ファミリーシップ宣誓制度

2024-09-04 掲載

(北見市/社会)

北見市が運用開始
道内市町村で初の導入

 北見市は9月1日から、新たに「ファミリーシップ宣誓制度」を導入した。市は2022年度にLGBTQなど性的少数者のカップルを婚姻と同等に認め、当事者の生き方を応援するパートナーシップ宣誓制度を創設。ファミリーシップ宣誓制度は、対象をカップルの3親等以内の親族まで広げるもので、道内自治体では初めての導入となる。辻直孝市長の公約のひとつ。

対象を2人の3親等以内に拡大

 パートナーシップ宣誓制度は、宣誓したカップルを市長が婚姻と同等と認める制度。法的な効力はないが、住居や医療、各種手続きなど様々な面で夫婦と同等のサービスを受けることが可能になる。

 市はこれまで4組のカップルの宣誓を受領。同様の制度を持つ札幌市や旭川市、函館市、網走市など道内26の自治体と連携協定を結び、転入・転出した際の手続きの簡素化を図っている。

 9月1日からは「北見市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」として運用。パートナーの2人と生計を一にする家族(3親等以内の親族)も対象に加え、関係性を公的に認める。

公営住宅への入居申込、同居申請が可能に

 行政サービスの面では、住民票の続柄を「同居人」から「縁故者」に変更できるほか、公営住宅の入居資格要件に追加し、入居申し込み、同居申請が可能になる。このほか保護者に加え、パートナーも子どもの就学校の指定変更や就学援助の申請ができるようになる。(柏)

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