
北見市は、今年3月に閉所した旧小桜保育所(端野町川向)に何者かが侵入し、児童や保護者の個人情報が記載された書類が物色された形跡があることを公表した。市は施設の閉所後も個人情報が記載された書類や施設の鍵などを放置していた。
市保育施設課によると7月8日、保育園の物置の扉が開いているとの通報を受け、市職員が現場を確認。物置の扉のほか、施錠していたはずの保育所の窓を開けて何者かが侵入した形跡が見つかった。市は電気設備の点検で5月8日に内部を点検しており、それ以降に発生したと見られる。
建物内には24年度までに在籍した児童146人分の氏名、住所などが記載された資料を含む157人分の書類がそのまま放置されていた。盗まれてはいないが物色された形跡があり、何らかの形で情報が流出した可能性は否定できない。また、出入口の鍵の数が減っており、盗難のおそれもあることから、警察に被害届を提出した。
同課は「閉所後速やかに市の責任において書類などを処理すべきだった」と謝罪している。 (柏)