危険物取扱者試験は、大きく分けて甲種、乙種、丙種の3種類がある。乙種は第1類から第6類まで取り扱える危険物が細分されているのに対し、甲種は全ての種類の危険物を取り扱うことができる分、試験の難易度も高い。
松田さんは1年生の秋に乙種第4類(引火性液体)の免状を受けたのをはじめ、2年生の夏までに計3回の試験で乙種6種類全てに合格。満を持す形で10月に甲種を受験し、11月に合格の通知を受けた。
試験に向けては、休み時間の教室や放課後に自宅で参考書を開いて学習を積み重ねた。学校では暗記、自宅では計算の問題に力を入れたといい「自信は半分ぐらいでした。うれしいです」と笑顔を見せる。
「勉強通じて新しいことを知るのが楽しい」
今後もさらなる資格取得に意欲
「高校で頑張った証を増やしたい」と、危険物取扱者以外にもさまざまな資格に挑戦。これまでに計算技術検定1級、情報技術検定3級、品質管理検定4級などに合格した。
「知らないことを勉強して知るという感覚が楽しい」と試験勉強を苦にせず「今後は情報技術検定2級や、全国工業高等学校長協会のジュニアマイスター顕彰を目指したいです」と話している。
松田さんを担任する白鳥広二教諭(42)は「自ら学ぼうとする熱意がすばらしい。実習などでも、答えが出るまで取り組んでくれます。将来は研究者を目指してほしい」と期待している。 (浩)