美幌高校普通科の1年生18人が8月27日、即興劇に挑戦した。生徒たちが感じるままにセリフを発し合うコミュニケーションを通じて物語を完成させた。
授業「未来探究」の取り組み。主体的、積極的に発言や行動する力を養おうと即興劇を取り入れた。
講師は町内の演劇集団タカクト代表の熊﨑崇朗さん。1年生たちは4、5人のグループごとに「ぎゅうぎゅう詰めの通学電車」「動物園のおりの前の人だかり」「放課後の教室」などくじで決まる舞台設定に基づき、2分間で配役などを決め、5分間、即興で演じた。
舞台に立つ全員がセリフを発するのがルール。台本を基に劇をする案もあったが、生徒がより主体的にセリフを発するよう、即興劇にした。
「探していた父親が動物園のおりの中にいた」など意外な結末を迎える即興ならではの展開もあり、演じる側も見る側も笑顔で楽しんだ。
熊﨑さんは「演じる人同士の意思疎通が取れていて良かったです」と評価。「自分が感じていることを素直に相手に伝えること。相手の人は、それを受け止めた上で、自分の思いを伝えることがコミュニケーションであり、ストーリーを進めることにつながります」と、勇気を出して発言する大切さを伝えた。 (浩)