全国の幼児~一般677人が出場。フラッシュ暗算競技は、スクリーンに高速で表示される3桁の数字15個の和を計算し、正解者のみが次の問題に進むことができる。男子生徒は「1・85秒」の問題に正解して決勝に残り、9位入賞を果たした。
男子生徒は北見の飯田珠算研究所に所属。現在は札幌で寮生活を送っているため、帰省の際に鍛錬を続けている。5年生までに全珠連の珠算、暗算、フラッシュ暗算の検定で最高段位となる10段を取得。これまで北海道珠算選手権大会で個人総合優勝やフラッシュ暗算競技の部門優勝を飾るなど好成績を収めている。
全日本大会は5年ぶり2度目の出場。今回は妹の小学6年女子児童が支部推薦で出場することが決まっており、自身も力試しの機会にと、オープン参加を決意した。北見に帰省してから大会までの約1週間、珠算教室で調整したほか、フラッシュ暗算はタブレット端末で自主練し、感覚を取り戻した。
大会本番は緊張したものの、気負うことなく問題に向き合うことができたそうで、これまでの経験から「2・0秒」を目標に、一問ずつ丁寧に正解を積み重ねることを心がけたという。
11人が残った決勝では、いつも上位に名を連ねる有段者が多く「同じ場所に肩を並べることができて、とても誇らしく感じました」と振り返り、「支部の先生方も喜んでくれたと聞き、嬉しく思います」と喜びを語る。来年以降の出場は未定だが「チャンスがあれば同じ場所を目指して挑戦してみたい」と話している。(理)