世界パラリンピック陸上で7位入賞

2023-08-23 掲載

(美幌町/スポーツ)

美幌出身のパラ陸上選手・久保 恒造さん(42)

 美幌町出身のパラ陸上選手、久保恒造選手(42)=日立ソリューションズ=が、7月にフランス・パリで開かれた世界パラ陸上競技選手権大会の男子5000㍍(車いすT54)で7位に入賞した。同競技の世界大会では初の決勝進出と入賞。久保選手はこのほど、町役場を訪れ、平野浩司町長らに笑顔で結果を報告した。

男子5000㍍(車いすT54)で初の決勝進出
平野町長らに報告「家族に走る姿見せたい」

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 同種目には13人が出場。予選は2組に分かれて行われ、上位各3人のほか、4位以下から記録順に4人が決勝に進む仕組み。久保選手は2組の7選手中4位で予選を突破した。

 久保選手は町役場で「予選では1組目のレースを見て、タイムを把握することができた。2組目の全員が、1組目より良いタイムを出そうという雰囲気になった。決勝に行きたいという思いが強かったので、予選の方が緊張した」と振り返った。

 翌日の決勝は「ずっと思い描いていたスタート地点に立てた安心感を感じ、持てる力を出し切り、良いレースができた。メダルを取るのに必要な駆け引きも感じることができ、次の世代を育てる上でもとても良い経験になった」と話した。

 所属チームでは今季からコーチを兼任。来年にはパリパラリンピックがあるが、近年は負傷に苦しむことも多く「チャンスがあれば目指すが、今は目の前のレースをこなすので精いっぱい。コンディションが良ければ11月の大分車いすマラソンに出たい」と明言を避けた。

 ただ、東京パラリンピックが無観客だったこともあり「大きな大会で走る姿を家族に見せられていない。来年5月に神戸で世界選手権があるので、見てもらいたいと思っている」と話した。

 平野町長は「うれしいの一言に尽きる。努力に敬意を表し、感謝したい。まだまだ世界に挑戦していただきたい」とたたえた。(浩)

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