市によると、注射針はプラスチック容器包装ごみに混入していた。同センターは「作業員に刺さるとケガするだけではなく、使用済みの注射針だった場合、針に付着している血液を介して感染症にかかる可能性があり、とても危険」と、事態を重く受け止めている。
注射針の混入は、北見市以外でも発生している。
網走市の処分場では、ペットボトルの仕分け中の作業員の指に注射針が刺さる事案が発生。作業員は病院で検査を受けた結果、感染症にはかかっておらず、事なきを得た。
インシュリンなど毎日のように混入
「必ず医療機関や薬局に返却を」
同センターによると、家庭から排出されるプラスチック製容器包装ごみの手選別中、「毎日のように注射器が出てくる」。在宅医療で使用するインシュリン製剤が入っていた注射器が目立つようだ。
注射器から外した「針」の部分だけが混入するケースも。針部分は最長2㌢ほどで、手選別中の作業員が見分けるのは困難なため、誤って手に刺してしまう可能性が高まる。
同センターは「注射針や感染の恐れのあるものはゴミステーションには出せない」とした上で、「在宅医療として使用した注射器や注射針は必ず医療機関や薬局に返却して処理してほしい」と呼びかけている。(大)