寒さと暖かさが交互に繰り返されるこの時期、イタヤカエデから樹液が染み出し、さまざまな野鳥が姿を見せる。愛くるしい見た目で人気のシマエナガも春の味を求めて足しげく訪れる。
晴れた日の正午ごろ、北見市緑のセンターの「樹木見本園」に足を運ぶと、鳥の声がにぎやかに響いていた。イタヤカエデの木にはアカゲラやヒヨドリ、ヤマガラなどが樹液目当てに次々とやってくる。
普段は俊敏に動き回るシマエナガもこの時ばかりはしばらくその場にとどまり、仲間とともに小さな口ばしを木に押し付けて樹液をペロッ。「今年は春が早いね」。そんな声が聞こえてきそうだ。(理)