北見の村松詮士(のりひと)さん(91)が管内で採集した「蝶と蛾」の分類標本などを並べた「北見の昆虫展」が27日まで、北網圏北見文化センターで開かれている。最終日は午後3時まで。入場無料。
村松さんは日本鱗翅学会、日本蛾類学会、誘蛾会、北海道昆虫同好会会員。2013年には北海道の自然環境保全に貢献した道内の個人、団体に与えられる前田一歩賞を受賞している。昆虫展はNPO法人オホーツク文化協会が主催し、22年の片桐峯男さん、昨年の進基さんに続いて3回目。
会場には約70年にわたり管内の昆虫の採集・研究をしてきた村松さんが丁寧に分類した、貴重な1782種2万5千405点の標本などを入れ替えながら展示している。中には村松さんが採集し、国内で初めて記録された「ムラマツカラスヨトウ」や新種と発表された「キタミナミシャク」も並ぶ。
村松さんは「同じようでもよく見ると違う。管内にこんなにたくさんの種類があるということを知ってもらえたら」と話している。