イベントは渡辺さん、弱虫ペダルサイクリングチームとの走行会をはじめ、渡辺さんのトークショー、サイン会などを開催。道内外のサイクリング愛好者や漫画ファンらの参加が見込まれている。
選手として国体などで活躍し、指導者も務めた中村真司さん(北見都市施設管理公社管理課長)によると、オホーツク地方は良好な気候に加え、道路は信号が少なく適度なアップダウンがあり、加えて交通量が少ないなど自転車競技の練習には最適な環境。そしてサイクリングを核に観光振興を図るサイクルツーリズムにも適している。
サイクリストや原作ファンなど裾野拡大に一役
未来につながるイベントに—と期待
実際、2001年から青森県自転車競技連盟の北見合宿が始まり、その後は一時期、競輪選手の合宿も行われていた。2021年からは弱虫ペダルサイクリングチームが合宿を行っている。
中村さんは自転車合宿や今回のようなサイクルイベントに加え、今後は自転車のプロレース開催にも期待。「子ども達がレースを間近で見て興味を持ち、将来は選手として育ってくれたら」と選手の発掘・育成に思いを馳せる。
北見サイクリング協会などはさきごろ、ファンライドの「オホサイ」を開催。同協会の渡部勇喜理事長は「オホサイやペダルフェスタなど様々なイベントが開かれることで、子どもから高齢者まで幅広い年齢層が自転車を楽しむ環境が生まれる」と語る。
サイクルツーリズムを進めるサイクルアドベンチャーオホーツク推進協議会事務局の松尾裕斗さんは「イベントを機にサイクリストに北見の魅力を発信し、アニメファンなど新たな層の観光客誘致も期待できる」と話す。
サイクリングや自転車競技に最適なオホーツクの魅力を地元はもとより全国に発信しようと、関係者達は張り切っている。