伝書鳩アーカイブズ

※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。

テーマ:スポーツ

連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑪

2025-12-05

スポーツ

再び崖っぷち

でも選手たちは意外と…意識せず

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 タイブレークを制したその日の午後、フォルティウスはSC軽井沢クラブとの決定戦1試合目に臨む。

 予選での対戦を含め相手からトータル3勝をした方が優勝というルール。予選の成績は互いに1勝1敗。先にあと2勝したほうが優勝で、逆にあと2敗したチームが負け。その決定戦第1試合、フォルティウスはSC軽井沢クラブの前に3―11と大敗する。

 トータルの対戦成績1勝2敗で、またまた後がなくなった。

 優勝しなければ道が途絶える今年の日本選手権をはじめ、今回も予選2連敗からスタートし、一つも負けられない状況でここにきて尚、必勝しかない境遇にさらされる。

 負けたら終わり。ここまで幾度となく崖っぷちを経験してきたフォルティウスだが、試合後に小野寺佳歩選手は「意外と崖っぷちという感じはしなかった」と本音。吉村紗也香選手も「負けたら終わりという中で、みんなしっかりと忍耐強くプレーできていた。技術もそうですけれど、メンタルの面でも強くなったなあと選手それぞれが感じていたと思います」と振り返る。

 コーチボックスから試合を見つめた船山弓枝コーチは「予選2連敗から始まり、タイブレークや決定戦も負けられない試合が続きましたが、チームはこの4年間、新スポンサーやファン、家族に支えていただきながら、さまざまな試練を乗り越えて、力強く成長してきた経緯があった。だから『できる、必ず結果が出る』と信じて試合に臨むことができました」と、ここまでの道のりを知るチームの一員として、厳しくも優しく、氷上の4人に安心の視線を送り続けた。 <つづく>(寒)

出場2枠懸け、8カ国激突

フォルティウス 6日に対アメリカ

 ミラノ・コルティナオリンピックカーリング競技(来年2月4日から)の出場権を争う、世界最終予選は6日、カナダ・ケロウナ市で開幕する。男女各2枠を懸けて激突する。

 男女それぞれ8カ国代表チームが出場。このうち日本女子代表・フォルティウスは6日の初戦でいきなり、強敵アメリカと顔合わせ。以降も強豪ぞろいで手を抜けない。予選の成績上位3チームが決定戦に進出する。

 予選リーグ対戦相手と試合開始日時(日本時間)は次の通り。

<予選リーグ>

【日本女子】
 ▽第1戦=アメリカ(6日午後零時)
 ▽第2戦=ドイツ(7日午前7時)
 ▽第3戦=オーストラリア(8日午前2時)
 ▽第4戦=チェコ(8日午後零時)
 ▽第5戦=トルコ(9日午前7時)
 ▽第6戦=エストニア(10日午前2時)
 ▽第7戦=ノルウェー(10日午後零時) (寒)


中学生「税についての作文」札幌国税局長賞受賞

2025-12-05

教育・文化

置戸中3年・尾崎カンナさん

「税の力は金メダル」

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 税をテーマに全国の中学生から募集した「中学生の『税についての作文』」(国税庁など主催)で、置戸中学校3年の尾崎カンナさんが札幌国税局長賞を受賞した。「しっかりとした立派な作文」だと、たたえられている。

 スキーのアルペン競技を頑張る尾崎さん。中2の昨シーズンは全国中学校スキー大会の女子回転と大回転に出場したほか韓国で1月開催の第1回日韓中少年冬季スポーツ交流事業の日本代表(全国で8人)に選抜された。

 「税の力は金メダル」と題した作文は「物騒な世の中でもオリンピックの開催中は明るいニュースが日々舞い込み、元気が出る映像や温かい言葉が次々とあふれだす」で始まり「しかし、成績を残せなかった選手に対しては『税金泥棒』などと批判的な言葉をぶつける人もいる」と最近の風潮に疑問符を投げかける。

 振り返って自分に当てはめると「初めての海外派遣だったが、遠征費の自己負担がほとんどなかったことに驚いた」と続け「国や関係団体の支援により、貴重な経験をさせてもらった」と感謝する。

 その上で「私たちにできることは、選手にプレッシャーをかけることではなく、がんばってきてくれ!と税金で経験を積ませることである」とまとめる。

 表彰状を受けとり、尾崎さんは「税がテーマだったけれど、よくわからないことが多かった。でも自分の好きなものにあてはめることで少し近くなった」と出稿当初にふれ、書き終えて「納税することで、夢が叶うことを知ることができた」と自分の成長を語る。

 作文の最後は「私はそんな税の力に金メダル以上の価値があると思っている。」と結んでいる。 (寒)


全日本U12サッカー選手権でレフェリング

2025-12-04

スポーツ

北見柏陽の鈴木さんと北見北斗の高久さん

ユース審判員として道サッカー協会が派遣
いざっ全国へ

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 北見柏陽高校3年の鈴木陽和(ひより)さんと北見北斗高校1年の高久誠弘(まさひろ)さんは、26日から鹿児島県で開かれる全日本U12サッカー選手権大会にユース審判員として出場する。

 同選手権のユース審判員は全国の都道府県から32人が選出され、北海道サッカー協会からはオホーツク地区の2人が選ばれた。

 2人とも中学時代に4級審判員となり、高校1年で3級に合格。鈴木さんは昨年に続き同選手権で笛を吹くことになった。

 初選出の高久さんは「全国大会でしかできないことを経験したい。緊張しますが、大会の成功に少しでも貢献できるよう、力を発揮したい」。鈴木さんは「日本一を決める大会なので、緊張感が違いますね。昨年はプレッシャーでうまくできなかったことに再挑戦したい。自信を持ってジャッジし、選手達をしっかりサポートしたい。楽しみです」と話す。

 高久さんは現在、サッカー部で選手として活動。少年団時代にコーチのレフェリングを見て審判員に憧れを抱いたという。今後も選手を続けながら2級、そして「将来は1級を」と語る。鈴木さんとは道サッカー協会の研修会で出会い「色々と教えていただきました」。

 鈴木さんはすでにサッカー部を引退しており、高校卒業後はクラブチームで選手を続けながら2級審判員合格を目指す。 (柏)


北見赤十字病院でモルック体験会

2025-12-04

スポーツ

フィンランド発祥・軽スポーツの魅力に触れる

大空町の松本さんが紹介
頭の体操にも

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 フィンランド発祥の軽スポーツ、モルックの体験会が11月29日、北見赤十字病院で開かれた。同病院の患者やスタッフ、一般市民ら30人ほどがモルックの楽しさに触れた。

 モルックは木の棒を使って行うボウリングに似た競技。手持ちの棒(モルック)を投げて地面に立てた12本のピン(キットル)を倒し、得点を競う。

 大空町が体験会に協力し、町教委の社会教育主事で昨年函館市で開かれたモルック世界大会に出場した松本晃さんが講師を務めた。同町は今年、大空町モルック協会を設立するなど競技の普及拡大に力を入れている。

 松本さんはモルックの魅力やルールを説明し、同病院の和田侑也内科医師は「認知症予防やリハビリにもつながります」と紹介した。

 参加者は早速、チームに分かれて対戦。一度にたくさんのピンを倒す爽快感や狙ったピンに当てる達成感を味わいながら、モルックの魅力に引き込まれていた。

 小学1年生の子どもと参加した40歳の男性は「初めて会う人達と一緒に盛り上がることができました。手軽にできて(得点の計算で)少し頭を使うので、子どもから大人まで楽しめますね」と話していた。 (柏)


連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑩

2025-12-04

スポーツ

優勝するしかない日本選手権を制覇

代表決定予選は連敗の崖っぷちスタート

フォルティウス == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
フォルティウス

 チームは高みをめざし、海外にも活動の場を広げる。カーリングの世界最高峰とも言われるグランドスラムなどの国際大会で腕を磨いた。その成果が日本選手権で現れ、2021年に制覇する。

 一方、26年のミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック女子カーリング日本代表チームを決めるための代表決定戦は、出場するためのいくつかの規則が設けられた。

 24年に日本選手権を制したSC軽井沢クラブが真っ先に決定戦入り。25年の日本選手権開催時で世界ランク国内上位のロコ・ソラーレ(当時世界5位)は日本選手権3位に入れば決定戦に進出。当時世界ランク11位のフォルティウスは25年の日本選手権で優勝するしか、ミラノはもちろん世界最終予選に進む道がなくなった。その崖っぷちの日本選手権でフォルティウスは優勝する。

 女子カーリングの世界最終予選日本代表決定戦は9月、稚内市にSC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレ、フォルティウスの3チームを集め開催。予選で各チーム2戦ずつ戦い、上位2チームが決定戦に進む。その予選リーグでフォルティウスは初戦、ロコ・ソラーレに7―9、2戦目はSC軽井沢クラブに6―8で連敗。一つも負けられない崖っぷちにまたもや立たされた。

 予選2日目。勝利しなければ道が途切れるフォルティウスはロコ・ソラーレに7―6、ここも勝つしかないSC軽井沢クラブに5―3で勝利した。その結果、3チームが2勝2敗で並び、ロコ・ソラーレとのタイブレークに。勢いに勝るフォルティウスが7―2と圧倒し、SC軽井沢クラブとの決定戦に進む。 <つづく>(寒)


連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑨

2025-12-03

スポーツ

近江谷、小野寺、吉村の3選手 初めて一つのチームに

2014年

©JCA == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
©JCA

 近江谷杏菜選手はチーム青森の一員として、バンクーバーオリンピックへの日本代表チーム決定戦に勝ち、2010年バンクーバーオリンピックに出場した。

 代表決定戦で敗れ、2010年4月に中京大に進んだ小野寺佳歩選手は、盟友・吉田知那美選手の誘いでカーリングを復活。2011年4月、新チームの北海道銀行フォルティウス発足と同時に加入した。再び吉田選手とチームメートになる。

 北海道銀行フォルティウスは2013年9月のソチオリンピック日本代表決定戦で勝利。14年2月のソチオリンピックに小笠原歩さん、船山弓枝さん、小野寺選手、吉田選手、苫米地美智子選手で出場。ところが小野寺選手はオリンピック初日に現地でインフルエンザに罹り、リザーブでの参加となる。チームは5位だった。

 2013年のソチオリンピック日本代表決定戦で4位敗退した吉村紗也香選手は翌14年、五輪後の再出発を図る北海道銀行フォルティウスに近江谷選手とともに加わる。ここからはスポンサーやチーム名が替わっても吉村、近江谷、小野寺の3選手はその後11年間、一緒に戦ってきた。

 小笠原歩選手の18年の退団で抜けた新たなスキップを決めるときも近江谷、小野寺両選手は「吉村さんにやってほしい。吉村さんしかいない」と仲良く一致。みんなでスポンサー探しに奔走した。

 吉村選手をスキップに小野寺選手、近江谷選手に現・コーチの船山弓枝選手の体制が固まった2018~19年シーズンからは安定した成績を残す。とは言っても北海道選手権は勝てるが日本選手権では3位の連続。強いけれど今一つ突き抜けることができず「私達、遅咲きだから」と自分達でレッテルを張っていた。 <つづく>(寒)


町民モルック大会…

2025-12-03

スポーツ

訓子府で初開催

高校生から90代まで 体力や年齢越えて交流

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 訓子府町で初めての町民モルック大会が11月30日、町屋内ゲートボール場で開かれた。高校生から90代まで22チーム、80人余りが参加し、競技を通じて体力や年齢を越えた交流が生まれた。

 誰でも気軽に楽しめるフィンランド発祥のモルックを通して、体力づくりや異年齢交流を広げようと、地域おこし協力隊の小見飛翔隊員が企画した。大会前にはモルックサークルの立ち上げをサポートしたり、ゲートボール場の夜間開放を行いながら初心者向けにレクチャーを行うなど、競技のすそ野を広げた。

 大会には訓子府高校の軽スポーツ部や老人クラブ、地域おこし協力隊、趣味仲間などで構成するさまざまなチームが参加。4ブロックごとにリーグ戦を行い、1位通過した4チームで決勝トーナメントを行った。

 大会最高齢はチーム「ケアハウス」として出場した星賀譲さん、佐藤昌文さん、中山景子さんの3人。全員が92歳で、10月の体験会をきっかけにモルックを始めたばかりというが、高校生チームとも互角にプレーし、年齢に関係なく楽しめるモルックの魅力を体現していた(写真)。

 参加者達は「みんなでにぎやかに楽しむ雰囲気がいい」「緊張したけど仲間と一緒に楽しめた」などと笑顔で話していた。大会は町内の70代夫婦らでつくる「豊坂」が優勝した。


北見地区ママさんバレーボール連盟が…

2025-12-03

スポーツ

幅広い世代で50周年

記念の紅白試合は終始笑顔あふれる

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 北見地区ママさんバレーボール連盟(加賀静枝会長)の創立50周年を記念する紅白試合が11月30日、北見市内のサントライ北見で開かれた。

 既婚女性の9人制バレーボールチームで組織する同連盟は1975(昭和50)年に設立。年2回の連盟主催大会をはじめ全道や道北、道東大会の予選、研修会などが行われている。最盛期には31チームが加盟したが、現在は12チームとなり、20代から80代まで幅広い世代の女性達が生涯スポーツとして活動している。

 紅白試合には12チームから約100人が参加。所属団体の垣根を超えて抽選でチーム分けを行い、50歳以上のシニア、49歳以下のミドル各4チームごとに対戦した。ゲームの途中、サイコロを投げて出た目の指示に従う特別ルールもあり、会場は終始笑顔と歓声にあふれていた。

 この日は懇親会とバザーも開催。バザー会場には野菜や会員手作りの雑貨などが並び、益金は連盟の活動費のほか一部は被災地の義援金に役立てられる。

 加賀会長は「これまでの歩みを忘れることなく、今後につなげていきたい」と話していた。

 問い合わせは同連盟事務局の辻百合香さん(090-8901-3849)へ。


弓道、選抜大会へ闘志

2025-12-01

スポーツ

北見商業高2年・木内 遥琉さん

 北見商業高校弓道部の木内遥琉さん(2年)が、第47回北海道高校弓道選抜大会北北海道大会(10月、旭川市)の個人男子の部で1位になり、12月23日から静岡県で開催される第44回全国高校弓道選抜大会に出場する。「ここまで育ててくれたみなさんに感謝して、いい結果を報告したい」と静かな闘志を燃やしている。

昨年の雪辱果たし北北海道No.1に
いざっ全国へ

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 昨年の同大会地区予選では決勝で惜しくも敗れ、北北海道大会出場は叶わなかった。「すごく悔しかった。次は絶対に上にいきたいと思いました」。練習に励んで臨んだ今年の地区予選。決勝で見事上位に入り、北北海道大会進出を決めた。

 北北海道大会の予選は8射を2回に分けて行い、5中以上で決勝に進む。前半は2中だった木内さん。気持ちを落ち着けて挑んだ後半に3中し、決勝に進んだ。

 決勝は、10人が1人1射ずつ打ち、的中した人のみが残っていく「射詰め」。「射詰めは得意。いつも通り引くことができました」との言葉通り、5射連続で的中させ1位で全国を決めた。「今までやってきた練習の成果が出せた。これまでやってきたことは間違いではなかったと思えて、うれしかったです」と笑顔をみせる。

 木内さんが弓道を始めたのは高校から。「中学校の先輩が高校で弓道部に入っていて、かっこいいなと思いました」。現在は1、2年生18人の同部主将を務める。「オホーツクはレベルが高く、恵まれた環境にあると思うし、自分のやりたいように練習をさせてくれる部員のみんなにも感謝しています」と笑顔をみせる。

 全国大会に向け「いっぱい引いて、体の使い方などを研究、勉強したい。1位を狙いたい」と話している。 (菊)


軽スポーツでイキイキ人生

2025-11-28

スポーツ

網走市健康推進協がモルック大会

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 健康づくりに関心を持ってもらおうと、網走市健康推進員協議会(山根伸一会長)は、市総合体育館で軽スポーツ「モルック」に親しむ大会を開いた。

 モルックはフィンランド発祥のボウリングに似たスポーツで、年齢を問わずに気軽に楽しめる。健康づくりに役立つことから、同協議会は競技セットを4セット購入するなどして、市内での普及に力を入れる。

 昨年に続き2回目となった大会には、16チーム(1チーム2人編成)が参加。予選リーグを経て、上位4チームが決勝トーナメントに進み順位を競った。

 山根会長は「市民目線で健康づくりを推進している。モルックなどを通じて、市民の健康意識を高めていきたい」と話していた。 (大)


全日本マスボクシング選手権…

2025-11-28

スポーツ

里見直美さんが連覇
北見ボクシングクラブで腕磨く

 北見ボクシングクラブの里見直美さん(57)は、11月3日に岐阜県で開かれた第5回全日本マスボクシング選手権大会のシニアU60(50~59歳)女子の部160㌢超で優勝した。里見さんは同大会に5回出場し、2年連続4度目の頂点に輝いた。

シニア女子の部で 来年は3連覇狙う

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 マスボクシングはパンチを当てずに寸止めで戦う「非接触型」のボクシング。試合では、有効打と見なされるパンチ数などで勝敗を競う。

 里見さんは2021年から同大会に出場。21、22年は出場選手が少なく〝認定〟の形で優勝。23年の大会は3位となり、悔しさをバネにより一層練習に打ち込んだ。昨年は強敵を倒して正真正銘のチャンピオンとなり、連覇をかけて今大会に臨んだ。

 里見さんは準決勝では青森県の選手を5-0、決勝は愛知県の選手を5-0で破り、再び全国の頂点に立った。

 自身の戦いぶりについて里見さんは「準決勝、決勝ともなぜか動きが固くなってしまいましたが、勝ててホッとしています。コーチは、練習してきた左ボディをうまく使えたと言ってくれました」と笑顔を見せる。

 来年の全国大会は札幌で開催予定。「ぜひ勝ちたい。今年の経験を糧に頑張ります」と3連覇を見据えている。 (柏)


ビクトリーは生活のほとんど

2025-11-27

スポーツ

団活動振り返り、周囲に感謝

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 祝賀会でスポットライトを浴びながら入場した白幡さん(写真)は、出席者に深々と頭を下げながら席に着いた。少年団活動を振り返り「あっという間の50年。いろんな方々に助けていただいた。関わってくださった皆さんのおかげ」と感謝が尽きない。

 甥っ子へ野球を教えているうちに、野球をやりたい子が自然と集まり、ならばと1975年にチームを発足。翌年には北見市野球連盟少年部に加盟し、公式戦に出場するようになった。

 発足当初は父母の会もなく、団員達のユニフォームはポケットマネーでそろえた。試合数は今ほど多くなく、夏休みには団員達とキャンプをし、野球以外でも楽しんだ。プライベートでは78年に美恵子さんと結婚し、その翌年、長女が誕生した。試合のスコアラーをしていた美恵子さんに代わり、団員の母親がグラウンドで長女の子守りをしてくれたことも思い出だ。

 選手達がいいプレーをした時は「100点!!」「ナイスプレー!」とたくさん褒める。「子ども達に気持ちよく、伸び伸びとプレーをしてもらたい」。そんな気持ちで昔から続けている。

 若いころは、熱くなりすぎて団員達を感情的に怒ることもしばしば。それでも「あれだけ怒られていた子ども達が卒団した後も野球を続けてくれていることが嬉しい」と進学先での活躍を耳にするたび喜びが込み上げる。

 かつての団員が父親となり、親子2代でビクトリーの一員としてプレーする姿に月日の流れの早さを感じる。白幡さんにとってビクトリーは「生活のほとんど」。チームの夢の実現に向け、今後もサポートを続けていく。 (理)


北見の野球少年団ビクトリーが創立50周年

2025-11-27

スポーツ

半世紀分の感謝伝える記念式典

白幡代表 立ち上げから現在まで指導続け

照れながら登壇する白幡夫妻 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
照れながら登壇する白幡夫妻

 北見南小学校の児童で構成する野球少年団「北見ビクトリー」の創立50周年記念式典が22日、市内のホテルで開かれた。現役団員をはじめ卒団生や歴代父母ら110人あまりが出席し、1975年のチーム立ち上げから半世紀にわたり少年団活動を支える白幡隆代表(72)へ感謝を伝え、心温まる節目の1日とした。

 乾杯の挨拶に立った竹村文宏監督は「50年という長い歴史を刻んでこられたのは何よりも白幡さんの存在があったから」と感謝を述べ、「今日までグラウンドに立ち続け、子ども達に情熱を注ぎ、指導者や保護者を温かく見守ってくださった。その姿勢に、ただただ頭が下がる思いです」と、存在の大きさに触れた。

 加藤耕太郎キャプテンは「白幡さんはいつもたくさんほめてくれる優しい人です。これからもたくさんのことを教えてください」とメッセージを送った。

 記念品の贈呈では、白幡さんの孫で同団OBの荒川壮大さんが登壇。団からの50年分の感謝の気持ちとして白幡さんにゴールデングローブを、妻の美恵子さんにプリザーブドフラワーを手渡した。

 白幡さんは「言葉にならないほどうれしい。入団してくれた子ども達と団員を支えてくれた父母の会の皆さま、たくさんの指導者のおかげです。素晴らしいビクトリーの子ども達のためにもう少しだけ野球を続けさせてもらいたい。今後ともよろしくお願いします」と挨拶した。 (理)

現役団員からの「ありがとう」 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
現役団員からの「ありがとう」

総合格闘技歴わずか半年…アマ大会で初勝利

2025-11-25

スポーツ

北見工業高2年・中山 蓮さん

将来はプロ選手目指す
「RIZINチャンピオンに」
スポーツ一直線

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 北見工業高校の中山蓮さん(2年)は、札幌で開かれた総合格闘技のアマチュア大会に出場し、初勝利をあげた。中山さんはプロの格闘家を目指しており、将来は総合格闘技大会「RIZIN(ライジン)」の出場を夢見ている。

 中山さんは高校1年生から柔道を始め、今年の春から北見市内の総合格闘技・柔術の道場に通いながらトレーニングに打ち込んでいる。

 さきごろ総合格闘技のアマチュア大会「Dスパイラル」のウェルター級ワンマッチ(3分2ラウンド)に出場。旭川の選手を相手に絞め技のバックチョークで一本勝ちした。「流れの中でうまく決めることができた」と喜びを噛み締めている。

 中山さんは2021年の大晦日に行われたRIZINの大会をテレビ観戦して強い憧れを抱き、格闘技の道を歩み始めた。「周りのみんなが就職活動や進学に向けて勉強に励む中、自分も本当にやりたいことを見つけることができた」と語る。

 指導者によると、飲み込みが早く、短期間で急成長。中山さんは「次の戦いにも勝ち、将来はRIZINチャンピオンになります」と力強く宣言した。 (柏)


北見商業高校柔道部の安田兄妹がカナダ派遣

2025-11-25

スポーツ

北海道とアルバータ州のスポーツ交流事業

英語苦手も「柔道で会話を」

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 北見商業高校柔道部の安田彩心(あやと)さん(3年)と妹の安田陽心(ひより)さん(1年)は、「北海道・カナダアルバータ州親善スポーツ交流」事業で、12月1日から10日まで同州に派遣される。2人は「とても嬉しい。英語は苦手ですが、柔道を通じて会話をしたい」と張り切っている。

 この事業は1973年から50年あまり続く親善活動で、柔道の派遣は78年以来47年ぶり。

 彩心さんは高体連の全道大会で3位入賞2回。陽心さんは中学時代に中体連の全道大会で優勝に輝く実績を持つ。2人は組手だけでなく形競技で全国大会に出場するなど組手、形の双方で活躍。これらの実績や人間性などが評価され、高校生男女14人の派遣メンバーに選ばれた。役員を含む一行19人がアルバータ州のエドモントン市などに8日間滞在し、親善試合や合同練習、文化交流などを行う。

 将来、警察官を目指す彩心さんは「カナダの高校生や道内の高校生と交流を深めたい」。今後も柔道で結果を追い続ける陽心さんは「海外の人とたくさん練習したい」と話している。 (柏)


全道2大会制覇

2025-11-24

スポーツ

中学軟式野球クラブ オホーツクBrothers

快挙、全国2大会へ
練習揃わないなか集中力発揮

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 中学生軟式野球クラブ、オホーツクBrothers(ブラザーズ)が、10月に行われた2つの全道軟式野球大会でみごと優勝した。来年1月と3月の全国大会に向けて、冬場も熱のこもった練習を繰り広げている。

 北見、美幌、津別、訓子府など幅広い中学校の1、2年生21人が所属。いずれも北海道チャンピオンシップ協会中学部主催の2025ALLJAPANベースボールリーグ中等部全国新人大会北海道予選(美唄市など)と2025北海道中学軟式野球U―14第2回Coco壱番屋CUP兼くまのCUP北海道予選(深川市など)を制した。1月に三重県、3月に千葉県で開かれる全国大会にそれぞれ、北海道代表として出場する。

 両大会で指揮をとった増田浩則監督代行は「なかなか揃っての集合練習ができないなか、大会では豊富な投手陣が軸となって守り勝つ野球ができた」と勝因を振り返る。

 主将の増田莉士(らいと)内野手(北見北光中2年)と副主将の高田春元(はるちか)投手(北見高栄中2年)が中心となってチームを引っ張った。ともに昨年、全国大会でベスト8になった経験があり「悔しくもあったので先輩達を超え、全国優勝を狙うつもりで出場する」と声を揃える。増田主将は「打ち勝つ」、高田投手は「全員から三振を取る」と冬季練習に力が入る。

 藤村将充監督は「これからの野球人生にとって貴重な機会になると思うし、その背中を見る後輩選手達にとっても良い経験になるはず。今後も新入選手を歓迎しており、その流れを受け継いでいってほしい」と前を向く。 (寒)

冬季練習に励むオホーツクBrothers == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
冬季練習に励むオホーツクBrothers
チームを引っ張る増田主将と高田副主将(左から) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
チームを引っ張る増田主将と高田副主将(左から)

ヒーローズカップ北海道大会で初優勝

2025-11-24

スポーツ

ラグビー少年団 オホーツクブルーRFCジュニア

 北見のラグビー少年団、オホーツクブルーRFCジュニアが10月に開かれた第18回大樹生命ヒーローズカップ北海道大会で初優勝した。来年1月に横浜市で開かれる全国大会の出場権を獲得した選手達は18日、北見市役所を訪れ武田雅弘副市長に意気込みを語った。

武田副市長に大舞台の意気込み語る

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 ヒーローズカップはNPO法人ヒーローズが主催。ラグビースクールに所属する小学5、6年生対象の9人制の大会で、今回は道内各地の11チームが出場した。

 オホーツクブルーはリーグ戦を勝ち上がり、決勝トーナメントに進出。準決勝ではライバルの遠軽と対戦。序盤、遠軽に先制点を許すもすぐに逆転。後半もトライを重ねて20―5で勝利した。

 決勝は強敵の函館を相手に立ち上がりからトライを重ね、35―5で快勝。初めて全道の頂点に立った。

 この日は6年生8人、5年生9人が市役所を表敬訪問。武田副市長に大会の結果を報告した。

 副主将の加藤蒼大くん(三輪小6年)は「みんなで心を一つにして元気いっぱいにプレーできた」と笑顔。

 主将の木下篤人くん(北小6年)は全国大会に向け「全道のラグビー選手達の気持ちを受けとめ、感謝を込めて戦いたい」と話していた。 (柏)


6種目で全国大会へ

2025-11-21

スポーツ

北見空手教室柏悠会の選手が全道大会で活躍

形、組手、団体で5選手が他にも入賞者が続々
いざっ全国へ

前列左から篠木、岡田、廣中、池田、渡邊選手(全国大会出場者) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
前列左から篠木、岡田、廣中、池田、渡邊選手(全国大会出場者)

 北見空手教室柏悠会の小中学生がさきごろ開かれた全道大会に出場し、6種目で全国大会への出場権を得るなど活躍した。全日本少年少女空手道選抜大会は来年2月27日から、横浜市で開かれる。

 11月1、2日に北広島市で北海道小学生空手道選抜大会と全国中学生空手道選抜大会北海道予選会が開かれ学年別に形と組手の個人戦、団体戦が行われた。

 小1男子形で篠木桃一くん(置戸小)、小6女子組手で渡邊ひまりさん(北小)がそれぞれ準優勝。小5男子形で岡田二樹くん(三輪小)、小1男子組手で廣中瑞生くん(置戸小)、小4女子組手で池田美寿々さん(南小)がそれぞれ3位。岡田くんは男子団体形でも他道場の選手とのチームで準優勝し、5人が6種目で全国大会の出場権を手にした。

 篠木くんは「2位は悔しい。全国大会では絶対1位になりたい」渡邊さんは「準優勝できて嬉しい気持ちと優勝できず悔しい気持ちがある。全国大会ではいつも通りの試合を心がけ、少なくても一つは勝ちたい」と抱負。岡田くんは「久々に入賞できて嬉しい。全国大会では入賞したい」、廣中くんは「嬉しい。敵は強かったけど集中できた。全国でも勝てるように強くなりたい」、池田さんは「初めて全国大会に出られるので嬉しい。2試合くらいは勝ちたい」と意気込みを語る。

 このほかの柏悠会の入賞者は次の通り。

▽小1男子形敢闘賞=野里朔(置戸小)
▽小2男子形5位=金兵優助(留辺蘂小)
▽小3男子形5位=加藤弦(南小)
▽小4女子形敢闘賞=池田美寿々
▽女子団体形敢闘賞=渡邊ひまり、大野葵那(美山小)、池田美寿々
▽中1女子形敢闘賞=金兵優里(留辺蘂中)
▽中2男子形5位=鈴木太陽(北光中)
▽小4男子組手敢闘賞=松久典正(留辺蘂小) (柏)


ファイターズトークで魅了

2025-11-20

社会・スポーツ

元選手で野球解説者の鶴岡さん
 大空でトークライブ

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 北海道日本ハムファイターズ元選手で野球解説者の鶴岡慎也さんのトークライブが15日、大空町の大空地区河川防災ステーションで開かれた。大谷翔平選手(現ロサンゼルス・ドジャース)や日本ハムの来季の展望、ブレイクしそうな若手などを語った。

 主催は北海道日本ハムファイターズ大空町後援会などでつくる実行委員会。町内外から132人が訪れた。

 鶴岡さんは、今秋のドラフト会議で北海道関係選手の指名が過去最多の16人に上ったことに「昔から身体能力の高い子はいたと思うが、プロになるというイメージができなかったのかも。(日本ハムを)身近に見られるようになったのが大きい」と見解を述べた。

 メジャーリーグで4度目のMVPを受賞した大谷選手の日本ハム時代について「練習でも試合を想定して、飛距離を出そうとするのでなく逆方向に打っていた」と回想した。

 パ・リーグ2位に終わった今季の日本ハムについて、チームが日本シリーズに進出すれば4試合を解説する予定だったそうで「クライマックスシリーズ最終戦は『絶対勝て』と誰よりも思っていました」と笑わせた。

 来季について「野球はやはり投手力。若く回復能力に優れる先発投手が他球団より多いファイターズはより機能する」と分析。自らも務めた捕手については「進藤(勇也選手)は捕手として必要なものを全て持っている。田宮(裕涼選手)も体が強くなった。ライバル同士が緊張感をもっているのでしばらく安泰」と評した。

 ブレイクしそうな選手には、2024年ドラフト1位の二刀流、柴田獅子(れお)選手を挙げ「今季は投手だったが、打つ方も追いついてくる。3、4年後は主力」と予想した。

 来場者の質問にも答えた。「受けた中で一番すごい投手は」の問いに「ダルビッシュ(有投手、現サンディエゴ・パドレス)、大谷(投手)は抜きで」と前置きし「直球はサファテ(投手、元ソフトバンク)、フォークは千賀(滉大投手、現ニューヨーク・メッツ)。スライダーは宮西(尚生投手)がすごかった」などと話した。

 訪れた人は、提供される飲み物や軽食にあまり手をつけず、夢中でトークを楽しんでいた。 (浩)


連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑧

2025-11-19

スポーツ

常呂高校Winsもチーム青森に歯が立たず

札幌国際大学へ4人一緒に進学

Wins(2008年) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
Wins(2008年)

 吉村紗也香選手ら常呂高校Winsは翌2010年の日本カーリング選手権で2位。2年連続で決勝で顔を合わせた相手は、あのチーム青森だった。かつて06年、07年に小野寺佳歩選手らチーム常呂中学校の挑戦(いずれも3位)を退けた国内最強チーム。今度は吉村選手ら高校生チームを2年連続下した。

 吉村選手らWinsは実力がありながらもここ一番に弱く、シルバーコレクターと呼ばれた。本人達は「経験不足」と連続準Vを認めたが人一倍悔しさがあったに違いない。

 中学、高校からのチームメートは同じく札幌国際大学に進学。すると、そのメンバーで2010年~12年の日本ジュニアカーリング選手権を3連覇した。その勢いで吉村選手は日本ジュニア代表チームのスキップを任され、パシフィックアジアジュニア選手権で日本を3連覇に導いている。2013年には世界ジュニアで3位。ジュニアのカテゴリーでは怖いものなしだった。

 一方、高3で常呂高校Winsにリザーブ参戦し09年のバンクーバーオリンピック日本代表チーム決定戦で敗れた小野寺佳歩選手は翌10年、中京大に進学。100㍍ハードルと七種競技でインターハイに進出した陸上競技に一時専念した。そんなときかつての同級生でチームメートの吉田知那美選手が中京大の練習会場を訪ね、カーリングを勧め、再びリンクに戻ることになった。

<つづく>(寒)


連載 フォルティウス より強く 遠回りの道ここから ⑦

2025-11-18

スポーツ

遅咲きの選手らが頭角あらわす

最初の五輪チャレンジ

Wins(2008年) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
Wins(2008年)

 2007年の日本カーリング選手権を前に記者会見でチーム常呂中学校(ロビンズ)の小野寺佳歩選手(当時・常呂中3年)は「今年はチーム青森から2点取るぞ」と張り切り、周囲を和ませていた。中学生にとってチーム青森は雲の上の存在だった。それでもチーム常呂中学校はこの年も3位。おとなに交じって堂々の銅メダルも吉田知那美選手、鈴木夕湖選手らに喜びはなく悔しさの表情だった。吉田夕梨花選手が加わり現在のロコ・ソラーレの基礎となるチームが誕生し、将来の夢をあらためて誓い合う原点になったのがこの頃だろう。ただその後、進路が別々で、分かれ分かれでの活動になる。

 近江谷杏菜選手は翌2008年、チーム青森に正式加入すると、その年の日本選手権で優勝し、世界選手権に出場(4位)。吉村紗也香選手、小野寺佳歩選手、藤澤五月選手、吉田知那美選手らとは2学年上の世代で、先に第一線へとのぼり始める。

 遅咲きの吉村選手らも高校生になると頭角をあらわす。

 そろって常呂高校に進学したWinsのは、学校にほど近い常呂のカーリングホールで練習に励む。高2の2009年には第4回全国高校カーリング選手権で優勝。その年の日本選手権で2位になり、バンクーバーオリンピック日本代表チーム選考会の出場権を獲得した。

 同級生の小野寺佳歩選手を加えて臨んだ代表決定戦は、予選でチーム長野に1勝2敗で敗れ、オリンピック最初の挑戦は終了した。常呂高校の先輩で長野オリンピック男子日本代表スキップを務めた敦賀信人さんはそのとき「彼女達のチームは将来、長野や青森勢の脅威になる」と明言していた。

<つづく>(寒)


明和大学公開講座「プロレスの魅力」

2025-11-17

社会・スポーツ

北都プロレスのクレイン中條さんら来町

学生がレスラーに空手チョップ

ギブアップなどのルールを実演する永澤さん(左)と石原さん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
ギブアップなどのルールを実演する永澤さん(左)と石原さん

 美幌町の高齢者教室「明和大学」の公開講座が12日、町民会館で開かれた。北海道を拠点に活動する「北都プロレス」代表のクレイン中條さんらがプロレスの魅力を語り、レスラーたちが試合に臨んだ。学生もリングに上がって、はつらつとした動きで会場を沸かせた。

 ジャイアント馬場ら往年のレスラーの活躍を知る「プロレス世代」の学生たちに、あらためてプロレスの魅力を知ってもらいたいと企画。学生に加え、一般町民やファンらも参加した。

 クレインさん、レスラーの斗猛矢さん、浦幌ちほさん、神田愛実さん、美幌プロレス愛好会BWF代表の永澤寛樹さんらが特設リングの上でプロレスの魅力を語った。クレインさんは「やられてもやられても立ち上がるところが人生にも似ている。自分の場合は息子とのプロレスごっこが親子のきずなを強めた」と話した。

 明和大学事務局の石原邦彦さん、永澤さんらが実演を交えてプロレスのルールを説明。レスラー4人がシングルマッチなど3試合を行った。鍛え上げられたレスラーがぶつかり合う音が響き、空中技も飛び出すなど迫力ある試合展開に学生たちの応援も熱を帯び「がんばれー」などの声が飛び交った。

 レスラーと学生の「ふれあい」の時間も設けられ、学生を代表して日並公さん(75)=本科2年=、吉田一雄さん(63)=同1年=がリングに上がった。本物のレスラー相手に軽やかなステップやチョップを披露し、フォールを決めて会場をさらに盛り上げた。 (浩)

斗猛矢選手(左)にキックを決めるルー・ルルル選手 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
斗猛矢選手(左)にキックを決めるルー・ルルル選手
ロープに上がってアピールする日並さん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
ロープに上がってアピールする日並さん
レスラー顔負けの気迫を見せた吉田さん(右) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
レスラー顔負けの気迫を見せた吉田さん(右)

日整全国少年柔道「形」競技会

2025-11-17

スポーツ

日整全国柔道大会出場

いざ全国へ
北見なかざわ道場
 赤間 晴一くん
 西尾 杏さん
 中澤 佑紀さん

左から赤間くん、西尾さん、中澤さん == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
左から赤間くん、西尾さん、中澤さん

 第15回日整全国少年柔道「形」競技会(11月16日、東京都)に出場する、北見なかざわ道場の赤間晴一くん(北見南小6年)と西尾杏さん(北見美山小6年)、第44回日整全国柔道大会(同)に出場する柔道整復師の中澤佑紀さん(25)が13日、北見市役所を訪れ、辻直孝市長らに意気込みを語った。

 赤間くんと西尾さんのペアは、6月15日に小樽市で開かれた第15回北整北海道少年柔道形競技会の「投の形」に出場し、13組の中からみごと優勝に輝いた。

「決勝進出を」「先鋒の務め果たしたい」
辻市長を表敬、意気込み語る

 中澤さんは同日の北海道代表選考会の30代以下に出場し、優勝。40代、50代の2選手とチームを組み全国大会の団体戦に出場する。

 赤間くんと西尾さんは「予選を突破して決勝に進みたい」。中澤さんは「先鋒として良い流れをつくりたい」とそれぞれ抱負を語った。

 辻市長は「次につながるように頑張って」ほしい」と3人を激励した。 (柏)


各種大会結果

2025-11-17

スポーツ

◆第22回ライラックオープン卓球大会結果
(2日、サンライフ北見)

【団体戦】
▽Aクラス
 ①宮岡裕司・佐々木和則・森岡るみ・渡辺文子(北見・北見・北見・帯広)
▽Bクラス1組
 ①若竹博行・前川清子・宮田京子(釧路・北見・北見)
▽Bクラス2組
 ①明神勲、鈴木清子、丸茂洋子(帯広・北見・北見)
▽Cクラス
 ①小野真由・杉田美恵子・横山美穂子(北見・北見・北見)

【個人ダブルス】
▽Aクラス
 ①藤田晴美・藤村あけみ(北見・美幌)
▽Bクラス1組
 ①明神勲・宮田京子(帯広・北見)
▽Bクラス2組
 ①佐々木昌三・赤野暦(北見・北見)
▽Cクラス
 ①江田敏行・福嶋真知子(美幌・北見)