
美幌町教育委員会主催のスポーツ指導者等講演会が19日、しゃきっとプラザで開かれた。株式会社ウェルネスプランニング札幌代表取締役で管理栄養士の小松信隆さんが「ジュニアアスリートの可能性を最大限に引き出すスポーツ栄養・生理学」をテーマに講演。指導者ら約50人が参加した。
小松さんは栄養の基本として炭水化物、たんぱく質、脂質を三大栄養素、ミネラルとビタミンを加えた5つを五大栄養素、炭水化物と脂質は「力になる」、たんぱく質は「体をつくる」栄養と紹介した。
「たんぱく質は炭水化物が足りない時に力にもなる栄養だが、体に蓄えていられないので内臓や筋肉などが分解されます」と話し、マラソンを走った後に栄養を吸収する小腸のじゅう毛が20%減ったとする研究データを紹介。「ごはん抜きダイエットは、内臓のそうした部分や筋肉を減らすことでもあります」と警鐘を鳴らした。
「ジュニアアスリートは、運動と回復に加え、成長もしなければならない」と述べ、筋肉や骨が寝ている間に作られることから、睡眠の大切さを説き、「脂質の多い食事なら就寝の3時間前、少ない食事なら2時間前に取るのが良い」などと話した。 (浩)