北海道は「水資源の保全に関する条例」の規定に基づき、大空町の2地域を含む道内3地域を新たな水資源保全地域に指定した。これで管内の指定は網走市(1カ所)、置戸町(同)、斜里町(同)に続き4自治体・5カ所となる。施行日は3月15日。
同条例は水源周辺地域の適正利用などを目的とし、住民の安定的な生活用水の保全や外国資本などによる大規模な土地取得に一定の制限をかけることが狙いとされる。
指定地域内の土地売買などをする際、土地所有者は契約締結の3カ月前までに知事への届出が必要となり、道が土地取引をあらかじめ把握し、売り主への助言などを通じて水資源の保全につなげる。
今回指定されたのは同町の東藻琴山園地区(約38㌶)と東藻琴末広地区(約391㌶)で、両地域の地下水が地域の水源として利用されている。
今回は大空町の2カ所のほか、士別市内の大部地区も新たに指定されており、これで道内の指定地域は66市町村186地域となる。(柏)