北見地区消防組合消防署の通信指令室は、組合管内(北見市、置戸町、訓子府町)の119番通報を一括受理している。通信指令課のまとめによると、年々増加する救急搬送に比例し、119番通報も長期にわたり右肩上がりで推移している。
2023年の受理件数は9288件で前年の8687件に比べ601件増加。今年の受理件数(10月末現在)は7533件で前年同期間の7829人に比べ296件減少。1日あたりの件数は25件に上る。
今年の7533件の内訳は「救急」が5404件(前年同期間5518件)、「火災」が86件(同59件)、「救助」が80件(同109件)、「他災害」が84件(同154件)。このほか「問い合わせ」が352件(同269件)、「間違い」が277件(569件)。
間違いや問い合わせは、年により増減が大きく今年は昨年に比べ問い合わせが増加する一方、間違いが大きく減少した。
通報元は携帯電話が3725件、一般加入電話が2094件、IP電話が1714件。近年は携帯電話からの通報が増加している。
その通報は本当に必要?必要ならば躊躇なく
同課によると、近年は、強い衝撃を受けると自動的に119番通報をする機能が搭載されたスマートフォンなどもあり、意図しない通報が増えているという。
このほか、「救急車のサイレンを鳴らさないでほしい」といった要望もあるが、同課は「救急車や消防車は、道路交通法で定められている緊急車両のため、緊急時にサイレンを鳴らさずに走行することはできません」と理解を求めている。
通報の際は最初に「火事」か「救急」かを伝え、消防の問いかけに応じて場所や状況を伝える。同課は「通話中も出動準備を進めているので、落ち着いて質問に受け答えしてほしい」としている。(柏)