岩瀬さんが参加するのは日米の高校生を対象にした「AIG高校生外交官プログラム」。国際的リーダーの育成、相互理解、友好親善などを目的に、AIG損害保険株式会社とフリーマン財団の協賛により、参加費無料で実施されている。
日本の高校生が渡米し、アメリカの高校生と合宿を行う渡米プログラムと、アメリカの高校生が来日して日本の高校生と交流する日本プログラムからなる。参加できるのは渡米プログラムが男女20人、日本プログラムが男女16人で、一次は書類、二次は面接で選考。今年は約800人の応募があったという。
海外留学の経験のある両親の姿を見て育ち、自分も留学したいと考えていたという岩瀬さん。たまたま友人が校内に貼られていたポスターを見ていたことから同プログラムを知り、「政治にも外交にも興味があったので、自分にぴったりだと思いました」と応募を決意した。
書類選考は「とても厳しいと聞いていたので、先生に添削してもらいながら思いを込めて、時間をかけて何度も書き直しました」と振り返る。面接は英語と日本語で、ということ以外何も知らされなかったが「熱意は伝えられたと思います」。
狭き門を通過し、見事に渡米プログラムの一員に選ばれた。「すごくうれしかったです。やる後悔よりやらない後悔と、母が背中を押してくれたおかげ。挑戦してよかった」と顔をほころばせる。
14日からの日本でのオリエンテーション合宿を経て渡米し、大学の寮で現地の高校生とルームシェアをしながらディベートやディスカッションを行うほか、ホワイトハウスや議会、IMFなども訪問する予定。
すでに一緒にいく日本のメンバーやアメリカでのルームメイトとも連絡を取り合っており、「普通の高校生にはできない体験をさせてもらえるチャンス。みんなとも早く直接会いたいです」と期待に胸をふくらませている。(菊)