美幌町内のKМC音楽教室で管楽器を学ぶ中高生3人が、3月に東京都で開かれたコンクール、コンテストで活躍した。
石井愛さん(北見北斗高2年、当時1年)が第27回日本ジュニア管打楽器コンクールのソロ部門ユーフォニアム高校生コースで金賞(1位)を受賞。石井樹くん(美幌北中1年、当時美幌小6年)が同コンクールソロ部門トランペット小学生コースで金賞(1位)を受賞した。両コースとも、金賞を受賞したのは1人のみだった。
尾崎李桜さん(美幌北中3年、当時2年)は、28日に開かれた全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテストで審査員「山戸宏之賞」を受賞した。
石井愛さんは「民謡風の5つの小品作品102」(R・シューマン)を演奏。元はチェロのための曲で、ユーフォニアムの良さと弦楽器のような響きを表現しようと臨み、昨年に続き2年連続の金賞を受賞した。
「本番で演奏が仕上がったような感じです。高校生コースは皆さんテクニックが高くパワフル。チェロの繊細な曲が評価されるのか不安もありましたが、結果が出てうれしい」と喜んだ。
石井樹くんはトランペットよりひと回り小さいコルネットで「トゥート組曲」(C・ボリング)を演奏した。
ソロでの演奏は美幌小金管バンド時代にも経験していたが「独りで広いホールなので、新鮮な気持ちで吹くことができました。緊張したけれど、良い経験になりました」と振り返った。
尾崎さんは「ハーレクイン」(P・スパーク)を演奏。1年生だった昨年もコンテストに応募したが、音源審査を通過できず出場を逃しており、今年は同じ曲で雪辱を果たした。
昨年と比べ、自身の演奏を「テンポが速い曲ですが、それに負けない息遣い、体の使い方ができるようになりました。(ユーフォニアム奏者の)山戸先生の賞をいただけてうれしい」と喜んだ。
教室の岡島一恵さんは「3人とも本番は最高の演奏でした」とそれぞれの努力をたたえた。 (浩)