全日本玉入れ選手権W優勝

2024-09-10 掲載

(美幌町/スポーツ)

悲願達成 

 美幌町内の社会人玉入れチーム「ビホログリーンロケッツ」と「ビホログリーンロケッツレディス」が、1日に上川管内和寒町で開かれた第27回全日本玉入れ選手権一般の部とレディスの部でそれぞれ優勝した。僅差で優勝を逃した前回のくやしさ、亡くなったメンバーへの追悼など、さまざまな思いを抱えながら練習を重ねてのアベック優勝。メンバーたちは喜びをかみしめている。

挑戦者の気持ち忘れず精進を

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ビホログリーンロケッツ

様々な思いで臨んだ大会

 選手権は全日本玉入れ協会(AJTA)が主催。一般の部は51チームが出場し、1チーム4~6人で、高さ4・12㍍のかごに100個を入れる速さを競った。

 グリーンロケッツのメンバーは、米田隆輔さん(40)、漆原忠さん(47)、小野稜太さん(24)、佐々木一生さん(22)、前田政文さん(63)、小澤泰希さん(37)の6人。予選、準々決勝、準決勝を通過して臨んだ8チームの決勝では、22秒60のタイムで栄冠をつかんだ。

 前回は0・27秒差で優勝を逃した。主将の米田さんは「準優勝でもくやしさ100%でした。そのくやしさを胸に秘めて1年間、練習したかいがありました」と笑顔を見せる。

ビホログリーンロケッツレディス

主力メンバーの離脱乗り越えて

 グリーンロケッツレディスは、髙松彩花さん(32)、大野智実さん(52)、大瀧郁恵さん(54)、市川朱美さん(40)、長尾朋江さん(39)、西尾あいさん(48)の6人。8チームの決勝では25秒39のタイムで、2013(平成25)年、14年に続き10年ぶり3度目の頂点に立った。主将の髙松さんは「大阪の強豪チームに勝ちたいという思いでやってきたことが、優勝につながりました」と喜ぶ。

 チームは、約18年間にわたり主力として活躍した赤岡道子さん(47)=当時=を昨年9月、病気で亡くした。メンバーたちは「赤岡さんに優勝を報告したい」と練習を重ね、選手権にも遺影と臨んだ。

 赤岡さんと長年、苦楽をともにしたという大野さんは「年下ですがリーダーのような存在で、アドバイスをくれたり、療養中も応援メッセージを寄せてくれました。優勝を喜んでくれていると思います」としのぶ。

 両チームとも練習は週2回。練習で玉を投げる時は、投球動作をメンバー全員で見てアドバイスを送るなど、緊張感の中でいかに力を発揮するかに重点を置いてきた。

目指すは連覇 早くも練習に汗

 連覇に向けて3日から早くも練習を再開。米田さんは「15秒を切るような圧倒的な成績で勝ちたい」、髙松さんは「安定して良いタイムを出せるようにしたい」と目標を語る。両チームの代表を務める前田さんは「挑戦者の気持ちを忘れず精進します」とかぶとの緒を締めている。(浩)

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