北見自治会連合会青少年活動研修会

2023-06-30 掲載

(北見市/社会)

子ども食堂の運営者ら4人が発表

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 北見市北見自治会連合会の青少年活動研修会がこのほど、市内のサンライフ北見で開かれた。「子ども食堂」の運営者ら4人が活動の経緯や実情をそれぞれ語った。

 「子ども食堂Akemiごはん」代表の楠田明美さん、「子ども食堂高栄」会長の丸銭美恵子さんは、実践例としてそれぞれの活動について発表した。

 「Akemiごはん」の活動は2021年7月にスタート。楠田さんは「食事をきちんととれない子ども達に何か支援をしたかった」など、子ども食堂開設の思いについて話し「食品添加物は使わない。バランスのよい栄養。どんな人でも利用でき、誰でも過ごせる居場所づくり」を基本的な考え方にあげた。

 さまざまな団体や地域住民らから野菜などの支援を受け、バイキング形式で食事を提供。昨年は110人が利用する日もあったという。

 今後について「人と人とのつながりを大切にしたい」と高齢者のひきこもりの改善や夏まつり、多世代交流イベントなどを予定していることを語った。

 丸銭さんは「スタッフの確保は活動の大きな柱」と、中心となって動くスタッフの大切さ、規約づくりなど、設立の経緯を説明。地域に根ざした活動をと、近くの小中学校や保育所などにポスターを持参したり、町内会にも規約とポスターの回覧を依頼して、昨年4月に活動を開始した。

 当初は高齢者が多かったがしだいに子どもも増え、1年間で2730人が利用。ボランティアの中には栄養士、看護師、介護福祉士などがおり、「子ども達や高齢者が好みそうな献立を交互に取り入れ、旬の物を食べてもらうように工夫している」と話した。「地域の子ども達と高齢者の世代間交流を深め、地域活性化に役立ちたい」と思いを語った。

 また、同自治会連合会福祉部理事の髙木貞徳さんは「全国、全道、北見市における子ども食堂について」、市子ども未来部子ども支援課相談係長の大江美由紀さんは「ヤングケアラーの支援について」をテーマに、それぞれ実態や背景などについて話した。

 参加者からは子ども食堂に関する質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえた。(菊)

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

キーワード

  • 研修会
  • 子ども食堂

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー