北見地区消防組合消防本部の2025年春の火災予防運動が20日から30日まで、11日間の日程で行われる。
空気の乾燥などで火災が発生しやすい時期を迎えることから、運動を通じて地域住民に防火意識を高めてもらう。
同組合管内(北見市、置戸町、訓子府町)の今年の火災発生状況(4月11日現在)は発生13件で前年同期の18件に比べ5件減少。内訳は建物火災が11件、その他火災(野火)が2件。火災により4人が死亡(前年同期間は0人)、4人が負傷した。同本部によると4月の時点で4人の死者は平成以降では最多ペースという。
今年の野火は4月11日に第1号、12日に第2号が立て続けに発生した。1件目は北見市豊地で畦焼きから周囲に燃え広がり、約5千平方㍍が焼損。2件目は訓子府町福野で枯れ草焼きの炎が風にあおられて周囲の牧草ロールなどに延焼した。
運動期間中、同組合は車両による巡回広報をはじめ商業施設での啓発活動、火災初期対応実務研修会、単身高齢者宅の防火診断などを予定している。 (柏)
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同本部は「火災から命を守るために」として、以下の7点を呼びかけている。
①ストーブの周りに燃えやすいものは置かない
②使用している器具に異常を感じたら使用をせず専門業者に相談する
③コンセント周りをきれいに保ち、タコ足配線や配線の踏みつけはしない
④寝たばこはしない。火種の処理はしっかりと行う
⑤コンロを使用するときは目を離さず、使用した際は清掃し油汚れを残さない
⑥玄関や廊下、階段などに避難の支障となる物品を放置しない
⑦住宅用火災警報器の維持、管理を行う