今年5月に77歳で亡くなった北見の大泉梅代さんの水墨画遺作展が、北網圏北見文化センターラウンジで開かれている。大泉さんが生前取り組んでいた水墨画7点を展示している。30日まで。
大泉さんは水墨画歴30年。約20年同ラウンジのスタッフも務めており、2023年からは毎年、有志を集めて同ラウンジで水墨画展を開いてきた。今年も9月に作品展を予定していたが大泉さんが急逝したため、一緒に展示予定だった有志6人が遺作展を企画した。
会場には、花や鳥を生き生きと描いた「静寂の春」、太陽のぬくもりが伝わる「陽射」など、植物や自然への愛情が感じられる作品が並ぶ。
有志代表の森元幸子さんは「しっかりもので優しい方でした」と大泉さんの人柄を語る。ラウンジを運営するNPO法人オホーツク文化協会の小川清人理事長は「ぜひ大泉さんを偲びながら作品を鑑賞してもらえたら」と話している。
なお、期間中の毎週土、日曜日の午前10時と午後2時には、夫の大泉裕章さんが撮影した梅代さんのこれまでの作品100点を紹介するDVD上映会を行っている。 (菊)