした島貫さんは「何気なく食べているものでも手間が掛かっていることを知り、食べ物のありがたみを実感してもらえたら」と話していた。
精米した米は後日、調理実習を兼ねて試食するという。 (理)

2025-11-07
文化

訓子府町文化連盟など主催の「第75回秋の文化祭・芸能発表会」が3日、町公民館で開かれた。初出演を含む12の個人と団体が日ごろの成果を披露した。
「詩吟友の会」は初めての試みとしてピアノ演奏に合わせ、花を主題とした構成吟「花ものがたり」を披露。ナレーションや吟目などで花の美しさやはかなさなどを表現した。
また、結成4年目の「オカリナ教室カナリヤ」が初出演し、「ずいずいずっころばし」などのわらべうたをメドレーで披露。オカリナの素朴で柔らかな音色で観客を楽しませた。 (理)
2025-11-06
文化

第78回きたみ市民芸術祭第44回総合芸術祭が3日、北ガス市民ホール(北見市民会館)で開かれた。舞踊、大正琴、オカリナや和太鼓など14団体が出演し、日ごろの練習の成果を発表した。
NPO法人北見文化連盟と北見市教委が主催し、「文化の日」に合わせて毎年開催している。
「レイアロハフラ北見」は、「プア メリア」など3曲を披露。指先までしなやかに美しく表現したダンスで会場を魅了した(写真)。
また、館内ではハーブのリースや文芸の作品展、お茶会、華道展も開かれ、来場者は芸術・文化の秋を楽しんだ。 (菊)
2025-11-06
スポーツ

北見市柔道協会会長の中澤伸一さん(57)は、さきごろ都内の講道館で開かれた秋季全国柔道高段者大会で、20回出場の表彰(技術優秀賞)を受けた。
同大会は講道館柔道五段?八段が対象。現在七段の中澤さんは、自身が代表を務める北見なかざわ道場で後進を育成しながら、自らも現役を続けている。
2004年から同大会に出場し、コロナ禍で辞退した年を除き連続で出場。昨年の大会で通算20回に到達し、今年で21回目の出場となる。中澤さんは「長年の積み重ねでこのような節目を迎えることができ、大変光栄に思います。これを励みに、一層精進してまいります」と話している。 (柏)
2025-11-05
社会

JAびほろの収穫感謝祭が10月26日、JAびほろグラウンドで開かれた。野菜を買い求める人や、ステージなどのイベントを楽しむ人で賑わった。
大根5本や、小豆、金時ジョッキ1杯分がいずれも500円など農産物が特価で販売され、キャベツやゴボウは完売。ニンジンや玉ネギ、ジャガイモの袋詰め放題コーナーは行列ができ、さまざまな品種が並ぶ直売所ビースターのコーナーも人気だった。
ドイツ製の大きなハーベスターをけん引するトラクターや、コンバインも会場に並び、子どもたちが運転席に座って記念撮影などをしていた。
子どもたちや大学生のダンス、バルーンアートのステージ、カボチャの重量当てクイズなども大勢が楽しんだ。 (浩)
2025-11-05
社会
1日、北海道全域を襲った台風並みの爆弾低気圧の影響で、北見市の遊歩道「石北大通」では、プンゲンストウヒなどの針葉樹4本が倒れた。
北見市の委託を受けて同通りを管理する㈱舟山組(北見市寿町)によると、倒木した木々は樹高約16~18㍍、幹周約1・4~1・7㍍あったという。
このうちの1本が高栄通跨線橋下付近の道路をふさぎ、1日午後7時頃、舟山組の社員らが暴風雨の中、応急処置にあたった。 (知)
2025-11-04
行事
地場産の〝秋の味覚〟を楽しんでもらう、JAところ主催の「第16回収穫〝菜〟」が、常呂町内の特設会場で開かれた。
常呂の秋の一大イベントとして定着。今年は価格の高騰を反映してか、野菜販売ブースには開場前から長蛇の列ができる人気ぶりだった。
このほか、ところピンクにんにくのポトフなどが提供された加工品ブースや豪華景品(特賞は秋サケ)を用意した抽選会などが盛り上がった。
大人気の餅まきは約1千袋を用意。JAところ役員がステージから餅を配るたびに歓声が上がっていた。
今年の来場者は1千人を超えた。昨年より200人ほど多かった。 (大)

2025-10-24
行事

秋の火災予防運動初日の15日、訓子府町認定こども園わくわく幼年消防クラブによる防火パレードが町内で行われた。4、5歳児50人が法被姿で練り歩き、火災予防を呼び掛けた。
園児達はポケットパークから消防庁舎を目指して道道北見置戸線沿いなどを行進。拍子木を打ち鳴らし、「マッチ1本火事のもと」と元気な声で注意を呼び掛けた。
パレード後には防火衣とヘルメットに身を包んだ園児達による放水体験も行われ、消防士気分を味わった。 (理)

2025-10-24
文化
第72回写真道展北見移動展(同実行委主催)が、北見市内の北網圏北見文化センターで開かれている。大賞に選ばれた横山瑛美さん(滝川市)の「雪に眠る軌道の記憶」など、入賞・入選作306点を展示している。28日まで。入場無料。
道内屈指の歴史ある写真公募展。第1部「自由」、第2部「観光・産業」、第3部「ネイチャーフォト」、第4部「学生」の各部門で募集し、今年は合わせて約3400点の応募があった。管内からは第1部で塩浜郁夫さん(北見市)の「秋のまなざし」が3席に入ったほか、12作品が入選した。
会場にはバスを待つ少年、公園で遊ぶ子ども達といった何気ない日常を切り取った作品や花火や祭りの風景、雪景色、野鳥など、それぞれの一瞬を生き生きと表現した作品が並んでいる。 (菊)
2025-10-23
文化

コープさっぽろきたみ春光文化教室の「秋のカルチャーフェスタ」が18日、NiCC芸術文化ホールで開かれた。
コープさっぽろきたみ春光店2階では、音楽やダンス、体操など各種教室が開かれ、子どもから高齢者までが様々な活動に親しんでいる。
この日、ステージではオカリナやギター演奏、太極拳、ダンスなどが披露されたほか、ロビーでは生け花や書道、イラスト、編み物などの力作が展示され、来場者の目を引いていた。
問い合わせは同教室(0157-69-8511)へ。 (柏)
2025-10-22
教育

第65回全珠連オホーツク支部珠算選手権大会が13日、北見市端野町公民館で開かれた。
北見、網走、美幌などの珠算教室に通う小学生から一般まで約60人が参加。見取り算や暗算をはじめ読上算、フラッシュ暗算などが行われ、参加者たちは真剣な表情でそろばんを弾いていた。
結果は次の通り(敬称略)。
【選手権賞】
▽個人総合=秋山知宏(飯田珠算研究所)
▽同小学生=竹下颯真(北見珠研小泉教場)
▽読上暗算=藏田誠一朗(飯田珠算研究所)
▽読上算=秋山知宏
▽フラッシュ暗算=横井沙百合(丸山珠算研究所)
【団体競技優勝】
▽一般・高校の部=飯田珠算研究所
▽中学生の部=飯田珠算研究所
▽小学生の部=鈴木珠算教室 (柏)
2025-10-21
社会

北見市端野町建設業協会は14日、市に交通安全旗300本を寄贈した。
この取り組みは1993(平成5)年から毎年行われており、春には旗の取り換え作業を行い、秋には旗の寄贈と取り換え作業を行っている。
この日は同協会加盟6社から6人が参加し、北見市端野総合支所玄関前に整列。森谷幸弘会長から石原秀人端野自治区長に安全旗が手渡された。寄贈後は国道39号沿いの端野1区生活センター入口から森と木の里入口までの区間や、端野小中学校前の道路など4カ所で、新しい旗に取り替えられた(写真左)。
森谷会長はあいさつで「10月10日からこの地域でビート輸送が始まり、11月からは除雪業務も始まる。常に安全第一を心がけてほしい。この旗が通学する子どもたちやドライバーの目に留まり、交通安全の意識向上に役立つことを願う」と述べた。
また、この日は北見市から同協会へ感謝状が贈られた。 (知)

2025-10-20
社会

「秋の輸送繁忙期の交通安全運動」に伴う市民集会と街頭啓発が15日、三輪公園で開かれた。主催の北見地区安全運転管理者協会(佐藤慎也会長)をはじめ、共催の北見警察署や協力団体の北見市女性ドライバー協会などから約200人が参加し、交通安全を呼びかけた。
この時期は各種産業活動の追い込み期にあたり、貨物輸送の増加に伴い交通量が増えるほか、日没が早まり夕暮れ時の歩行者事故などの多発が懸念される。こうした中、オホーツク総合振興局管内では15日(水)から24日(金)までの10日間、「秋の輸送繁忙期の交通安全運動」が展開されている。
佐藤会長はあいさつで、「北見警察署管内での交通事故による死亡者は昨年ゼロだったが、今年はすでに3人が亡くなっている」と述べ、現状に危機感を示した。続けて「日没時間が日に日に早くなり、過去の統計ではこの時期、午後4時から6時の時間帯に死亡・重症事故が最も多く発生している。安全運転のさらなる徹底をお願いしたい」と呼びかけた。また「飲酒運転は死亡事故に直結する極めて危険な行為」と述べ、飲酒運転の根絶にも言及した。
集会後、参加者は同公園前の国道39号沿いの歩道に並び、安全旗や横断幕を掲げて交通安全を呼びかけた。
このほか、「北見メッセ」の店舗前では、来店者への啓発資材配布が行われた。 (知)
2025-10-20
教育

「いただきまーす」。北見市高栄児童センター前の階段に並んだ子ども達の手には、今が旬のぶどう。行事を通じてセンターと交流のある地域のお年寄り数人から「みんなで食べてください」と、センターに届けられたもので、秋の恵みに子ども達もほくほく顔だ。
今年はぶどうが豊作のようで、地域住民からセンターにおすそ分けがたびたび届けられており、子ども達のおやつとなっている。
放課後、おなかを空かせた子ども達にとっては格別。「あまいね」「おいしいね」と、ぶどうの甘さと地域の優しさを味わっていた。
センターは顔が見える関係をつくる、小さな地域拠点となっている。 (理)
2025-10-16
話題
あちこちでイチイの赤い実が目にとまるようになった。「オンコの実」の名で親しまれ、この季節は小鳥達がよく集まってくる。北見市内の北見ハッカ記念館の前庭で、スズメが実をついばむ姿を撮影することができた。
イチイの木にはスズメだけでなく、シジュウカラやヤマガラ、ヒヨドリなどの野鳥のほか、エゾリスまでもが訪れ、実を食べる光景は秋を感じさせる。
このスズメは器用に種を出した後、果肉だけを飲み込んでいった。子どものころ、親から「種は食べちゃだめ」と言われた記憶がよみがえる。オンコの種には毒が含まれているからだ。その一方、ヤマガラは果肉よりも種を好んで食べ、口ばしの太いシメは種ごとかみ砕いて食べてしまうから興味深い。
庭木としても馴染み深いイチイ。この時期は鳥ごとに異なる食生活の一端をのぞくことができる身近な観察スポットだ。 (理)
2025-10-16
話題
置戸神社の紅葉ライトアップが10、11日に行われた。今月に入って色付き始めたモミジなどの木々が15基のライトに照らされ、訪れた人を魅了した。
ライトアップは、コロナ禍でもせめて気持ちは明るく、との思いで始めて今年で6年目。境内にはカエデ類250本が植えられており、緑から黄色、赤色へと色濃くなっていく葉が醸し出す幻想的な雰囲気に、参拝者は秋の風情を感じていた。
ライトアップは17日(金)と18日(土)にも実施。夜になると気温は5度前後まで冷え込むことから、藤川伸生宮司は「暖かい服装で、夜の紅葉狩りを楽しんでもらえれば」と話している。点灯時間は午後5時~9時。雨天中止。 (理)
2025-10-16
文化

クレヨン画に取り組む佐々木征雄さん(82)=美幌町在住=の作品展が美幌町図書館で開かれている。山や紅葉などの風景を中心に、50点ほどが並んでいる。
佐々木さんは長年、クレヨン画に親しみ、マナビティーセンターを拠点に活動するサークル「クレヨン散歩」の指導も務める。
作品展では、富士山や旭岳(大雪山)、知床連山など山岳をはじめ、美幌峠、日並牧場の巨木、十和田湖(青森・秋田県)周辺の紅葉など美幌町内と各地の風景を出展。タンチョウやシマエナガなど野鳥の作品も並ぶ。クレヨンの色彩感を生かしつつ、モノクロームに近い重厚感あふれる作品もあり、部分的にアクリルやポスターカラーなども使って表現の幅を広げている。
クレヨン散歩のメンバーの作品も数点並ぶ。佐々木さんは「イメージをふくらませて描いています。近年は出かけるのが大変になっていますが、富士山をまた描いてみたい」と話している。観覧無料で、22日まで。 (浩)
2025-10-16
文化
北見の書道会「子峰の会」の書道展が、北見市内のまちきた大通ビルパラボ3階市民ギャラリーで開かれている。会員9人と指導する栗山子峰さんの作品30点を展示している。19日(日)まで(最終日は午後4時まで)。
同会は2019年発足。言葉の意味や筆遣いを大切に活動している。栗山さんの90歳を記念して、同会場で初めて作品展を開いた。
北原白秋の詩やかわいらしいスズメの絵が添えられた「雀」、筆の動きが伝わるようなダイナミックな「稲」など、躍動感あふれる生き生きとした作品が並ぶ。
また、約200年前に斜里で起きた津軽藩士殉難事件が題材の漢詩を、栗山さんが書で表現した作品も展示されている。
代表幹事の曽我富峰さんは「同じ文字を書いてもそれぞれの個性や性格が現れているので、そこを見てもらえたら」、栗山さんは「書道をやっていない人にもぜひ見てもらいたい」とそれぞれ話していた。 (菊)
2025-10-14
文化

落ち葉がはらはらと舞い散る季節―。紅葉も少しずつ進み、彩りに富んだ景色が広がっています。自然の色をインテリアに取り入れて「秋」をもっと身近に楽しんでみませんか。館内ディスプレイに季節感を上手に取り入れている北見市緑のセンターで『落ち葉のガーランド』の作り方を教えてもらいました。部屋の片隅に吊り下げるだけで季節感を演出してくれますよ。
材料は、100円ショップなどで手に入るワイヤーと落ち葉だけです。作り方は①好きな長さにワイヤーを切る②片方の先端をねじり、壁掛け用の輪を作る③ワイヤーを落ち葉に通し、ねじって固定する。
ポイントは「木から落ちて間もない、水分量の多い葉を選ぶこと」。乾燥しすぎていると、ワイヤーを通す時に葉が破れてしまいます。葉っぱだけでなく、小枝も取り入れるとメリハリが付くと言います。葉と葉の間のワイヤーを、ぶどうの蔓(つる)のようにくるくると巻くと、よりおしゃれに見えるそうです。きれいな葉だけでなく、虫食いの葉も素敵な花材になります。
ガーランド作りは、葉脈の繊細な美しさに触れたり、樹種ごとにことなる葉色の変化を見比べたりと、自然に親しむきっかけを与えてくれます。同センターの裏手には樹木見本園があり、いろいろな木の落ち葉を集めることができるので、足を運んでみてください。 (理)


