北海道日本ハムファイターズの石井一成選手(30)、昨季まで所属し現在フリーの上沢直之投手(30)、読売ジャイアンツの矢野謙次コーチ(44)を迎えての野球教室がこのほど、道立北見体育センターで開かれた。小中学生約100人がプロの技術や心構えなどを学んだ。

　株式会社広瀬技建(札幌市)と、公事宿法律事務所(札幌市)が昨年に続いて開いた。

　小学生向けと中学生向けに分けて開催。小学生は市内の少年団から約50人が参加し、投手は上沢投手、内野手は石井選手、外野手は矢野コーチから指導を受けた。

　上沢投手は「投げる上で悩みもあると思うけれど、良いイメージを大事にして練習を積み重ねることが大切」と語りかけ、身振り手振りを交えて個別に投球フォームを指導した。石井選手は、ゴロやショートバウンドを捕る動作を入念に指導。「練習でいろいろ考えて試し、試合は思い切ってやろう」と話した。矢野コーチは外野守備に加えて打撃も指導。「タイミングが一番大事」と話し、球児のスイングを真剣な眼差しで見つめた。

　球児たちは真剣な表情で現役の選手、コーチの指導に聞き入り、はつらつとした動きを見せた。主に石井選手から指導を受けた北見ビクトリー主将の王子樹(たつき)くん(6年)は「打撃では『ため』の動き、守備ではグローブの出し方が勉強になりました。忘れず練習を続けます」とやる気を見せていた。

　広瀬技建の廣瀬真生社長は「いつも球児たちの姿に元気をもらいます。これからも教室を続けたい」と話した。(浩)