夜の小学校に響く、子ども達の悲鳴と笑い声―。北見小泉小学校で8月31日夜、同校の4~6年生を対象に肝試しが行われた。同校PTAが、子ども達のためにと初めて企画。児童達はグループに分かれ、真っ暗な校内に隠されたキーワードを探し歩いた。
同校PTAは今年度から委員の選出を取りやめ、できる人がやれることに取り組むボランティア制に移行。これまで各部が実施してきた行事をあらため、子ども達がしたいと思う体験機会を提供しようと「おまつり&きもだめし」を開いた。
肝試しには95人が参加。校内に不気味なBGMが流れる中、児童達は懐中電灯の明かりを頼りにチェックポイントを巡った。理科室では人体模型や骨格標本が置かれ、ライトを照らした瞬間に悲鳴を上げる児童も。恐怖を紛らわせようと歌い出すグループもいて、夜の学校という特別な雰囲気に、子ども達は怖がりながらも楽しい様子だった。
肝試しを終えた5年女子児童は「みんなで叫んで、すっごく楽しかった。また来年もしてほしい。次はもっと脅かしてほしい」と笑顔を見せた。
前段のまつりでは、射的やヨーヨー釣り、かき氷などの屋台ブースが用意され、児童と保護者ら360人以上が来校した。運営にはPTAのほか、子ども会や北見工業大学、教諭らも協力し、子ども達の笑顔を一緒に支えた。
PTA顧問は「子ども達に楽しんでもらえたと思う。保護者の方々にもPTAが活動する姿を見てもらう、いい機会になりました」と話した。(理)