日本政策金融公庫北見支店(北見市幸町)が同公庫奈良支店(奈良市)と共同で昨年12月から今年1月まで開催した地域の特産物を各店舗で紹介し合う「ロビー展」を通じ、このほどビジネスマッチングが成約した。両支店のロビー展をきっかけとしては初の成約。
地域経済の振興を目的に北見支店は奈良、浜松両支店と協力。このうち奈良支店の展示ブースでは奈良県が発祥の地とされる日本酒やそうめんをはじめ奈良漬、サンダルなど、北見ではふだん見掛けない製品が並び、来店客の関心を誘った。
同北見支店によると、そんな中から、北見市内で酒類販売店リカーボンズを運営する㈱LBが創業300年を超す奈良県の老舗酒蔵などの日本酒に興味。同公庫は、独自性のある商品強化を図りたい意向のある同LB社と、これまで取り引きがなかった地域への販路拡大を希望する奈良の酒造メーカーのそれぞれのニーズを把握し、課題解決へのサポート支援を行った。
㈱LBは「今後とも常に新しいものを提供できるよう努力していきたい」、同公庫北見支店は「全国ネットワークを活用したビジネスマッチングの提案を通じ、販路開拓の支援に取り組んでいきたい」としている。(寒)