坂本さんはウエイトトレーニング歴15年ほど。7年前、札幌在住の世界チャンピオン、齊藤敬太さんとの出会いをきっかけに本格的にベンチプレス競技に目覚めた。現在は齊藤さんとともに札幌のチームに所属している。
ベンチプレス競技は、ベンチ台に仰向けになり、持ち上げたバーベルの重量を競う。坂本さんは今年2月に東京で開かれた全日本選手権大会で準優勝し、世界大会への出場権を獲得した。
世界大会では50~59歳のマスターズ2クラスに出場。坂本さんは、3回行う試技の2回目に172・5キロを挙げ、体重との兼ね合いを加味したポイントにより3位入賞を遂げた。
「入賞を目指してはいましたが、実現した時は、本当に嬉しくて思わず号泣しました」と振り返る。
坂本さんらの活躍により、日本チームは団体優勝。「思ってもいなかったのでビックリ」と語る。
日本は世界的にもレベルが高く、国内で勝ちぬくことが難しいという。「次は国内大会を制し、世界大会で優勝して君が代を聞きたいです」と更なる高みを目指す。(柏)