北見在住の男性(93)が育てているトラノオ(サンスベリア)に花が咲いた。2017年に亡くなった妻と育てていた観葉植物で、男性は「まるで妻が顔を出して笑顔で支えてくれているよう」と話している。
トラノオは20年ほど前に健康と幸せを願い、妻が購入。12年前に一度、花を咲かせたという。
妻が亡くなった後、男性はそれまで暮らしていた津別から北見の高齢者マンションに転居。引っ越しの際も妻との思い出のトラノオは手放さなかった。
購入した時は20㌢ほどの大きさだったが、現在は約160㌢に成長したトラノオ。10月に入ってから、ふと花が咲いているのを発見したそう。「驚きました。なかなか咲かない花だからうれしい。妻が咲かせてくれたのでは」と笑顔をみせる。
夏にはマンションの菜園を借りて野菜や花づくりも楽しむ。「トラノオのように美しく咲いて、楽しく人生を送りたい」と願っている。(菊)