
北見美山小学校でこのほど、NHKの番組「ほっとニュース道北・オホーツク」で天気コーナーを担当する気象予報士の赤羽祐介さんをゲストティーチャーに迎え、旭川からリモートで講演が行われた。6年生2クラス70人が、各教室で赤羽さんの話に耳を傾けた。
講演は、同校6年生が職業をテーマに取り組む総合的な学習の時間「美山タイム」の一環として行われた。
長野県出身の赤羽さんは、大学3年生で気象予報士の国家試験に合格。大学卒業後から同番組で天気コーナーを担当している。このほか防災士や調理師免許、健康気象アドバイザーの資格を持つ。
気象予報士をめざしたのは中学生のころ。学校行事で登った山で過去に起きた遭難事故が天気予報のミスによるものだと知り、「天気で人の役に立つ仕事がしたいと思った」という。
気象予報士の仕事として赤羽さんの1日のスケジュールなどを紹介。「朝起きてまず窓の外を見ます。毎日前の日の夜の天気予報の答え合わせをします。ドキドキひやひやします」と明かした。
番組では季節などその時々の話題を取り入れながら天気予報を伝えるようにしており「少しでも興味が持てるような、天気予報って面白いなと思ってもらえるような話の展開を心がけています」と話した。
夢は「日本を災害大国から防災大国にすること」。ひとり一人の防災意識を高めるために「多くの人に空を、天気を好きになってもらう。天気予報を見てもらえれば、緊急の時には命を守る行動につながるのではないかと思う」と語った。
児童に向けて「自分は何を大切に生きていくのか意識していけば、大人になってからも充実した生活が送れるのではないかと思います」と呼びかけ、児童からの質問にも応えた。 (菊)