ビホログリーンロケッツ
様々な思いで臨んだ大会
選手権は全日本玉入れ協会(AJTA)が主催。一般の部は51チームが出場し、1チーム4~6人で、高さ4・12㍍のかごに100個を入れる速さを競った。
グリーンロケッツのメンバーは、米田隆輔さん(40)、漆原忠さん(47)、小野稜太さん(24)、佐々木一生さん(22)、前田政文さん(63)、小澤泰希さん(37)の6人。予選、準々決勝、準決勝を通過して臨んだ8チームの決勝では、22秒60のタイムで栄冠をつかんだ。
前回は0・27秒差で優勝を逃した。主将の米田さんは「準優勝でもくやしさ100%でした。そのくやしさを胸に秘めて1年間、練習したかいがありました」と笑顔を見せる。
ビホログリーンロケッツレディス
主力メンバーの離脱乗り越えて
グリーンロケッツレディスは、髙松彩花さん(32)、大野智実さん(52)、大瀧郁恵さん(54)、市川朱美さん(40)、長尾朋江さん(39)、西尾あいさん(48)の6人。8チームの決勝では25秒39のタイムで、2013(平成25)年、14年に続き10年ぶり3度目の頂点に立った。主将の髙松さんは「大阪の強豪チームに勝ちたいという思いでやってきたことが、優勝につながりました」と喜ぶ。
チームは、約18年間にわたり主力として活躍した赤岡道子さん(47)=当時=を昨年9月、病気で亡くした。メンバーたちは「赤岡さんに優勝を報告したい」と練習を重ね、選手権にも遺影と臨んだ。
赤岡さんと長年、苦楽をともにしたという大野さんは「年下ですがリーダーのような存在で、アドバイスをくれたり、療養中も応援メッセージを寄せてくれました。優勝を喜んでくれていると思います」としのぶ。
両チームとも練習は週2回。練習で玉を投げる時は、投球動作をメンバー全員で見てアドバイスを送るなど、緊張感の中でいかに力を発揮するかに重点を置いてきた。
目指すは連覇 早くも練習に汗
連覇に向けて3日から早くも練習を再開。米田さんは「15秒を切るような圧倒的な成績で勝ちたい」、髙松さんは「安定して良いタイムを出せるようにしたい」と目標を語る。両チームの代表を務める前田さんは「挑戦者の気持ちを忘れず精進します」とかぶとの緒を締めている。(浩)