
北見在住のアーティスト・おくだなつみさん(37)の水彩画が、全国の郵便局などで配布されている月めくりの「2026ゆうちょマチオモイカレンダー」(ゆうちょ銀行発行)の5月に採用された。北見市留辺蘂のおんねゆ温泉つつじ公園のエゾムラサキツツジを描いた作品で、おくださんは「いろいろな県の魅力、日本の良さが詰まっているカレンダー。可愛く(カレンダーに)仕上げていただいてうれしいです」と喜んでいる。
同カレンダーは全国各地のクリエーターを対象に「マチ」への想いを込めた作品を募集。おくださんはSNSで募集を知り、今年初めて応募した。
「北見のどこを描こうか」と考えていたのがちょうど5月のツツジの時期だったため、ずっと行きたいと思っていた同公園に息子と2人で行ってみたという。「とてもきれいで、まるで妖精が住んでいるみたいだと感動しました」と振り返る。
2014年から北見で暮らし、19年からアーティスト活動をするおくださん。これまでも温根湯で作品展を開催したこともあり、「恩返しとしてマチのPRにもなれば」との思いも込め、水彩絵の具で淡くツツジを表現。息子をイメージした子どもが咲き誇るツツジのトンネルの中を歩く様子を描いた。
採用されたのは絵をはじめ写真や刺しゅうといった13作品。その中に、道内では唯一選ばれた。採用を聞いた時には「愛って通じるんだと思いました」と笑顔をみせる。
今後については「北見の土や玉ねぎを使うなど、北見に根ざした作品を作っていきたい」と話している。 (菊)