※各テーマの記事は最新のニュースから順に掲載しています。
2024-11-21
社会
置戸町と町自治連絡協議会主催の「まちづくり移動町長室」が13日から28日にかけて秋田、境野、置戸、勝山の町内4各地区会場で開かれている。深川正美町長が地域に出向き、置戸の将来について住民と活発に意見を交わしている。
移動町長室は、全地区共通で「生ごみの分別方法」「置戸高校の現状」「公共施設の再編と使用料・手数料の見直し」の3テーマについて町が説明した後、各地区から事前に出されていた要望事項に町長らが答えた。
「安心して通える環境づくりが大事」
15日の置戸地区会場には町民25人ほどが参加。地区要望では、深川町長がかねてから公約に掲げている児童館建設に関して「子ども達がどんどん減っていく中で、20年後も施設を十分に活用できるのか」などと、新規ハード事業に対する不安の声が上がった。
深川町長は「子どもが少ないから建てるのはもったいない、ではなく子どもが安心して通える環境をつくることが大事」と述べ「子どもが少なくなってきている今のうちしか整備ができない、とも思っている」と率直な気持ちも明かした。
児童館建設は小学校にほど近い町有地に新築を計画しており、今年度は実施設計に着手。2026年度中の供用開始を目指すもので、総事業費は6億5千万円程度を見込んでいる。(理)
2024-11-20
話題
晩秋を迎え、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきた北見市内。北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館の前庭では、いまだに葉を茂らせる一部のハーブ類に霜が降り、朝日に照らされ輝きを増している。
冷え込み厳しい朝に花咲く、フロストフラワーならぬ「フロストハーブ」と本紙は呼んでいる。葉をこすると人肌で氷の結晶が解け、スーッとした香りがかすかに漂う。今年も氷点下の魔法によって青々と葉を茂らせる夏とは違った美しさを放っている。(理)
2024-11-19
行事・文化
「芸術の秋」を飾る第77回きたみ市民芸術祭、第43回総合芸術祭が北見市民会館で開かれた。大ホールではさまざまなジャンルの演奏や歌、踊りの発表が、小ホールやホワイエなどでは展示、お茶会がそれぞれ行われ、来場者を楽しませた。
2024-11-19
話題
紅葉のフィナーレを飾るように各地でカラマツが黄金色に色付き、晩秋を告げる。
トドマツやアカエゾマツ、イチイなど、ほとんどの針葉樹が冬でも葉を付けたままの常緑であるのに対し、カラマツは秋になると葉が黄色くなり、落葉する。春を迎えると再び緑の葉が顔を出し、季節を感じさせる。
写真は北見市広郷で撮影。成長が早く、畑の防風林としても多く植栽されており、農地の多い郊外の何気ない風景も目を見張る紅葉スポットとなっている。(理)
2024-11-15
文化
この秋、置戸町のオケクラフト作り手養成塾の研修を終えた永井悠太さん(39)と河越義雄さん(49)。2022年秋に入塾し、自分らしいモノづくりを模索しながら木工の基礎や製作技術などを学んできた。ともに年内にも独立工房を構え、職人としての歩みを本格化させる。
永井さんは境野地区で工房開設準備中
「地域に根を張り頑張りたい」
永井さんは岡山県出身。これまで北見市役所やアウトドアメーカーなどに勤務した。北見に住んでいたころからオケクラフトを愛用しており、自分でも作りたいと入塾を決めた。幼少期に陶芸家の母親と食器を作り、愛用していた思い出から自分が作ったものを子どもに使わせたいと感じていたという。
趣味はアウトドア。2人の子どもがいる父親の永井さん。今の暮らしが製品づくりのヒントとなり、アウトドア用の金属の器「シェラカップ」に重ねて収納できる器や、子どもでも扱いやすいよう置いた時の安定性などに配慮した食器などを製作している。
境野地区で「やませみ工房」の開設準備を進めている。一部の地域では渡りをせずにその地にとどまり繁殖するヤマセミのように「地域に根を張って頑張りたい」と意気込んでいる。
河越さんも年内の工房開設目指し
「10年後、一人前と言える作り手に」
河越さんは空知管内芦別町出身。木工製品の中でも特に木軸ペンに魅せられ、1年ほど悩んだ末に「好きなことを仕事にしたい」と会社を辞め、養成塾に入った。
研修期間の2年間はあっという間だった。
特に木工ろくろの技術習得には時間を費やしたそうで「難しい反面、作る楽しさや面白さを感じることができました。自分でお椀を作った時は感動しました」と振り返る。
木材によって多様な表情を見せる木軸のボールペンやリム皿を中心に製作するほか、来年3月に控える卒塾展に向けて、クルミのこぶ材を使った大きなボウルの製作にも挑戦したいと語る。
年内に工房「craft440(ヨンヨンゼロ)」の開設を目指しており、まちの振興の一役を担うオケクラフトの職人として勉強を重ねながら「10年後に胸を張って一人前と言える作り手に成長していきたい」と話している。(理)
2024-11-15
話題
北見市内の高栄まつの木公園の一角に積み上げた落ち葉の山に小学生が何度も飛び込み、全身で秋を楽しんでいる姿をキャッチした。
遊んでいたのは市高栄児童センターを利用する小学生達。センターでは外遊びを積極的に取り入れていて、小学生と職員が協力して公園内の落ち葉を1カ所に集め、ふかふかの山にした。
小学生は少し高さのあるところから落ち葉の山を目がけてジャンプをしたり、寝転がったり、ただ座ってくつろいだり、時には葉っぱをかけ合ったりしてきゃっきゃと声をあげる。たかが落ち葉、されど落ち葉―。遊び方は無限大だ。(理)
2024-11-13
話題
「冬の使者」として知られるオオハクチョウの小さな群れが北見市豊地の畑に姿を見せた。本格的な渡りのシーズンを迎え、鳥インフルエンザへの警戒感が高まる人間達とは対照的にのんびりと穏やかな時間を過ごしている。
例年10月ごろから繁殖地の極東ロシアから飛来する。本州まで南下する個体のほか、濤沸湖やサロマ湖など管内の湖などにねぐらをとり、水辺で餌をとるほか、秋や春先には周辺の農地などでも採食する様子が見られる。
刈り取りを終えたデントコーン畑で落ちた実をついばむオオハクチョウの群れの中には、初めての長旅だったであろう灰褐色をした幼鳥も数羽おり、親鳥が優しげに寄り添う姿がほほ笑ましい。
10月上旬には同じく豊地の畑に国の天然記念物のタンチョウ2羽が姿を見せていた。餌を探したり、羽づくろいをしたりと、農地は食料生産だけでなく、野生動物の生息を支える環境の一つになっている。(理)
2024-11-13
社会
北見白樺ライオンズクラブは8日、北見赤十字病院小児科に18万2302円を寄付した。同クラブの三谷勝利会長らが同院を訪れ、安藤明子第二小児科部長に目録を手渡した。
寄付金は、先月開催された北見秋祭で実施したレモネードスタンドの売上と募金箱に集まった献金の一部。同クラブは日ごろから地域に根ざした奉仕活動を行っており、特に小児がん支援活動「ヘアドネーション」に力を入れている。より支援を充実させるべく、今回の活動を実施した。
三谷会長は「今回ご協力いただいた皆様に心より感謝を申し上げます」と語り、「私達クラブは小児がん支援活動に強く力を入れてきました。今回の寄付により、少しでもがんと戦う子ども達とそのご家族に寄り添えたら」と込めた思いを語った。
安藤部長は「貴重な寄付金をいただきありがとうございます。子ども達のために大切に活用させていただきます」と感謝の言葉を述べた。
今回集まった募金総額は21万2302円。同病院への寄付金を除く3万円は、子ども用の医療ウィッグを無料提供している団体「NPO法人HERO」に寄付する。(結)
2024-11-12
社会
こども家庭庁が定める毎年11月の「秋のこどもまんなか月間」に賛同する北見市は、関連する取り組みを展開しています。
同庁の「こどもまんなか月間」は、社会全体で子どもや子育て中の人たちを支える機運を醸成する狙い。「秋の―」は昨年11月に定められました。
北見市は今回、「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」などに関連する取り組みを集中的に実施しています(※関連事業の一部は表の通りです)。
問い合わせは、市子ども支援課(0157-25-1137)へ。(大)
ヤングケアラーの実態把握を
北見市は、ヤングケアラー(※MEMO)の実態などを探るため、市内の中高校生らを対象にしたアンケート調査を進めています。「ヤングケアラー」にテーマを絞ったアンケートは初めてです。調査の対象者となる、高校生に相当する年齢であるものの高校に在籍していない市民にも配慮し、回答はWEB限定としました。回答期間は今月30日までで、市子ども支援課は「年度内には結果をまとめたい」としています。
若者の〝リアルな声〟聞き今後の支援策に反映へ
アンケートは、市内中学校の生徒約2600人、高校の約2700人のほか、高校生に相当する年齢の市民を対象に実施。ヤングケアラーの実態や認知度をはじめ、学校や家庭生活の中で抱える悩み・困り事などを把握し、今後の支援策に反映させる狙い。
市は調査を実施するにあたり、事前に市内中学校と高校を通じてアンケートの趣旨を説明。高校に在籍していない調査対象者もいることから、回答方法はWeb回答のみとし、市の公式HPからも答えられるようにしました。
アンケートの「中学生用」の質問は30項目あり、主に選択方式。ヤングケアラーについては、「家族の中に高齢や病気、身体が不自由、幼いなどの理由により、お世話(食事や着替えなどの身の回りのお手伝い、病院への付き添いな気遣いなど)が必要な人はいますか?」などとの質問を用意しています。
市は中学生と高校生が答えやすいよう、調査票には「あなたの回答が家族や友達に知られたり、家族に連絡が入ったりすることはありません」などとの説明文を添えています。市の担当者は「子ども達がどのような場面で回答するのかを想定した上で、設問の内容や順番にも配慮したつもり」としています。
今回のアンケートは、こども家庭庁の定めた「秋のこどもまんなか月間」(毎年11月)や関連キャンペーンの趣旨に賛同した形で実施。北見市においてのヤングケアラーの実態を、〝子ども目線〟の回答から浮かび上がらせるという前例のない試みとなります。
市子ども支援課は「単純な集計結果とはせず、しっかりと分析をした上で今後の支援策に反映させたい」とし、来年3月末までには調査結果をまとめる考えです。
MEMO
本来〝大人〟が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども・若者のこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうこともある=こども家庭庁のサイトより=
2024-11-12
スポーツ
第9回北見リレーマラソンが10日、北見市民スケートリンクの敷地内で開かれた。
実行委員会が主催。地元の北見をはじめ釧路や網走、遠軽、富良野から12チーム、約90人が参加した。1周500㍍のコースをチーム内のメンバーが交代で走り3時間で走破した距離を競う。以前はフルマラソンの42・195㌔を交代で走る方式で行われていたが、昨年から現在の方式に切り替えた。
参加者の年齢は13歳~66歳。全力で優勝や記録更新を目指すチームもあれば、仮装をして走りをエンジョイするチームもあり、参加者はそれぞれのペースでコースを周回。好天にも恵まれ、心地良い汗を流していた。上位成績は次の通り。
①Fun Running(釧路市)50・6㌔
②SOKUSEKI(同)50・4㌔
③コンサンドーレ(遠軽町)47・9㌔(柏)
2024-11-11
社会
きたみ菊まつり用菊花の栽培を担ってきた北見市若松の市菊花試験栽培センターだが、市は現在、閉鎖に向けて業務委託先の北見園芸協会と協議を進めているという。今年スタートした北見秋祭でも、多くの菊花が中央プロムナードや北見駅前を彩ったが、同センターの閉鎖により来年はスケールダウンするかもしれない。
同センターは1995(平成7)年、市緑ケ丘に開設。2007年には北見フラワーパラダイスに隣接する現在地に移転した。5棟のハウスで大菊や小菊などを栽培し、菊まつりに出品してきた。
まつり用菊花の大半は北見地方花卉生産出荷組合と同センターが栽培。2022、23年の同まつりでは各1万鉢が展示され、このうち同センターが4千鉢を提供した。
今秋にスタートした北見秋祭は、きたみ菊まつり、北見オクトーバーフェスト、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルを集約し、それぞれの魅力を継承する形で開催。まつり会場の中央プロムナードや北見駅前広場、市役所などに色とりどりの大小7千鉢が展示され、来場者の目を楽しませた。
全体を見直し
市観光振興課によると、センターの閉鎖は「新たな祭りの開催に伴う全体的な見直しの一環」という。新たな祭りは「食」をメインとするイベントに生まれ変わったが、「菊を楽しみにしている人も多く、何らかの形で菊の展示は続けていきたい」としている。(柏)
2024-11-08
行事・文化
第77回きたみ市民芸術祭第43回総合芸術祭の舞台発表が3日、北見市民会館で開かれた。歌や踊り、演奏など13団体が日ごろの練習の成果を披露した。
NPO法人北見文化連盟と北見市教委が主催し、「文化の日」に合わせて毎年開催している。
北見オホーツク太鼓「青虎天真」は、「けんか太鼓」など2曲を披露。気迫のこもった演奏で会場を魅了した。このほか、舞踊やフラ、民謡、大正琴、カラオケと、さまざまなジャンルの発表が行われ、来場者を楽しませた。
また、別会場のホワイエでは写真やハーブなどの作品展やお茶会、小ホールでは華道展も開かれ、参加者は芸術・文化の秋を満喫した。(菊)
2024-11-07
話題
北見市内で10月に撮影。秋晴れの空と白い雲、少し色づき始めた山と黄色いひまわりのコントラストが美しい北海道ならではの風景が広がる。
オホーツク地方でも緑肥用のひまわり栽培は盛んに行われており、この時期には黄色の絨毯があちこちで見られる。(柏)
2024-10-31
話題
2024-10-31
社会
秋から冬にかけて、乾燥の季節に突入。夏に受けた紫外線ダメージなどで肌が疲れている今こそ、スキンケアが大切です。そこで、北見市内の薬局併設の化粧品コーナーで美容部員として働く女性(41)に効果的なスキンケア方法や乾燥対策に有効な成分などについて話を聞きました。(結)
プチプラでも効果アリ
肌のお手入れをしたくても仕事や子育てで忙しく、「自分なんかにお金も時間もかけられない」という女性の皆さん、大丈夫です。手に取りやすい価格(プチプラ)の基礎化粧品でも使用方法や成分次第で大きな効果が得られます。代表的なものはこちら
コラーゲン
肌のハリや弾力を保ちます。
セラミド
肌のキメを整え、バリア機能を強化します。
ヒアルロン酸
肌に潤いを与え、シミ、シワ、たるみ改善が期待できます。
これら3つは保湿だけではなくアンチエイジングケアもできる優れもの。成分表示は要チェックです
あなたは大丈夫?乾燥につながるNGスキンケア
やってしまっていた…という方も大丈夫。今日の夜からでも気軽に取り入れてみてください。肌に触れる時は「思いやりを持って優しく」を意識しましょう
乾燥やテカリなど「肌悩み」に合わせたスキンケア一例
【乾燥】化粧水をたっぷりと。パックなどの使用もおすすめです。クリームや乳液で水分を逃がさないようしっかり肌を守りましょう。
【テカリ】基本的なケアは乾燥肌と同じ。テカリやすい額から小鼻(Tゾーン)はクリームなどをつけすぎないようにしましょう。
ひとりで悩まず気軽に相談を
今はネットで色々調べたり、購入もできますが、成分が合わず「肌荒れしてしまった」と相談に来る人もたくさんいます。店にあるテスターなどで試してみることも大切だと思います。また、私達美容部員に相談していただければ専用機器を使った『肌診断』で油分・水分の比率など、お肌の弱点を見つけて的確なお手入れや必要な成分をおすすめすることもできます。興味があればぜひ気軽に話しかけてください
2024-10-30
社会
北海道ガス北見支店(小野田禎久支店長)と北ガス労働組合北見支部(愛澤大輔支部長)の共同イベント「クリーン・ウオーク」が26日、北見市内中心部で行われた。
地域貢献活動の一環として初めて実施。この日は組合員の家族を含む43人が参加した。
コースは同支店を出発し、中央大通や夕陽ケ丘通、北4条通などを巡る4・5㌔。参加者は道端に落ちているごみを丁寧に拾い集めながら、健康促進と環境美化を兼ねた秋のウオーキングを満喫した。(柏)
2024-10-29
行事
秋の火災予防運動(10月15日~31日)の特別行事として、訓子府町の認定こども園わくわく幼年消防クラブの防火パレード・放水体験が15日、同町内で行われた。4、5歳の園児51人が参加し、法被を羽織って拍子木をカンカンと鳴らしながら「マッチ1本火事のもと」と元気よく防火を呼びかけた。
子ども達は、真っ赤な広報車「さくら号」に続いてポケットパークを出発。道道北見置戸線、相内線を通り同町消防庁舎を目指してパレード。町民達は可愛らしい行列を笑顔で見守っていた。
消防庁舎に着くと、代表の園児が森谷清和副町長に「火事に気をつけてください」と火災標語入りミニポスターを手渡した。受け取った森谷副町長は「元気なパレードをありがとう」と子ども達にお礼の言葉を贈った。
最後には防火衣、ヘルメットを着用した子ども達が4つの組に分かれ、消火体験装置「ケスゾー」目がけて放水を体験した。(結)
2024-10-28
文化
美幌町出身の山崎由貴さん(32)が、9月にプロの絵本作家としてデビューを果たした。13人のおすしが特上のアイドルを目指していく絵本「おすしアイドル」で、絵本作家の登竜門「第12回MOE創作絵本グランプリ」を受賞した。夢だった絵本作家としてのスタートラインに立ち「明るく、前向きな気持ちを届けていきたい」と意気込む。
北見北斗高校から武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科に進学。卒業後、会社員や高校の美術教員を経て、現在は東京で絵本作家兼イラストレーターとして活動している。
友人の子どもに絵本を読んであげた時の喜ぶ姿に絵本の力を感じた。職場の先輩から人気絵本のカレンダーをもらい、最近の絵本の自由さを知ったことも創作のきっかけとなり、2019年秋ごろから本格的に描き始めた。
「おすしアイドル」でMOE創作絵本グランプリ
デビュー作「おすしアイドル」は絵本雑誌MOE(白泉社)が主催する「創作絵本グランプリ」で、応募総数726作の中から選ばれた。マンガ編集者の夫に「まずは見てもらうことが大事」と背中を押され、締め切り当日にダメ元で応募した作品だったそうで、グランプリ受賞の知らせに「夢だと思い、数日間、実感がわかなかった」と当時の驚きを振り返る。
物語は、人気低迷中のおすしアイドルが敏腕アイドルプロデューサーによって特上のアイドルへと大変身し、夢のステージへと駆け上がっていくサクセスストーリー。有名アーティストの衣装やパリコレを参考にしたという豪華なすしネタのドレスや、「ときすでにおすし…いやおそしね」などといった〝おすしギャグ〟が散りばめられたコミカルでユーモア溢れる。審査員からは「お笑い要素だけでなく、夢を叶えるためにみんなで頑張るスポコン要素もあり、彼女たちを心から応援したくなる」との講評を受けた。
描きたい気持ちがどんどん湧いてくる
山崎さんは「夢に向かって前向きに努力する姿やそれを支える裏方のかっこ良さを感じてほしい」と、作品に込めた思いを語る。
幼少期から絵を描いたり、漫画のストーリーに自分の姿を重ねて空想の世界を楽しんでいたことが絵本作家の原点。プロデビューを果たした今も「プレッシャーはありません。描きたい気持ちがどんどん湧いていきます」と目を輝かせ、物語のアイデアストックは200本以上と明かす。絵本作家として「目の前に子どもがいることを忘れず、子どものための物語を生きている限り描き続けていきたい」と、楽しい気持ちを次回作にもぶつけていく。(理)
2024-10-25
文化
置戸町の木工芸品「オケクラフト」の名付け親である秋岡芳夫さん(1920~97年)の人柄や仕事ぶりを振り返る講演会がこのほど町内の図書館とどま工房で開かれた。
町内で秋岡さんを知る人が少なくなる中、あらためてその人柄に触れる機会にと「みんなの秋岡芳夫さん」と題し、オケクラフトセンター森林工芸館の「どま塾」と図書館20周年記念事業を兼ねて開かれた。
講師は元目黒区美術館学芸員で、キュレーターとして活動する降旗千賀子さん。2011年の「DOMA秋岡芳夫
―モノへの視線と関係のデザイン」展を同美術館で開き、翌年の同展の置戸開催にも深く関わった。
秋岡さんは戦前、数多くの童画を手掛けた。木工家としてのイメージから「色と秋岡さんがつながらない方も多いと思いますが、実はカラーリスト。色の人なんです」と紹介した。
また、1947年に秋岡さんが描いた童画「太郎のロケット実験室」と「どま工房」の写真を比較して「絵を描いた47年後に秋岡さんは自分のイメージを現実化させていた」と語り「童画の仕事も工業デザインも暮らしへの提案も木工家としての仕事も全部つながっていると感じた」と話した。
降旗さんは「置戸には秋岡さんの宝物が多く存在する。活用するにはすごく時間がかかりますが、置戸に輝きをもたらすものになれば」とまとめた。(理)
2024-10-25
話題
日ごとに秋が深まり、北見市内の紅葉も終盤へ―。東部緑道のイチョウ並木も鮮やかに色付き、晴れた日はあたり一帯が黄金色の輝きに包まれる。
街路樹など、市が管理する北見自治区内のイチョウの木は約630本。東部緑道には約100本が植えられていて、中でも清月町から南大通を挟んで泉町へと続く約600㍍ほどに集中しており、この時期はカメラを構える人の姿も多い。
このほか市内では西4号(高栄通)に約320本、大町から並木町にかけて続く野付牛モールに約100本が植えられ、美しい景観を生み出している。ただ落ち葉が目立つようになっており、今週末が最後の見ごろとなりそうだ。(理)
2024-10-25
話題
北見市緑のセンターは温室前の廊下を秋のディスプレイに変更した。赤や黄色に色付いた落ち葉や木の実などを使った手作りの装飾品で、秋らしさを演出している。
花材をワイヤーでつないだガーランド14本を廊下に吊り下げている。ガーランドには手作りのミニバスケットをくくり付け、その中にトチノキやイチョウの葉っぱ、松ぼっくりやバラの実などを詰め込んだ〝小さな秋〟が並んでいる。
材料は「自然の恵みをおすそ分けしてもらいました」と話す通り、無駄に枝を折ったりすることなく、自然に落ちたものを使った。
センター事務局長は「季節のインテリアを楽しんでもらえれば」と話している。秋のガーランドの退色が進んだ11月中旬ごろには、クリスマスディスプレイに変わる。(理)
2024-10-25
話題
小さなボールがつながったようなスタイルが特徴的な「ヒモゲイトウ」が、大空町女満別の女性(82)宅で咲き、道行く人の目を引いている。
女性は3年前、ヒモゲイトウの種を知人からもらった。「聞いたことのない花だな。どんな花を咲かせるのだろう」と、自宅の菜園ゾーンに植えてみた。
「ヒマワリみたいにどんどん茎が伸びていき、種を植えて1年目で花を咲かせました」。開花状態を初めて見た時は「こんな花を咲かせるのかと驚きました」と振り返る。
ヒモゲイトウは今年も花を付け、秋風に揺れながら元気に咲いている。「知人らからは『珍しい花だね』とよく言われます。先日も見学に来た人がいました」
女性にとって、花を育てることは生きがいだ。「これからもきれいな花を咲かせたいですね」と張り切っている。(大)
2024-10-22
行事
秋の輸送繁忙期の交通安全運動期間(16~25日)の20日、北見歩こう会(牧野英夫会長)の第5回ナイトinタウンウオークが北見市内中心部で行われた。
歩きながら夜光反射材の効果をPRし、交通事故防止につなげる社会貢献活動。出発式で牧野会長は「薄暮時の事故防止に向け、市民に啓蒙していきたい」と挨拶。同行した北見警察署職員は、歩行者が横断する際のハンドサイン励行などを呼びかけた。
夜光反射材を身につけた会員ら32人の参加者は、午後5時過ぎに北見芸術文化ホール前を出発。中央大通、夕陽ヶ丘通、山下通を巡る5㌔のコースを闊歩し、ゴールのロータリーひろばを目指した。(柏)
2024-10-18
文化
全国から寄贈された美術作品を紹介する、NPO法人置戸ぽっぽ絵画館(おけとコミュニティホールぽっぽ内)は26日(土)に年に一度の展示替えを行う。来期は洋画家、西田陽二氏の作品をメインとし、同日午後6時から作家本人を招いてのギャラリートークを開く。
西田氏は2010年に北海道文化奨励賞、14年に光風会展・文部科学大臣賞、11年と16年に日展特選など数多く受賞。現在は日展会員、光風会理事で星槎道都大学特任教授を務める。エキゾチックな螺鈿(らでん)細工の家具や優雅な花、陶磁器などのモチーフを用い、精緻な描写力と構成力で気品ある女性達の姿を描いた作品は高い評価を受けている。同絵画館には100号の大作を含む17点を展示する。
このほか、作品の掛け替えでは200作品のうち約半数を更新。作風の異なるさまざまな絵画を紹介する。
同法人の細川昭夫理事長は「作家本人から話が聞ける貴重な機会。芸術の秋を楽しむ一日にしてほしい」と、町内外からの来場を呼び掛けている。ギャラリートーク後、懇親会(有料)もある。(理)