2024年度労働状況

2025-04-09 掲載

(北見市/社会)

北見市が調査結果まとめ

 北見市は、市内の民間事業所を対象に実施した2024年度労働状況調査の報告書をまとめた。全体の7割あまりの事業所が新卒採用を見送っており、理由の多くが「現状維持」「応募がなかった」。週休2日制は9割が導入しているが、介護休業を設けている事業所は5割にとどまった。

392社が回答
週休2日導入9割、5年前から1割増加

 市内の民間事業所392社が昨年8月末時点の状況を回答した。従業員の雇用形態別構成比は、正規雇用が68・9%、非正規雇用は27・2%(パートタイム17・5%、フルタイム9・7%)、季節労働3・6%。いずれも前年に比べ大きな変化はなかった。

新卒採用97社203人
7割超は見送り

 24年4月に高校や大学などの新卒者を採用した事業所は97社(24・7%)で採用人数は203人。新卒を採用しなかった事業所は285社(72・7%)で、採用しなかった理由のトップは「現状維持」で56・5%。次いで「応募がなかった」が36・9%。

育児休業制度は6割、介護休業制度は5割

 週休2日制を実施している事業所は90・1%で、5年前の19年度の79・7%から10・4ポイント上昇。実施事業所のうち約半数の47・3%が完全週休2日制を導入。業種別では「金融業・保険業」が100・0%実施、次いで「情報通信業」が75・0%となっている。

 育児休業制度がある事業所は60・2%、介護休業制度がある事業所は51・0%。実際に制度を利用したのは男性14人、女性17人にとどまった。

 社会保険、労働保険への加入状況は、健康保険96・4%、厚生年金96・7%、雇用保険96・4%、労災保険95・9%。健康診断を実施しているのは95・9%。

 賃金規程を定めている事業所は88・0%と9割近くに上るが、従業員9人以下の小規模事業所は74・0%と低い傾向が見られた。

 退職金制度のある事業所は78・8%。このうち「一時金」での支給が61・8%、「一時金・年金併用」が15・9%となっている。 (柏)

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